学部・研究科等の特色等
基幹講座８分野と国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所，国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構，公益財団法人東京都医学総合研究所との連携による連携講座５分野で構成され，栄養学の基礎及び臨床に関する専門的な教育・研究のほか，統合大学院の特徴を活かして，幅広い生命科学分野の教育・研究を行っている。
人間栄養学コース及び臨床栄養学コースでは，専門分野の異なる複数教員による分野横断的な教育を実施するために，医歯薬学全専攻系間共通カリキュラム及び各専攻系間共通カリキュラムを設けているほか，複数教員による研究指導体制をとることで，幅広い視点から栄養学・生命科学に係る知識や技術を修得した世界水準の若手研究者や高度医療人を育成している。
臨床腫瘍栄養学コースでは，平成29年度採択された「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プランの「中国・四国広域がんプロ養成コンソーシアム」に参画し，岡山大学など11大学と35のがん診療連携拠点病院とでコンソーシアムを形成している。各大学院に整備された多職種を対象としたがん専門医療人養成コースワークの相互乗り入れ授業や共通のe-learningシステムを活用して，がん病態栄養専門管理栄養士の資格取得を目指した高度な専門管理栄養士の育成に取り組んでいる。
医療教育開発センターの支援の下で，医科学教育部，口腔科学教育部，薬科学教育部，保健科学教育部とともに，教育クラスターを形成し，領域・職種横断的な教育プログラムを構築し，クラスター単位でのミニリトリートやコアセミナーを開催し，広い視点を持った教育・研究者の育成に取り組んでいる。また，所属組織や専門領域の異なる大学院生や教員等が成果発表や情報交換を行う全学的なTokushima Bioscience Retreat(小豆島リトリート)に参加させ，学生の英語コミュニケーション能力，学際的，国際的な視野など指導的医療人が備えるべき能力・資質の醸成を促している。