学部・研究科等ごとの目的
本研究科の目的は、企業が海外展開を行っていく上で直面する課題または既に海外展開を行っている企業が抱えるさまざまな課題に国際的視点に立脚して取り組むために、国際的なマネジメントの知識、戦略およびセンスを備えた人材を養成していくこととする。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
国際マネジメント研究科の理念を共有し、経済社会で現実に生じている諸課題に対して経営、会計、経済または法律の知識と研究手法を駆使してグローバルな視点から積極的に取り組む意欲があり、明確な問題意識のもとに修士論文を完成させる能力を持ち合わせている人材を受け入れる。
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
・I 基礎科目(問題発見や資料・データ収集の前提となる知識・分析能力獲得型)II 専門中心科目(国際的な課題を発見するためのグローバルな科目)III 専門応用科目(研究の深化を促進)IV 体験的グループ学習型科目(リーダーシップ養成のため)で構成する。2つの研究系ではグローバルビジネス系の科目とマネジメント・ソリューション系の科目を配置する。
・「グローバル・ビジネス研究系」では、企業が海外展開を行っていく上でハードルとなる現地市場の調査、会計制度や税制の調査および現地での資金調達等に関する科目を配置し、修了後にこうした企業またはそれを支援する組織で海外展開の先端を担うことを希望する学生に対してその礎となる知識を提供する。
・「マネジメント・ソリューション研究系」では、すでに海外展開している企業が抱えている業績不振、情報や技術の流出、現地における資金管理等に関する科目を配置し、修了後にこうした企業またはそれを支援する組織で海外展開における課題解決の実務を担うことを希望する学生に対してその礎となる知識を提供する。
・課題解決能力およびプレゼンテーション能力の向上を図るため、2年間の研究指導を必修科目として配置する。また、国際的なマネジメント感覚に優れ、先駆的な戦略を組み立てられるビジネス・リーダーとなりうる人材を養成するため、研究生活の集大成として修士論文の作成を必須としたカリキュラム構成とする。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
博士前期課程では、将来的に企業の内部から競争力の強化や海外展開を支援するCOO(最高執行責任者)、CFO(最高財務責任者)およびCIO(最高情報責任者)や国際財務部門または海外展開部門のスタッフ、またこうしたサポートを外部から行う組織およびコンサルティング会社のスタッフのリーダーとなる人材を養成することを目指す。
<知識・理解>
国際ルールに精通して市場環境や制度の変化に対応していくスキルを身につけている人材、グローバル化の中で企業全体のクオリティーを高めていける人材、および海外地域の産業集積を担っていける人材となっている。
<汎用的技能>
国際的なマネジメントに関する多様なルールを理解し、研究遂行に必要となる国内外の文献、データあるいはサンプル、事例の収集能力と、課題解決に向けて適切なアプローチを見いだす判断力とをともに身につけ、的確な分析を加えた上で、説得力あるプレゼンテーションを行える能力を身につけている。
<研究能力と創造的思考力>
綿密な先行研究のレビューを通じて国際的に活動を展開する企業や組織の直面する課題を抽出して研究テーマを設定し、データベースの活用、関連資料の収集、文献研究、フィールドワークあるいはインターンシップの実施などを通じて明示的または暗黙的に仮説を設定し、既成概念にとらわれずに柔軟な思考により、実証的、演繹的または規範的なアプローチに基づいて検証または論証を遂行することができる能力を身につけている。