学部・研究科等ごとの目的
◆教育研究上の目的
情報科学技術の社会応用に重点を置いた学際的な研究分野を開拓し、その教育研究を推進するだけでなく、その実用的分野を切りひらき、その成果を高い倫理観を持って実社会に最大限に還元することにより、広く社会に貢献できる人材を育成することを目的とします。
博士後期課程においては、前期課程の教育研究の専門性をさらに深化させ、情報科学技術の社会応用に関する高度で学際的な研究や技術開発を独力で推進できる研究者、技術者等を育成します。
◆育成する人材像
前期課程の教育研究の専門性をさらに深化させ、われわれを取り巻く生活環境の質的向上に資する実用的な教育研究を志向しています。博士後期課程では、情報科学技術の社会応用に関する新たな学際的な研究分野を開拓し、そこで創出される研究成果を実社会に最大限に還元することによって、地域社会の発展に貢献することを目指しています。政策経営、ヘルスケア、及び高信頼情報に関する専門技術とこれらの分野に応用される情報科学技術と複眼的知見を基盤として、情報科学技術の社会応用に関する学際的な研究開発や技術開発を独力で推進できる実践的な研究者、技術者、あるいは高度専門職業人の育成を目指します。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
◆求める学生像
【博士後期課程】
1.政策・経営、ヘルスケア、及び高信頼情報を中心とする各専門分野における情報科学技術の応用に関する本研究科の理念と教育目標・内容を理解している人
2.これらの分野で、次代を担う情報科学技術の社会応用に関する新たな学際的な研究分野を開拓し、そこで創出される研究成果を実社会に最大限に還元することによって、地域社会やグローバル社会の発展に貢献するための研究意欲にあふれた人
3.論理的思考や表現力など、情報科学技術の社会応用に関する新たな学際的研究分野の開拓にふさわしい適性を有する人
◆アドミッションポリシー
【博士後期課程】
1.知識・技能
博士後期課程では、博士前期課程で学んできた専門分野の知識と先進的な情報科学技術を駆使して、現代社会が抱える様々な課題を捉え、その解決を行うことのできる高度な知識と技術を身に付けることができる人
2.思考力・判断力・表現力
研究者および社会人としての経験や仕事を通して情報科学技術の社会応用の大切さを認識し、その実践力を発揮するための思考力、判断力、表現力を身に付けることができる人
3.主体性・多様性・協働性
グローバル化する人間社会が生み出す諸課題に対して、情報科学技術を積極的に応用し、国際的な視野に立って解決の方策を実践するための主体性、多様性、協働性を身に付けることができる人
【入学者選抜の基本方針】
本研究科では、博士前期課程あるいは修士課程で修士を取得した人、社会人として本研究科の研究課題と関係のある業務に携わってきた人など、広い分野からの学生を求めている。
本研究科では、入学者選抜の基本方針として、受験機会の複数化を保証し、本研究科の教育理念・目標に合致した学生の選抜を行っている。博士後期課程では、一般入学者選抜、社会人学生選抜、外国人留学生選抜を実施している。入学者の選抜は、口頭試問、面接、および出願書類により、志願者の能力や資質に関した総合的な評価に基づき、研究能力を有する人材の選抜を実施している。出願書類審査により、文章力、語学力について評価し、面接によりプレゼンテーション能力について評価する。
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
【応用情報科学専攻 博士課程後期】
情報科学技術に関する高度な専門性と独創性を持ち、国際的に活躍できる人材を育成するために、次のような科目分野から編成されている。博士前期課程では、「基礎科目」「応用科目」「コース共通科目」「政策経営情報科学コース科目」「ヘルスケア情報科学コース科目」「高信頼情報科学コース科目」「特別科目」である。博士後期過程では、「共通科目(特別講義)」「コース科目(政策経営情報科学コース)(ヘルスケア情報科学コース)(高信頼情報科学コース)」である。
1.知識・技能
政策・経営、ヘルスケア、高信頼情報の各分野における社会応用のための情報科学技術に関する知識・技術を修得するための科目を設置している。博士前期課程では、情報科学の知識と技能を学ぶために、基礎科目と応用科目を設置している。博士後期課程では、共通科目として、特別講義を設置している。
2.思考力・判断力・表現力
情報社会の高度化・複雑化が進む中、自ら課題を発見し、自主的・総合的に学習・研究して解決する能力を修得するための科目を設置している。また、諸課題に対する倫理的な思考能力、社会で活躍するための表現力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力などの基本的な知識と技術を修得するための科目を設置している。これらのために、博士前期課程では、現役生には、「情報技術インターンシップ」を、社会人学生には、「プロジェクト研究I」「プロジェクト研究II」「プロジェクト研究III」「プロジェクト研究IV」を開講している。修士論文研究のために、「特別研究I」「特別研究II」を開講している。博士後期課程では、博士後期課程研究報告会を開催している。
3.主体性・多様性・協働性
情報科学技術の基礎的知識及び応用分野における専門的な知識を有し、それらを情報社会における諸課題の探求・解決へ自主的・持続的に応用できる能力を身に付けるための科目を設置している。情報科学技術の社会応用における課題に対して正確な理解力や的確な判断力を身に付け、社会における技術者、高度専門職業人及び研究者としての任務・責任を負うことができ、これらについて、社会におけるチームで、協力して行うことができるようになるための科目を設置している。博士前期課程では、コース共通科目および各コース科目を設置している。博士後期課程では、コース科目として、特別演習および特別研究を設置している。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
◆下記の能力を身につけた学生に学位を授与する。
1.知識・技能
政策・経営、ヘルスケア、高信頼情報の各分野における社会応用のための情報科学技術に関する知識・技術を修得している。
2.思考力・判断力・表現力
情報社会の高度化・複雑化が進む中、自ら課題を発見し、自主的・総合的に学習・研究して解決する能力を修得している。また、諸課題に対する倫理的な思考能力、社会で活躍するための表現力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力などの基本的な知識と技術を修得している。
3.主体性・多様性・協働性
情報科学技術の基礎的知識及び応用分野における専門的な知識を有し、それらを情報社会における諸課題の探求・解決へ自主的・持続的に応用できる能力や、情報科学技術の社会応用における課題に対して正確な理解力や的確な判断力を身に付けている。また、社会における技術者、高度専門職業人及び研究者として、多様な人々と協働して物事を進めることができる。
◆学位ごとの修了時の到達目標は、次の通りである。
【博士学位】
提出された博士学位論文が、情報科学及び各分野での社会応用における新たな成果とそれを包括する体系及び高度な学術を含み、当該研究分野の今後の発展に大きく寄与する内容を含む、あるいは、情報科学及び各分野での社会応用において自立して研究活動等を行い得ると認められる学術的内容を含んでいると判断されること。