学部・研究科等ごとの目的
◆教育研究上の目的
物質科学の分野において真理の探求と知の創造を重視した独創的かつ先駆的な研究を推進するとともに、自然科学全般についての広い視野と高度の専門知識を兼ね備えた世界的に活躍する研究者および教育者を育成することを目的とします。
後期課程においては、高度な専門知識の教授と研究指導を通して、専攻分野での研究者として自立した研究活動ができ、かつその成果を客観的に評価できる人材を育成します。
◆育成する人材像
物質のもつ性質（＝物性）発現解明のための物理数学的手法の開拓や、物性を最適に発現させる制御、さらに物性を担う物質の創製にわたる教育研究を行い、物質科学の基礎から応用までの有機的関連を理解でき、学際領域において実力の発揮できる研究者と技術者の育成をめざします。
入学者受入方針（アドミッション・ポリシー）
◆求める学生像
物質理学研究科では、以下のアドミッションポリシーを満足する、意欲ある学生を求める。
◆アドミッションポリシー
１．数学、物理学、化学などに関する基礎的な知識を持つとともに、英語の読解力やコミュニーション能力を備えた人
２．新奇物質の創製に意欲と関心を持つ人
３．新奇物質の物理・化学的性質・機能の解明に意欲と関心を持つ人 ４．新奇物質の性質・機能を明らかにするための研究と新しい実験・理論手法の修得に意欲と関心を持つ人
教育課程編成・実施方針（カリキュラム・ポリシー）
物質理学研究科は、数学、物理学、化学などの一般的分類にとらわれず、物質科学専攻の1専攻を設けている。また、生命理学研究科とも連携を取り、高度の専門性を実現するとともに、研究分野の幅の広がりをも可能にし、さらに他研究機関・組織の優れた研究者を連携・協力講座に招き、教育研究の一層の充実を図っている。
物質科学専攻博士前期・後期課程には、物質の原子的・分子的構造に基礎を置いた物性と反応に関する高度の教育研究を行うために、従来の学問分野にとらわれない4大講座（物質基礎解析学、物質機能解析、物質構造制御学、物質反応解析学）が設置されている。物質のもつ性質（=物性）発現解明のための物理数学的手法の開拓、物性を最適に発現させる制御、 さらに物性を担う物質の設計、創製にわたる教育研究を行い、物質科学の基礎から応用までの有機的関連を理解できる研究者、技術者の育成を目指したカリキュラムとしている。
【物質科学専攻 後期課程】
１．高度な研究課題を特別実験として与え、教員と協力してその課題における未解決な問題を解決する。その過程において研究者として自立するための高度な実験技術、専門知識および研究能力、困難に立ち向かう精神を養う。また研究成果を倫理的かつ客観的に評価できる能力を身につけさせる
２．国内外の学会に参加・発表させるとともに、研究論文を作成し、発表できる能力を身につけさせる
３．研究状況を把握するために、2年次、3年次に開催される中間報告会を必修とする
４．学位取得のための審査会における主査は、原則として指導教授が務める
学位授与方針（ディプロマ・ポリシー）
◆物質科学分野の境界領域においても研究を推進できる研究者や各界のリーダーとして活躍できる、下記の能力を身につけた学生に学位を授与する。
１．物質科学の各分野において真理の探求と知の創造を重視した独創的かつ先駆的な基礎研究を推進する能力を身に着けている
２．自然科学全般についての広い視野と高度の専門知識を使い世界的に活躍する能力を兼ね備えている
３．物質科学分野の研究を遂行する上で必要な高い倫理観を身につけている
◆以上に加えて、以下の区分ごとの能力を身につけていることを必要とする。
【物質科学専攻 後期課程】
１．物質科学の分野において、研究者として自立して研究を遂行する意欲および実験技術を身につけている
２．自身および専門分野の他の研究者による研究成果を客観的に正しく評価・判断する能力を身につけている
３．研究者としての立場から、基礎科学についての高度な専門性と学際的領域への関心から得られた知見を、一般人にわかりやすく伝えて社会に役立てることができる