学部・研究科等の特色等
（１）研究領域の構成と教員組織
医学部においては講座制を採っていますが、本研究科ではこれを更に推進し、従来の講座間の壁を取り払い、「基礎研究領域」、「臨床研究領域」と大きく二分しました。
このことにより、専攻内では当然のことながら、領域間においても教員同士密接な連携をとることが可能であり、人間の複雑多彩な生命現象を自然科学・社会科学を含めた広い視野に立ち、あらゆる分野からの研究活動が可能です。
さらに、両領域のがん関連科目で構成する｢がん研究領域｣を設置し、多角的ながん研究拠点として社会的要請に応えうる人材を育成します。
また、「理学療法研究領域」を設置し、基礎科学や医学を礎とした理学療法学の構築に貢献できる人材及び地域のリハビリテーション医療や健康増進を牽引する人材を育成します。
（２）複数の教員による指導体制
医学の高度化・専門化・細分化が急速に進む現在、基礎医学・臨床医学の区分にとらわれず、それら相互間、あるいは分野間双方に係る研究についての指導体制をとる必要から、修学上及び学生生活上の指導を主とする修学指導教員・博士論文作成のための指導を主とする研究指導教員の複数指導体制を採っています。
（３）大分大学大学院医学系研究科 研修医・博士課程コース（ORPhDプログラム）
１．本医学系研究科では、「大分大学大学院医学系研究科 研修医・博士課程コース」により、希望者は、卒業後に臨床研修を受けながら、大学院医学系研究科博士課程コースに進学することが可能です。
２．「大分大学大学院医学系研究科 研修医・博士課程コース」とは、具体的には大分大学附属病院にて「卒後臨床研修」を受けながら、研修1年目から「大学院医学系研究科博士課程」への入学が可能となるプログラムで、“臨床と大学院医学系研究科博士課程をシームレスに連結する”キャリアパスを提案できます。
３．本プログラムの前段階として、本学医学部在学時に大学院博士課程の必修科目を無償で受講・単位修得できる制度（Pre-ORPhD）があります。これはORPhDプログラムとしての入学に必須のものではありませんが、初期研修と大学院の必修科目受講との同時進行を回避できるため、大きなメリットとなります。
４．「大分大学大学院医学系研究科 研修医・博士課程コース」に進学することで、医学部卒業後、医学博士取得までの期間が短縮されると同時に、早期に臨床にて得た知識をさらに深く追究することで、その後のキャリアに大変有用となります。
５．「大分大学大学院医学系研究科 研修医・博士課程コース」にて学位取得後は、各々が描いたキャリアパスに向かって、自由に進路を進めて行くことが可能です。
６．本研究科では、「大分大学大学院医学系研究科 研修医・博士課程コース」を推進するため、医学系研究科博士課程修学期間を通常の４年間から長期履修可能な８年間に設定しています。