学部・研究科等ごとの目的
人文科学から社会科学にわたる幅広い学問分野を網羅する利点を生かして、幾つかの要因が複雑に絡み合った地域社会の課題の原因を、確かな専門知識と技能に基づき、他分野の仲間と協力して分析解明し、解決する方策を提示するとともに、地域の特性を生かした新たなプロジェクトを創造提案できる人文・社会科学分野の地域中核人材を養成することを目的としています。
詳細はホームページをご確認ください。
https://www.shinshu-u.ac.jp/guidance/disclosure/education/purpose/
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
総合人文社会科学研究科(総合人文社会科学専攻)では、真理を探究する確かな基礎研究と実証に基づく高度実践研究との融合知の蓄積、地域を活かす学びの環境を基盤にして、独創的な提案力を持ち、問題解決に向けた課題の整理、課題解決のための計画・実行力を持った地域中核人材の輩出を目指しています。そのため、次のような資質・能力を備えている学生を求めています。
1. 知識・技能
専門領域の基本的な専門的知識・技能を有している者
2. 能力
情報の収集・分析を通じた研究を行うために必要な考察力・思考力を有し、問題関心・課題や分析内容を平易かつ的確に表現することができる者
3. 意欲
・学問研究に対する強い意欲を有している者
・社会が抱える課題の解決に取り組む意欲を有している者
上記の素養を持つ大学院生を選抜するために、一般選抜では各専門領域に必要な専門試験を課すとともに、面接では必要な知識と基礎学力に加え、学問研究や社会の課題解決への意欲を判定します。また成績証明書・研究計画書などの評価を加えて総合的に合否を判定します。
(各分野のアドミッション・ポリシー等の詳細はホームページで確認してください)
人間文化学分野:https://www.shinshu-u.ac.jp/graduate/humanitiesandsocialsciences/humanities/#admission
心理学分野:https://www.shinshu-u.ac.jp/graduate/humanitiesandsocialsciences/psychology/#admission
経済学分野:https://www.shinshu-u.ac.jp/graduate/humanitiesandsocialsciences/economics/#admission
法学分野:https://www.shinshu-u.ac.jp/graduate/humanitiesandsocialsciences/law/#admission
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
総合人文社会科学研究科(総合人文社会科学専攻)は、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき、以下のようにカリキュラムを編成・実施する。
本研究科の教育上の目的を達成するために必要な授業科目を開設するとともに、研究指導の計画を策定し、体系的に教育課程を編成する。学生は、下記の科目群から指導教員との相談のもと、専門分野の科目(専門基盤科目群、専門発展科目群)を中心に、分野に関わらず人文科学・社会科学の基礎となる科目及び分野を横断的に学べる科目(共通基幹科目群)も加えたカリキュラムの中から、将来像を明らかにしつつ個々に授業科目を選択する。なお、自身の所属する分野以外の分野の科目を1科目以上履修することを推奨する。
【共通基幹科目群】
○共通基礎科目
各専門分野の情報の量的・質的な分析方法を修得する科目を展開する。各分野固有の分析手法を学習し分析力を身につけるとともに、分野間における手法の差異を認識することにより、分析力・応用力、俯瞰力を身につける。
加えて、学生がその後の修士学生としての学修・研究生活を送る上での基本的な倫理観を修得する科目を展開する。この授業により研究者に必須の倫理観を養成する。
○分野横断科目
分野を超えた教員の指導のもと課題解決方策の提案や研究成果発表を行う科目を展開する。他分野における独自の方法論や思考過程を理解し、吸収することで、自身の研究課題の理解がより深まると同時に新規の課題に対する俯瞰力・応用力・提案力を身につける。
また、実践的な対話能力・議論能力や、分野外からの研究ヒントによってイノベーティブな研究を志向する力を身につける。
【専門基盤科目群】
◯分野コア科目
人文・社会科学の各専門分野のコアとなる科目を展開する。この科目によって学士課程で身につけた内容から、専門分野におけるより高度な知識・技能・研究法等の専門基礎力を身につける。
【専門発展科目群】
◯分野発展科目
専門基盤科目の発展的内容を修得する。多領域の科目を横断的に修得できる履修体系とすることで、人・社会を探究する学問分野間の総合的な知見を身につけ、俯瞰的・客観的な視野を有しながら、従来の学問領域における未踏分野を開拓する力、複合的な新領域を創造する力を身につけ、応用力、提案力を養成する。
◯アクションリサーチ系科目
アクションリサーチとは、直接、本人がその対象課題を持つ地域の現場に赴き、地域住民等と関わって研究を行うスタイル全般を示す。アクションリサーチ系科目は、このような研究スタイルを取り入れ、地域・社会の課題に対して主力的に取り組むことで、総合的なシナリオを提示できる問題解決能力、提案力、応用力を身につけ、他者と協働する力を向上させることを狙いとする。
成績評価の公正さと透明性を確保するため、成績の評定は、学位授与の方針に基づき各科目に掲げられた授業の狙い・目標に向けた到達度をめやすとして採点する。
【評価方法】
・講義科目においては、理解度を見る筆記試験やレポート、参加度により、授業達成目標への到達度を判定します。
・演習、実験、実習、実技科目においては、試験やレポートに加え、参加度や発表内容、実技等を通して、授業達成目標への到達度を判定します。
・授業達成目標への到達度は、可能な限り複数の評価手段によって判定します。
学位論文に係る評価並びに修了の認定は、客観性及び厳格性を確保するため、その基準をあらかじめ明示するとともに、当該基準に従って適切に行う。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
総合人文社会科学研究科(総合人文社会科学専攻)では、信州大学大学院学位授与の方針のもと、研究科の目標と教育上の目的に則り、社会の課題を分析解明してその解決策を提案するとともに、人文・社会科学分野の地域中核人材・研究者として不可欠な以下の知識と能力等を十分培い、かつ、分野ごとに定められた学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)に適う知識と能力等を有する学生に「修士」の学位を授与する。
成績評価の公正さと透明性を確保するため、成績の評定は、各科目に掲げられた授業の狙い・目標に向けた到達度をめやすとして採点する。
学位論文に係る評価並びに修了の認定は、客観性及び厳格性を確保するため、その基準をあらかじめ明示するとともに、当該基準に従って適切に行う。
1.専門基礎力
自身の専門分野における高度な知識と技能を有する。
2.分析力・応用力
量的・質的分析方法を身につけると同時に、各領域独特の解析手法を学習し、分析力を培うとともに、領域間における手法の差異を認識することにより、各領域の特徴を学び多面的に展開できる応用力を有する。
3.提案力
多領域のステークホルダーを動員し、地域・社会の課題に対して主力的に取り組み、問題解決に不可欠な統合的なシナリオを提示する提案力を有する。
4.俯瞰力
人間と社会を探究する学問分野間の総合的な知見を活かし、俯瞰的な視野で課題を捉える力を有する。
5.倫理観
人文・社会科学分野の地域中核人材・研究者として備わっているべき倫理観を有する。
※各分野のディプロマ・ポリシーは、ホームページをご覧ください。