学部・研究科等ごとの目的
本研究科は、医学、薬学及び看護学を総合した特色ある教育と研究を礎とし、幅広い知識を基盤とする高い専門性と人間尊重の精神を基本とする豊かな創造力を培い、学術研究の進歩や社会に積極的に貢献できる総合的な判断力を有する高度医療専門職業人又は教育研究者としての人材を育成することを目的とする。
(富山大学大学院総合医薬学研究科規則 第2条(教育研究上の目的))
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
【入学者受入れの方針】
総合医薬学研究科は、本研究科の目的、修了認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき、医療系の研究分野についての強い関心と基礎的能力を有し、論理的思考力と創造性を持ち、人と地の健康文化の進展に寄与しようとする意欲を備えている者を受け入れる。
そのため入学者選抜の基本方針として、複数の受験機会や多様な学生を評価できる入試を提供する。
【入学者選抜の基本方針(入試種別とその評価方法)】
多様な学生を受け入れるため、4月入学と10月入学を認め、年2回の入学者選抜を実施する。また外国人留学生特別入試を実施する。
入学者の選抜は、プログラム毎に小論文・適性検査、外国語(英語)試験、口述試験及び成績証明書の成績等により、6年制学部卒業または大学院修士課程修了相当の学力、意欲、能力等について評価する。
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
(生命・臨床医学プログラム)
【教育課程編成方針】
学生が所属する研究室における個人指導により医学研究の基礎専門知識と技術を修得させる。また、新規性、学術的重要性、臨床的発展性を含む学位論文の作成と発表を指導する。幅広い医学の基盤的能力、高度な専門的知識、倫理観を修得させるために、幅広い選択科目、学外講師による大学院特別セミナーなどを設置するとともに、研究倫理や医薬学のプフェッショナルとして必要な研究方法論の受講・修了を義務付ける。また、各臓器の障害や疾病の原因解明及び治療、予防に関する知識、開発能力が身に付く教育課程、 トランスレーショナルリサーチへの展開を行える教育課程、研究を行う能力が身に付く教育課程を編成する。
【教育課程実施方針】
所属研究室を中心に学生による能動的学修を行う。1ー3年次には、幅広い講義科目、実習科目を履修し、医学の基盤的能力、高度な専門的知識、倫理観を修得させる。4年次には学位論文の作成と発表を指導する。
(臨床薬学プログラム)
【教育課程編成方針】
博士課程臨床薬学プログラムでは、修了認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる4つの能力を修得させるため、大学院共通科目、研究科共通科目、プログラム専門科目を体系的に編成して、講義、演習、特別研究を適切に組み合わせた授業科目を開講するとともに、博士論文作成のための研究指導を行う。
【教育課程実施方針】
・大学院共通科目では、博士として身に付けるべき知識、スキル・リテラシーを修得するとともに、研究の内容やその価値を説明、議論できるコミュニケーション力、表現力、発信力を修得する。
・研究科共通科目では、医療に携わる者として身に付けるべき知識、スキル・リテラシーを修得する。
・プログラム専門科目では、先進的で高度な専門知識を修得する。
・演習科目ではプレゼンテーション能力・論理的思考力・問題解決能力を修得する。
・特別研究科目では、研究の計画立案力・遂行能力・問題解決能力を修得する。
各科目の評価基準・方法はシラバスに示す。博士論文は、学位論文評価基準に基づき、論文審査と口頭試問によって評価する。
詳細についてはリンク(URL)をご参照ください。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
【修了認定・学位授与の方針】
(生命・臨床医学プログラム)
修了要件を満たした次の者に、博士(医学)の学位を授与する。
1)基盤的能力:基盤となる豊かな学識や俯瞰的、大局的視野
2)専門的学識:専攻分野における自立した研究者としての研究能力、および高度の専門性を要する職業に必要な卓越した研究能力
3)倫理観:研究倫理に関する規範意識
4)創造力:自らが新たなる知を創造し、その知からさらなる価値を生み出す能力
5)各臓器の障害や疾病の原因解明及び治療、予防に関する知識や開発能力
6)トランスレーショナルリサーチへの展開能力
7)医学の知識とそれを活用した研究を行う能力
(臨床薬学プログラム)
博士課程臨床薬学プログラムでは、医薬看の分野横断的な専門知識と研究倫理を学び、多様で幅広い知識や造詣を基盤とする高い専門性と、医療者としての先端的な知識・技能・態度を含む豊かな創造力、人間尊重の精神を基本とする総合的な判断力と卓越したリーダーシップを涵養する。
そして、臨床薬学を中心とした薬学領域の教育者・研究者、チーム医療を推進する薬剤師、社会的リーダーとして活躍する薬剤師、行政職員、医薬品製造・開発者及び医薬連携の実践や健康医療・公衆衛生科学の開拓を担う専門家としてその分野を先導し、人々の健康と学術研究の進歩に貢献できる人材の育成を目指す。
この目的に基づき、下記の学修成果の到達目標に定める「基盤的能力」、「専門的学識」、「倫理観」、「創造力」を身に付け、所定の課程を修め必要な単位を修得し、かつ研究指導を受けた上で、博士論文の審査及び試験に合格した者に、博士(薬学)の学位を授与する。
詳細についてはリンク(URL)をご参照ください。