学部・研究科等ごとの目的
◆教育研究上の目的
環境に関わる科学技術、生活技術、社会構築技術などの技術学と環境政策など環境に関する政策学を、人間学を基軸として考究するとともに、環境に関する識見をもち、環境問題に関しての思想的な発信と環境と共生する人間性を育む文化の創造を担う人間を育てること、また、人間学的基本に立って技術と政策の活用を図ることのできる実務に強い人材を育てることを目的とします。
◆育成する人材像
環境に関わる科学技術、生活技術、社会構築技術などの技術学と環境政策など環境に関する政策学を、人間学を基軸として考究するとともに、環境に関する識見をもち、環境問題に関しての思想的な発信と環境と共生する人間性を育む文化の創造を担う人材。
自然と人間の共生の実現について多面的な視点から思考し、持続的な社会の発展に資する企画力と実践力(問題解決能力)を備えた人材。
【食環境栄養課程】
環境と人間に関わる諸課題に関心を持ち、人間や地域から地球規模に至る様々な食・栄養の問題の発見・解決に意欲ある人材の育成をめざします。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
◆求める学生像
環境と人間に関わる諸課題に関心を持ち、人間や地域から地球規模に至る様々な問題の発見・解決に意欲的で、文系・理系にこだわらない新たな学問分野に挑戦しようという意欲を有する学生を求める。
【食環境栄養課程】
豊かな食生活と健康な社会の実現に向けて、食と栄養に関する科学的視点と専門的実践能力を身につけたいという意欲を有する学生を求める。
◆アドミッションポリシー
1.高校までに学習した基礎学力を身につけている人
2.相手の意見を良く聞き、的確に自分の意見を述べることができる人
3.環境や人間を取り巻く様々な事象に目を向け、柔軟に思考し、自分の考えをまとめることができる人
4.知的好奇心に満ち、環境と人間にかかわる諸課題やそのあり方に関心を持ち、問題の発見とその解決に意欲的である人
【食環境栄養課程】
1.高校までに学習した基礎学力を身につけている人
2.食環境栄養課程の教育目標と内容を十分に理解している人
3.食と健康・環境をめぐる諸課題に関心を持ち、論理的な思考力と判断力を有している人
4.自分の意見を持ち、それを他者に対して的確に伝えることができる人
5.食・栄養の専門家として社会の役に立つことを志している人
6.人間の健康や人間をとり巻くさまざまな食環境のあり方に興味を持っている人
7.知的好奇心旺盛で勉学意欲にあふれ、それを持続できる人
≪入学者選抜の基本方針≫
1.一般入試(食環境栄養課程と共通)
前期日程、後期日程ともに大学入学共通テストを課す。このことによって、高等学校での学習の達成度をみるとともに、大学での学習に必要な基礎学力をもっているかどうかを判断する。また個別学力検査は、前期日程では英語、数学、国語に関連する分野からなる総合問題を課しており、環境人間学部での学習に必要な語学力、論理的思考力をもっているかをみる。
2.学校推薦型選抜(食環境栄養課程と共通)
高等学校が学業成績、勉学態度と意欲の面からみて大学で学ぶ能力を有すると認めた人物に対して行う。選考では、調査書と推薦書によって高等学校での学習の達成度をみるほか、小論文を課すことによって、環境人間学部で必要とされる語学力とともに、自分の主張を論理的に述べる能力、文法的に正しい日本語の文章を書く能力をはかる。面接では、環境人間学部で学ぶ意欲やコミュニケーション能力などをみる。
3.総合型選抜(食環境栄養課程は募集なし)
高等学校において、主体的に深く学習したり、地域等で主導的な役割を果たし、優れた実績をあげてきた、独創的、積極的な人を対象としている。このため1次選抜では、調査書の内容から、その経験や実績が環境人間学部における学習に寄与するかを判断する。2次選抜では、プレゼンテーションを課し、コミュニケーション能力や意欲についてみる。さらに、大学入学共通テストを課すことにより、大学での学習に必要な基礎学力をもっているかどうかをみる。
4.外国人留学生特別選抜(食環境栄養課程は募集なし)
日本国籍を有しない者で「日本留学試験」を受験した人を対象に、英語、数学、国語に関連する分野からなる総合問題を課し、環境人間学部での学習に必要な語学力、論理的思考力をもっているかをみるとともに、面接によって環境人間学部で学ぶ意欲などをみる。
5.帰国生特別選抜(食環境栄養課程は募集なし)
日本国籍を有する者又は日本国の永住許可を有する者で、2年以上外国で学んだ人を対象に、小論文を課すことによって、環境人間学部で必要とされる語学力とともに、自分の主張を論理的に述べる能力、文法的に正しい日本語の文章を書く能力をはかる。面接では、環境人間学部で学ぶ意欲やコミュニケーション能力などをみる。
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
環境人間学部では卒業認定・学位授与(ディプロマ・ポリシー)の方針に掲げる目標を達成するために、共通教育科目、専門基礎科目、専門教育科目を体系的に編成し、講義、演習、実験・実習を適切に組み合わせた授業を開講する。
◆教育内容
1.4年間を通した学修の基礎となる共通教育においては、幅広い教養と豊かな人間性を養い、社会における様々な課題への関心を喚起し、課題探究力を高めるための科目を学修する。
2.学部の専門教育(系・課程)に共通する基礎的な知識と技能を身に付けるための基礎科目群として専門基礎科目を配置している。本学の特色として、これらの専門基礎科目を、文系理系の枠を越えた学びの基盤である人間学領域に位置づけ、環境と人間との関わりを重点的に学ぶ「人間学科目群」を配置している。
3.学生一人ひとりの志向や進路を尊重した専門分野の学修のため、4つの専門教育系と1つの課程がある。2年次進級時にいずれかの系を選択し、所属する(課程については1年次より同じ課程で学ぶ)。各系・課程において、人間と環境との関係を考究するため、技術、政策、文化の専門的知識を系統的に学び、学際的な視座の修得をめざした科目群がある。講義、演習・実験・実習科目の履修を経て、専門ゼミナール、卒業研究を通して各領域の専門性を深めていく。
◆教育方法
1.1年次では、少人数による基礎ゼミナール(必修)および環境人間学ゼミナール(必修)において、大学での学びや社会において必要となるリテラシーの習得、および議論の方法やプレゼンテーションなどの手法の学習を通じ、能動的・主体的な学びの基礎力を高める。
2.2年次では、少人数による環境人間学演習I(フィールドワーク・必修)を実施する。実社会において、私たちが直面する環境と人間の暮らしに関わる問題やその問題解決への取り組みを、実体験を通じて学ぶ。
3.3年次では、専門ゼミナール(必修)において、専門教育を深化するため、各教員が個別に指導する少人数教育を行う。学生と教員の対話やグループワーク等の能動的学修を重視した教育研究の展開を図る。
4.4年次では、学部における学修の集大成として、卒業研究(必修)を実施する。教員の指導を受けながら、自分で決めた研究テーマに取り組む。
◆教育評価
1.単位の授与における学修成果の評価は、試験、レポート、参加度、発表内容、実技等により、学修目標に即して多面的な方法で行う。
2.2年次終了時には、それまでの学修の基準となる到達度を、学部規程に示した3年次の専門ゼミナール履修許可条件によって確認する。
3.4年間の学修成果の評価は、卒業研究によって行う。論文(または作品)作成、および中間発表会と卒業研究審査会における発表を義務づけ、評価指標により総括的評価を行う。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
◆下記の能力を身につけた学生に学位を授与する。
1.環境と人間の暮らしに関わる幅広い知識を有している。
2.各専門の系または課程において、技術、政策、文化などの専門知識を身につけ、深く思考することができる。
3.情報の収集・分析・考察を通して、環境と人間のあるべき姿について創造的に思考し、課題を見出すことができる。
4.各自が目標を設定し、その実現にむけた計画を立て、行動することができる。
5.環境と人間の暮らしに関わる課題解決にむけて、多様な価値観を尊重し、他者と協働することができる。