学部・研究科等ごとの目的
本学部は、質の高い教員の養成を目的としています。特に、高知県の教育課題である道徳教育や特別支援教育など心の教育、グローバル化に対応した英語教育、理数科技術系教育など学力向上に寄与する教員プログラムに力を入れています。併せて、運動、音楽、絵画等を基盤とした、就学前教育にかかわる教育者・保育者の養成も重視しています。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
下記URLを参照
https://www.kochi-u.ac.jp/kyoikujoho/06/kyoiku_policy.html
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
教育学部のカリキュラムは、実践的で指導力ある教員を養成することを目標として、構成する科目を、学修内容と学修する学年の 2 つの軸で位置づけています。一つは、教員養成に関わって必要とされる学修内容のまとまりから構成される 6 つの系です。もう一つは、6 つの系を学年に応じて横に区切った段階であり、各学年で学ぶ内容の学修順序を示すことで、学修内容の系統性を示します。これら 2 つの軸による位置づけで科目群が構成されています。
【教育内容】
1.社会人として必要とされる能力や教養を身につけるために、共通教育科目として、導入科目群・教養科目群の科目を配置します。
2.教育の現代的課題や意義、教育に関する基礎理論を身につけるために、教育原理、子どもの発達、教育の社会的・経営的側面に関する科目を配置しています。
3.各教科の学修内容や学修方法について、理解し、授業する力を身につけるため、各教科指導法、教育内容に関する科目を配置しています。
4.乳幼児の発達段階、発達障害等の障害特性に応じた指導力を身につけるため、幼児や特別支援教育に関する科目を配置しています。
5.実践的指導力を身につけるために、「教育実習」、「応用実習」などの体験型授業を学年段階で配置しています。
6.教育に関する専門的な知識を広く深く身につけるために、学修の集大成として「教職実践演習」を配置しています。
【教育方法】
4 年間を通して実践的指導力のある教員を養成するための学年段階に応じた教育方法を展開します。
1.1 年次には、教職への入門、子ども理解のための講義やグループワークなどによるアクティブ・ラーニングを取り入れた授業を実施します。
2.2 年次には、教師の役割についての基礎的知識と学校教育・学校地域連携の理解などを深めるために各教科指導法などを実施します。
3.3 年次には、学習指導・教科内容についての理解の深化と実践的な力量の基礎を身につけるため「教育実習」、「教材開発演習」などを実施します。
4.4 年次には、教師としての実践的指導力の統合・深化を図るため、「教職実践演習」などを実施します。
5.附属学校園および社会福祉施設において実習を行い、大学で学んできたさまざまな理論や技術を適用・検証し、実習後の研究上の課題を発見すると同時に、自己の教職適性を振り返る機会とします。
6.遠隔授業システムを活用して、附属学校園との連携を強化した授業設計を行います。
【教育評価】
1.各科目の学修成果は、授業科目の到達目標の達成度をシラバスに記載されている評価方法によって、筆記試験、レポート、発表、授業への参加度、演習・実験成果等で評価します。卒業論文については、複数教員による審査を行い、論文及び発表会
での報告により評価します。
2.学生自身が学年ごとに学びを振り返り、自己の課題を設定する「履修カルテ」を作成し、学生自身で到達度や形成的評価活動を行います。さらに、教員がフィードバックを行い、年度ごとの学びを評価します。
3.4 年間の学修成果は、「教育実習」及び実習に関連する科目によって、その到達目標の到達度での総括的評価を行います。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
【知識・理解】
・幅広い教養と教育に関する専門的知識、とりわけ学校教育に関して総合的な理解を有している。
〔専門分野に関する知識〕
1.教育の理念、教育に関する歴史・思想についての基礎理論・知識を修得している。
2.学校教育の社会的・制度的・経営的理解に必要な基礎理論・知識を修得している。
3.子ども理解のために必要な心理・発達論的基礎知識を修得している。
4.学習集団形成に必要な基礎理論・知識を修得している。
5.いじめ・不登校・特別支援教育などについて、個々の子どもの特性や状況に応じた対応の方法を理解している。
6.教科書や学習指導要領の内容を理解している。
7.教育課程の編成に関する基礎理論・知識を修得している。
8.道徳教育・特別活動の指導法や内容に関する基礎理論・知識を修得している。
9.「総合的な学習の時間」の指導法や内容に関する基礎理論・知識を修得している。
10. 学習指導法に係る基礎理論・知識を修得している。
11. これまで履修した教科の内容について理解している。
〔人類の文化・社会・自然に関する知識〕
1.いじめ・不登校・特別支援教育などの学校教育に関する新たな課題に関心を持ち、自分なりに意見を持つことができる。
【思考・判断】
・教育に対して深く探究し、学校教育をめぐる諸課題の解決に向け適切な方策を考えることができる。
〔論理的思考力〕
1.教材を分析することができる。
〔課題探求力〕
1.教科書にある題材や単元等に応じた教材・資料を開発・作成することができる。
2.自己の課題を認識し、その解決にむけて、学び続ける姿勢をもっている。
【技能・表現】
・確かな教育実践に必要とされる高い技能と豊かなコミュニケーション能力を身につけている。
〔語学・情報に関するリテラシー〕
1.情報機器の活用に係る基礎理論・知識を修得している。
〔表現力〕
1.板書や発問、的確な話し方など授業を行う上での基本的な表現の技術を修得している。
2.教材研究を生かした授業を構想し、子どもの反応を想定した指導案としてまとめることができる。
〔コミュニケーション力〕
1.子どもの反応を生かし、皆で協力しながら授業を展開することができる。
2.学級経営案を作成することができる。
3.子どもたちの発達段階を考慮して、適切に接することができる。
4.他者の意見やアドバイスに耳を傾け、理解や協力を得て課題に取り組むことができる。
5.気軽に子供と顔を合わせたり、相談に乗ったりするなど、親しみを持った態度で接することができる。
【関心・意欲・態度】
・教育という営みや教師という仕事に深い関心を持ち、主体的に探究し続けることができる。
・教師として必要な使命感や責任感を持ち、自ら成長しようとする姿勢を身につけている。
〔協働実践力〕
1.保護者や地域との連携協力の重要性を理解している。
2.他者と共同して授業を企画・運営・展開することができる。
3.集団において、他者と協力して課題に取り組むことができる。
4.集団において、率先して自らの役割を見つけたり、与えられた役割をきちんとこなすことができる。
〔自律力〕
1.挨拶・言葉遣い・服装、他の人への接し方など、社会人としての基本的な事項を身につけている。
〔倫理観〕
1.子どもの声を真摯に受け止め、公平で受容的な態度で接することができる。
2.教職の意義や教員の役割、職務内容、子どもに対する責務を理解している。
【統合・働きかけ】
1.これまで修得した知識と技能を教育活動のなかで活かすことができる。
https://www.kochi-u.ac.jp/kyoikujoho/06/kyoiku_policy.html
(学位授与方針については、上記URLをご参照ください)