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国際社会学部

 
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教育研究上の目的と3つの方針

1. 世界諸地域の政治・経済・社会と歴史的背景に関する専門知識を深める
2. 紛争・災害・貧困・難民等、現代世界が直面する諸問題を社会科学的手法で分析し、問題の本質を洞察し、問題解決に資する能力を養う
3. 現地社会と協働し問題解決にあたる姿勢を育成する

学部・研究科等ごとの目的

国際社会学部では、世界のさまざまな地域の複雑な仕組みを分析し、理解する能力を持ち、グローバルな視点から問題を考え、解決することができる実践的な能力を備えた人材を養成します。
現代の国際社会の成り立ちや、世界のさまざまな国と地域で生じている問題とその本質を理解するためには、適切な方法を身につける必要があります。国際社会学部では、諸地域の政治・経済・社会とその歴史についての知識を深めるとともに、社会科学と関連する諸分野の方法論を体系的に学びます。そのようにして得た知識と方法論をもとに、グローバル化の急速な進展の中で生じている紛争や対立、地球環境の悪化やエネルギー問題、地域間・階層間の格差と貧困など、現代世界で生じている諸問題の根源を洞察し、問題解決の道筋を示すことのできる分析力と行動力を養います。

入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)

東京外国語大学では、世界諸地域の言語・文化・社会の仕組みを解明する諸学問分野や、国際的な諸問題を超域的な視点から扱う諸学問分野の基礎を学ぶことができます。
国内外の高等学校等において、総合的で確かな基礎学力、ものごとに対する思考力・判断力・表現力、そして主体的に学ぶ態度を身に付けたうえで、本学の理念に共感し、さまざまな文化的背景をもつ人々と共に働き、地球的な課題に取り組む意欲にあふれる人を受け入れます。
国際社会学部が求める学生像や受入方針の詳細は、大学ホームページの「アドミッションポリシー」をご確認ください。

教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

国際社会学部は、ディプロマポリシーの掲げる知識や能力などを獲得させるため、世界教養プログラムと専修プログラムからなる科目群を、以下の方針に基づき、体系的に編成します。開講されるすべての授業科目は、レベルに応じてナンバリングされており、段階的な学修を進めさせます。学習成果の評価にあたっては、あらかじめ学生に示した成績評価基準に基づき、厳格な評価を行います。カリキュラム編成の方針は次のとおりです。

①「高度な言語運用能力」の獲得のために
・入学時に選択した専攻言語「専攻言語科目」の学修を体系的に提供します。特に、1、2年次には、専攻言語の読む、聞く、話す、書くという4技能の修得を目指します。
・グローバル時代に不可欠な英語力の涵養のため「GLIP英語科目」を整備し、TOEICテスト800点相当の達成を目安に、学生の英語力向上に努めます。
・多言語・多文化する世界で活躍する人材を育成するため、多様の言語を学ぶ機会を提供します。このために、「教養外国語科目」、「諸地域言語科目」、「世界言語科目」を整備し、提供します。

②「日本や世界諸地域についての知識・教養」の獲得のために
・世界諸地域の文化・社会に関する基礎的知識・教養の学修のために、「地域基礎科目」を1・2年次に提供します。これにより、専攻する地域の人々の暮らしやものの考え方や価値観を理解する力を身に付けるよう努めます。
・さらに世界諸地域の文化・社会に関する知見を深めるため、地域研究の専門的な科目群を提供します。
・日本関係の授業を、「教養日本力科目」として整備・充実させ、学生に、世界で日本を紹介することのできる日本発信力を身に付けさせます。

③「現代社会を生きる力」の獲得のために
・「基礎リテラシー」と「基礎演習」等の初年次教育を通して、大学生としての学びの基礎的な技能を修得させます。
・現代社会で必要とされる基礎的な知識や幅広い教養を身に付けさせるため、「現代教養科目」「自然科学系科目」を提供します。

④「専門的な知識」の獲得のために
・世界共通の諸問題を社会科学的手法で分析し、問題の本質を捉える学問的方法を身につけるために、授業科目群を学問分野ごとに、地域社会研究コース、現代世界論コース、国際関係コースという3つのコースに編成して、授業を提供します。
・国際社会に関する幅広い知識と専門的な知見を身に付けるために、1年次から3コースの導入科目を履修し学問の基礎を学び、2年次には学問の方法論を学ぶために概論科目を履修します。2年次の秋学期から、専門性の高い選択科目を履修し始め、3年次には指導教員の提供する演習形式の授業を中心に体系的に選択科目を履修し、4年次に卒業研究を作成することで、専門的な学修を完成させます。
・社会科学的学問手法により編成した3つのコースの特徴は、次のとおりです。
(1)地域社会研究コースは、世界の諸地域の歴史・政治・経済・社会などを、具体的な事例に即して学び、現地社会の問題の本質を捉え、解決への道筋を考える視点や方法を学びます。授業科目には、北西ヨーロッパ地域研究、中央ヨーロッパ地域研究、西南ヨーロッパ地域研究、イベリア地域研究、北アメリカ地域研究、ラテンアメリカ地域研究、ロシア地域研究、中央アジア地域研究、東アジア地域研究、東南アジア地域研究、オセアニア地域研究、中東地域研究、南アジア地域研究、アフリカ地域研究等があります。
(2)現代世界論コースは、現代世界に生じる複雑多様な課題を自ら発見し、柔軟で批判的な思考によって問題の本質をとらえ、粘り強く問題解決のために行動することのできる力を身につけます。授業科目には、グローバル・スタディーズ、ジェンダー論、社会学、教育社会学、現代社会史論、政治理論、エスノポリティクス、社会文化論、歴史社会論等があります。
(3)国際関係コースは、国際社会で起きている問題群の本質を理解し、政策的観点から問題解決への道筋を考えるため、社会科学の諸アプローチを用いて国内外の社会や国際関係を実証的に分析する力、論理的に洞察する力を身に付けさせます。授業科目には、国際政治学、比較政治学、法学、国際法、経済学、国際経済学、開発経済学、経営学、平和・紛争論、国際協力論、国際教育論等があります。

⑤「主体的に考え、行動し、発信する力」の獲得のために
・課題解決型学習を取り入れた授業や授業ごとにおこなわれるアクティブラーニングを通して、学生が自ら仮説を考え、課題解決のために調査・行動し、その成果をプレゼンテーションする能力を養います。
・演習や講義における対話により、双方向的な学修を実現します。
・海外留学やスタディツアーの経験を通して(「臨地学修科目」)、自ら主体的に考え、行動する力、発信する力を養います。
・インターンシップや社会貢献事業への参加経験を通して(「キャリア・協働科目」)、現実の社会に対する見識を広め、自らの判断力を養い、現地社会の人々と協働する人材を育成します。

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学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

上記の方針にもとづき、国際社会学部の学位授与に当たっては、次のような力を身に付けていることが求められます。
①高度な言語運用能力
・専攻言語に関し、読む、聞く、話す、書くという4技能で高度な言語運用能力を身に付けていること。
・国際社会で活躍するに足る、十分な英語運用能力を身に付けていること。

②日本や世界諸地域についての知識・教養
・専攻する地域の文化的背景や社会に関する基礎的知識を身に付けていること。
・国際的な視点から、日本と世界諸地域との関係を理解する力を身に付けていること。

③現代社会を生きる力
・現代社会を生きる上で必要な幅広い知識・教養と、国際社会の現実を正しく理解し、グローバルな視点から物事を判断する能力と実践力を身に付けていること。

④専門的な知識
・世界共通の諸問題について、社会科学的手法で分析し、問題の本質を捉える学問的方法を身につけると同時に、課題解決に至る筋道を自ら見出す能力を身に付けていること。
・国際社会に関する幅広い知識と専門的な知見を身に付けていること。

⑤主体的に考え、行動し、発信する力
・溢れる情報を選別する力、物事を論理的に分析し判断する力、自らの考えを説得的に社会に発信する力をそれぞれ身に付けていること。
・多様性を理解し、世界各地の人々と協働する行動力を身に付けていること。

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