学部・研究科等の特色等
国際社会学部は、言語・地域を学びの基本単位としながら、社会科学系の「実践知」を学修する点に特徴があります。本学部ならではの学びがスタートするのは、2年次秋学期の専門科目、そして3年次の専門演習(本ゼミ)からです。その特色を一言で表すなら、専攻地域と専門分野の多様性を生かした高度なカリキュラムで学ぶということです。学問分野は「経済学系」「政治学系」「歴史学系」「地域研究系」「ジェンダー・社会学系」「教育学系」の6つの系統があり、全部で 55 もの多様なゼミを用意しています。また、長期留学によって海外でも専門的に学び、視野と知見を広げると共に、地域社会と関わることで卒業後に必要となる現場経験の第一歩を積むことも可能です。もちろん、4年間を通じて言語力を磨くことも地域社会への理解を深めるためには欠かせません。こうした学びによって身につく能力は「対話と調整」「現場の経験」「信頼構築」の3つに集約され、その先には国際社会で活躍できる職業人としての未来が待っています。
1、2年次は、主に「世界教養プログラム」で専攻地域とその地域言語に関わる基礎的な内容や教養科目を学びます。また、3つのコースごとの導入科目も履修します。2年次後半からはコースごとの専門科目、3年次になると本ゼミが始まり、学びがより深化していきます。
2年次秋学期からのコース別の専門科目履修を受けて、3年次の春学期からは指導教員が担当する専門演習(本ゼミ)がスタートします。本学部のゼミは、主体性と実践力に基づく研究の舞台です。そして、4年次は学習の集大成として、指導教員のもとで卒業研究に取り組みます。
<地域社会研究コース>
世界が激変する今、さまざまな地域の構造的理解がますます重要になっています。このコースは、まさに地域を見る目を専門的に養う場です。私たちが扱うのは、そこに生活する人々の息づかいを感じて、はじめて掴めるリアルです。
<現代世界論コース>
現代の世界で生じる複雑多様な問題群に対し、柔軟で批判的な思考によって問題の本質をとらえ、そこに粘り強く働きかけることのできる力を身につけることを目指しています。
<国際関係コース>
それぞれの地域に関する知識を活かし、社会科学とよばれる学問領域に沿って、国際社会を読み解くための知識と技術を身につけます。これこそがあなたの分析道具であり、専門的な知的技術となります。
世界の諸地域の歴史的な経緯と複雑な現状を正しく理解し、分析するリサーチ能力と、グローバルな視点から問題を解決する実践的な能力を兼ね備えた人材。また、4年間を通じて学んださまざまな地域の歴史・社会・政治・経済などの知識と専門性を生かして、国内外で活躍できる人材。
<将来想定される進路>
外交官などの国家公務員や地方公務員/国際的に展開する企業(金融、商社、メーカー、コンサルティングなど)/国際機関や国際的に活動するNGO/新聞社・テレビ局などのマスメディア/出版社/社会科・地理歴史科の中学・高校教員/大学院進学 など