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理学研究科(博士後期課程)

 
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教育課程

学科・専攻等の名称

学科・専攻名修業年限取得可能な学位
物質科学専攻 3年 博士(理学)
生命理学専攻 3年 博士(理学)

教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

◆物質科学専攻
 物質科学専攻は、数学、物理学、化学などの一般的分類にとらわれず、物質科学専攻の1専攻を設けている。また、生命科学専攻とも連携を取り、高度の専門性を実現するとともに、研究分野の幅の広がりをも可能にし、さらに他研究機関・組織の優れた研究者を連携・協力講座に招き、教育研究の一層の充実を図っている。
 物質科学専攻博士前期・後期課程には、物質の原子的・分子的構造に基礎を置いた物性と反応に関する高度の教育研究を行うために、従来の学問分野にとらわれない4大講座(物質基礎解析学、物質機能解析学、物質構造制御学、物質反応解析学)が設置されている。物質のもつ性質(=物性)発現解明のための物理数学的手法の開拓、物性を最適に発現させる制御、さらに物性を担う物質の設計、創製にわたる教育研究を行い、物質科学の基礎から応用までの有機的関連を理解できる研究者、技術者の育成を目指したカリキュラムとしている。
 学修成果の評価は、試験、レポ-ト、参加度、発表内容、論文の審査結果等により、学修目標に即して多面的な方法で行う。
【後期課程】
1.高度な研究課題を特別実験として与え、教員と協力してその課題における未解決な問題を解決する。その過程において研究者として自立するための高度な実験技術、専門知識および研究能力、困難に立ち向かう精神を養う。また研究成果を倫理的かつ客観的に評価できる能力を身につけさせる
2.国内外の学会に参加・発表させるとともに、研究論文を作成し、発表できる能力を身につけさせる
3.研究状況を把握するために、2年次、3年次に開催される中間報告会を必修とする
4.学位取得のための審査会における主査は、原則として指導教授が務める

【フォトンサイエンスコース】
1.物質科学の高度の専門能力と最先端大型研究装置の利用・開発・管理能力を身につけるために、放射光X線(SPring-8)、X線自由電子レーザー(SACLA)、振動分光、電子顕微鏡、計算機を駆使した充実した装置実習を必修科目とする。これらを通して世界最高レベルのフォトンサイエンス技術を身につけ、その技術を駆使して物性の本質を解明する高度の研究能力を持った人材を育成する。
2.物質科学分野での先端研究状況を把握するため、オムニバス形式で、専任教員が各々の研究の最前線について論ずる「フォトンサイエンス特論」を必修とする。
3.国内外の他の研究グループとの交流や、定期的に開催する研究成果発表会への参加を必修とし、多様な視点から討論を行うことにより高度な俯瞰力と確固たる価値観の形成を図る。
4.産学連携実践講座を必修とし、高い国際的コミュニケーション能力やマネジメント能力など、産官学を通じた幅広い分野で活躍する人材にふさわしい素養を養う教育を行う。

◆生命科学専攻
 生命科学専攻は、本学理学部の教育理念を基礎として、生物学、生化学、生物物理学、地学などの一般的分類にとらわれず、生命科学専攻およびピコバイオロジー専攻の2専攻を設け、また、物質科学専攻とも連携を取り、高度の専門性を実現するとともに、研究分野の幅の広がりをも可能にし、さらに他研究機関・組織の優れた研究者を連携・協力講座に招き、教育研究の一層の充実を図っている。
 生命科学専攻博士前期・後期課程には、従来の学問分野にとらわれない4大講座(生体物質構造解析学・生体物質機能解析学、細胞機能解析学、地球環境科学)が設置されている。生体物質の構造と分子的機能、および細胞内における機能発現と制御に関する実験的・理論的教育研究とあわせ、生命を宿す場としての地球環境に関する教育研究を行い、自然に対する複合的な視点をもった研究者、技術者の育成を目指したカリキュラムとしている。
 学修成果の評価は、試験、レポ-ト、参加度、発表内容、論文の審査結果等により、学修目標に即して多面的な方法で行う。
【後期課程】
1.高度な専門知識を通して、専攻分野での研究者として自立して世界的レベルの研究を遂行する能力と、次世代を担う大学生や大学院生を正しく教育指導する力を身につけている
2.自身及び専門分野の他の研究者による研究成果を客観的に正しく評価・判断する能力を身につけている
3.研究者としての立場から、基礎科学についての高度な専門性と科学の境界領域への関心から得られた知見を、一般人にわかりやすく伝えて社会に役立てることができる
4.自身の専門及び関連の分野において、解決すべき課題を自ら発掘する力を身につけている

【ピコバイオロジーコース】
生命科学専攻博士前期・後期課程のディプロマポリシーに加えて、博士前期・後期課程を通して下記の能力を修得していることを必要とする。
1.生命科学の高度な専門能力と最先端大型研究装置の開発・管理能力を身につけている
2.社会において生命科学が果たすべき役割を深く認識し、確固たる価値観と広範な俯瞰力、さらには高い国際的コミュニケーション能力やマネジメント能力など、産官学を通じた幅広い分野で活躍するリーダーにふさわしい素養を備えている

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教育課程の特色(履修モデル、カリキュラムマップ等)

物質科学専攻
◆物質基礎解析学部門
 本部門では、物質の示す性質を理論的に解き明かす物性基礎理論を学ぶとともに、物性を支配する物質中の電子状態などを、数学的手法を活用し理論的に解明する方法を修得します。
【主な科目】
磁性理論、表面物性理論、複素幾何学、偏微分方程式論、実解析学、スペクトル解析学 など

◆物質機能解析学部門
 本部門では、物質が示す電気、磁気、光学などの性質を、さまざまな実験を通してミクロな観点から理解するとともに、新しい物理現象の探索やその機構を解明する手法を学びます。
【主な科目】
超伝導物理学、磁性物理学、放射光物性論、光機能物性論、放射光科学、放射光源物理学、放射光物理光学、ビーム物理学、放射光応用科学 など

◆物質構造制御学部門
 本部門では、物質が結晶構造の違いや、集合状態の違いにより現す多彩な物性をミクロな立場から理解するとともに、物理的、化学的手法でその構造を制御する手法を学びます。
【主な科目】
高圧物性論、超微粒子物性論、構造物性学、構造有機化学、ナノテクノロジー論 など

◆物質反応解析学部門
 本部門では、物質変化の基礎をなす化学反応を支配している基本原理を理解する能力を身につけるとともに、新物質の合成や微量生成物を効果的に分析する手法などを学びます。
【主な科目】
化学反応動力学、有機反応化学、分離分析化学、分子機能設計論 など

生命科学専攻
◆生体物質構造解析学部門
 生体物質の分離精製と結晶化、X線、放射光、NMRなどによる立体構造解析を中心に、生体機能を分子レベルで理解する上で基本となる構造解析法の基礎原理とその応用について、教育・研究を行っています。
【主な科目】
生体分子化学、生体分子構造論、生体高分子結晶学、生体超分子構造論、放射光構造生物学 など

◆生体物質機能解析学部門
 種々の生体物質の機能と相互作用の解析を通じて、生命現象を分子レベルで理解することを目指すとともに、それらの異常による疾患の原因解明や新しいバイオ素子の開発など、広い視野から教育・研究を行っています。
【主な科目】
生体分子機能学、生体高分子生理機能学、生体分子機械学、生体情報分子生化学、生体分子機能計測学 など

◆細胞機能解析学部門
 生命の単位である細胞の構造と機能を分子レベルで理解することを目指し、個体・器官構築の原理や細胞構成分子の細胞内での機能発現機構について、遺伝子レベルまで遡って教育・研究を行っています。
【主な科目】
分子細胞遺伝学、分子細胞構造学、分子細胞情報学、分子発生生理学、放射光生体分子分光学 など

◆地球環境科学部門
 地球表層部における物質の分布・構造・移動に関する教育・研究を通じて、水圏・気圏・生物圏・岩石圏の実体や変化、相互作用などを総合的に理解し、広い視野で地球環境問題にも対応できる人材の育成を目指しています。
【主な科目】
地球物質評価論、岩石圏物質循環論、地球物質化学、地球物理環境論 など

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授業科目

授業の方法・内容

年間の授業計画

シラバス等

学生が修得すべき知識及び能力に関する情報

学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

理学研究科における教育体系を実行し、目指す人物像を養成する教育を行うため、以下のようにディプロマポリシーを定め、学生を教育し研究を指導する。
理学研究科では、自然科学の諸分野の境界領域においても研究を推進できる研究者や各界のリーダーとして活躍できる下記に示す能力を身につけた学生に学位を授与する。
1.物質科学、生命科学あるいは地球科学の分野において真理の探究と知の創造を重視した独創的かつ先駆的な基礎研究を推進する能力を身につけている
2.自然科学全般についての広い視野と高度の専門知識を基に世界的レベルの研究を遂行し、かつ得られた結果を世の中に正しく発信する能力を兼ね備えている
3.物質科学、生命科学あるいは地球科学分野の研究を遂行する上で必要な高い倫理観を身につけている
以上の能力を具体的に示すと、専攻・教育課程ごとに以下の能力を身につけていることを必要とする。

【物質科学専攻 後期課程】
1.物質科学の分野において、研究者として自立して研究を遂行する意欲及び実験技術を身につけている
2.自身及び専門分野の他の研究者による研究成果を客観的に正しく評価・判断する能力を身につけている
3.研究者としての立場から、基礎科学についての高度な専門性と学際的領域への関心から得られた知見を一般人にわかりやすく伝えて社会に役立てることができる
4.自身の専門及び関連の分野において、解決すべき課題を自ら発掘する力を身につけている

【フォトンサイエンスコース】
物質科学専攻博士前期・後期課程のディプロマポリシーに加えて、博士前期・後期課程をして下記の能力を修得していることを必要とする。
1.物質科学の高度な専門能力と最先端大型研究装置の開発・管理能力を身につけている
2.社会において物質科学が果たすべき役割を深く認識し、確固たる価値観と広範な俯瞰力、さらには高い国際的コミュニケーション能力やマネジメント能力など、産官学を通じた幅広い分野で活躍するリーダーにふさわしい素養を備えている

【生命科学専攻 後期課程】
1.高度な専門知識を通して、専攻分野での研究者として自立して世界的レベルの研究を遂行する能力と、次世代を担う大学生や大学院生を正しく教育指導する力を身につけている
2.自身及び専門分野の他の研究者による研究成果を客観的に正しく評価・判断する能力を身につけている
3.研究者としての立場から、基礎科学についての高度な専門性と科学の境界領域への関心から得られた知見を、一般人にわかりやすく伝えて社会に役立てることができる
4.自身の専門及び関連の分野において、解決すべき課題を自ら発掘する力を身につけている

【ピコバイオロジーコース】
生命科学専攻博士前期・後期課程のディプロマポリシーに加えて、博士前期・後期課程を通して下記の能力を修得していることを必要とする。
1.生命科学の高度な専門能力と最先端大型研究装置の開発・管理能力を身につけている
2.社会において生命科学が果たすべき役割を深く認識し、確固たる価値観と広範な俯瞰力、さらには高い国際的コミュニケーション能力やマネジメント能力など、産官学を通じた幅広い分野で活躍するリーダーにふさわしい素養を備えている

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学修の成果に係る評価の基準

卒業・修了認定の基準

転学部・編入学等の可否、費用負担

可否費用負担
転学部
編入学

転学部・編入学情報補足

専攻分野

専攻分野
数学・情報科学・統計学
物理学
天文学・地球・惑星科学
化学
生物学・生化学・バイオ

専攻分野に関する説明