学科・専攻等
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
1.教育課程の編成方針
(1)医学系研究科医科学専攻博士課程では,医科学の分野において世界に通用する医学研究者
を養成することに加えて,研究マインドを併せ持った優れた臨床医を養成することが社会的
に強く求められるようになっています。
本課程は,研究者育成コースの他に,このような社会的要請に応える目的で,高度臨床医育
成コースなど臨床医向けの特色あるコース等を設定し,学生のニーズに応じた科目選択が可
能な教育課程の編成を基本方針としています。
(2)医学系研究科医科学専攻博士課程では,SDGs の目標とその達成への理解を促すため,研
究科共通科目の「 Sustainability science and SDGs(2単位)」を選択科目として学修し
ます。
また,選択必修科目「基礎医科学(3単位)」「応用医科学(3単位)」「臨床医科学(3単
位)」「臨床腫瘍学総論(3単位)」の4科目をはじめ,基礎医学・社会医学・臨床医学の各
分野授業科目から成る学修を通じて, SDGs の目標「3.すべての人に健康と福祉を」,
「4.質の高い教育をみんなに」,「12.つくる責任 つかう責任」,「17.パートナーシップ
で目標を達成しよう」すべての達成に資する人材を育成します。
さらに,全ての授業科目において,SDGs の 17 の目標との対応関係をシラバスに記載し
ます。
2.教育課程における教育・学修方法に関する方針
(1)必修科目群:全コースの学生が,共通して修得すべき医学,医科学の方法論,倫理等に関
する2科目「医学総合研究特論Ⅰ,Ⅱ」を開設しています。
(2)選択必修科目群:コースの学修目的に即して,関連する医学,医療,医科学の知識・概念等
を修得できるよう「基礎医科学」「応用医科学」「臨床医科学」「臨床腫瘍学総論」の4科目を
設定し,このうち1科目を選択させています。
(3)選択科目群:各コースの学生の多様なニーズに応えられるように,松江キャンパス研究科
とも連携開講している「医療のための光工学」,「機能性物質・食品の応用と環境影響」「臨床・
社会・環境医学への高度情報学の応用」など,医理工農連携プログラムの7科目を含めて,
60以上の科目(年度により変動あり)を開設し,学生のニーズに合わせて,5科目以上を
自由に選択できるようにしています。
教育課程の特色(履修モデル、カリキュラムマップ等)
(1)研究者育成コース
医学の専門領域で自立して独創的研究活動を行うに足る高度の研究能力,豊かな学識と人間性を備えた教育,研究の指導的役割を担う人材を育成することを目的とし,幅広い概念,専門的知識ならびに方法論を含めた研究遂行能力を修得します。
(2)高度臨床医育成コース
高度臨床医育成コースは,臨床と研究をバランスよく経験させ,双方の能力を兼ね備えた高度臨床医を育成するもので,認定医,専門医の取得を目的とし,病態生理,診断,治療,予防,手術技法,医療統計など高度な臨床医学の知識,技能,倫理観および臨床研究の遂行能力を修得します。
(3)がん専門医療人育成コース
ゲノム医療の推進と、ライフステージに応じたがん対策を推進する人材を育成します。がん患者に、適正な機能評価やプレシジョン医療を指向した臨床研究を企画、推進し、がん診療を牽引することが可能な高度がん医療人材を育成します。ゲノム医療・多施設臨床研究グループをリードし、がん臨床研究および診療の質の向上を支えます。ライフステージに応じたさまざまな課題に対して医療チームのリーダーとしてがん診療を牽引します。県内の病院間の診療連携を強化するためのがん診療連携コーディネーターとしてがん医療の均てん化に貢献するとともに男女共同参画を推進します。各基盤領域の専門医、サブスペシャリティー領域の専門医、がん治療認定医資格を取得します。海外の留学生医師の受け入れを可とします(海外医師は専門医、がん治療認定医資格の取得は不要)。ゲノム医療に必要ながん診療の基本、治療の適応と禁忌を知り、診療ネットワークの構築について学びます。最新のプレシジョン医療を習得し、トランスレーショナルリサーチ、臨床試験についての演習を含む教育内容とします。
(4)総合診療・地域医療コース
総合診療・地域医療コースは,総合診療医としての高度な専門知識・技能を有するとともに国際的視野とリサーチマインドを備え,将来,総合診療あるいは地域医療の担い手を指導・養成することができるリーダー(指導者)を育成することを目的としています。総合診療あるいは地域医療に関連する多くの医療・医学の分野より個別に研究テーマを設定して研究を行い,学位取得を目指します。生活習慣病や加齢と動脈硬化,がん,認知症など地域の医療に密接に関連する疾患についての基礎・臨床研究や疫学研究,または,本学の研究推進プロジェクトである疾病予知予防研究や生活習慣病等コホート研究と連携した研究とともに,総合診療・地域医療における課題や問題点,日常のケアに関連する臨床研究など,希望に応じたテーマについて研究を行います。
授業科目
授業の方法・内容
年間の授業計画
シラバス等
学生が修得すべき知識及び能力に関する情報
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
・人材育成目標(社会における顕在・潜在ニーズ,修了生が身につけるべき資質・能力)・学位授
与の方針
医学系研究科医科学専攻では、博士課程において以下に掲げる資質・能力を身につけた者に博
士(医学)を授与します。
医学の専門領域及び関連領域で自立して独創的研究活動を行うに足る高度の研究能力,豊かな
学識と人間性を備えた教育,研究の指導的役割を担う人材の育成を図るとともに,医療に求めら
れる高度な専門知識・技術及び研究能力を備えた臨床医の育成を目的とします。
1.研究者育成コース
医学の専門領域で自立して独創的研究活動を行うに足る高度の研究能力,豊かな学識と人
間性を備えた教育,研究の指導的役割を担う人材を養成します。
2.高度臨床医育成コース
臨床と研究をバランスよく経験し,双方の能力を兼ね備えた高度臨床医を育成し,認定医,
専門医の取得可能な人材を養成します。
3.がん専門医療人育成コース
ゲノム医療の推進及びライフステージに応じたがん対策を推進する人材を育成し,各基盤
領域の専門医,サブスペ シャリティー領域の専門医,がん治療認定医の資格が取得可能な
人材を養成します。
4.総合診療・地域医療コース
総合診療医として高度な専門知識・技能,国際的視野とリサーチマインドを備え,将来,
総合診療あるいは地域医療の担い手を指導・育成することができる指導者を養成します。
・目標としての学修成果(学修成果として身につく具体的な資質・能力の項目)
本課程に所定の期間在学し,修了に必要な単位を修得し,以下の能力・資質を修得し,かつ,
必要な研究指導を受けた上で学位論文の審査及び最終試験に合格した学生に対して修了を認定
し,博士(医学)を授与します。
高度臨床医育成コース及びがん専門医療人育成コースの場合は,所属分野の専門医(又は認
定医)の取得が必要となります。
1.自己の研究に関連する分野を中心にした医学,医療,医科学の高度で幅広い専門的知識を
修得している。
2.医学,医療,医科学に対する社会的ニーズを踏まえた学術的意義,創造性等を有する研究
を,高い倫理性を備え,社会への責任感を持って遂行できる。
3.国際的視野とコミュニケーション能力を有し,自己の研究成果を国内外の学会等で発表し,
学術雑誌等において当該研究分野または社会に貢献する論文を執筆できる。
・DP と特に関わりが深い SDGs17 の目標(大学院課程を通じた資質・能力の修得が,社会におけ
る SDGs のゴール達成とどのように関わるか)
生物資源科学部の教育・研究は,SDGs17 の目標すべてと深く関わっています。特に関わりが
深いものの例を以下に示しています。
1.SDG「3.すべての人に健康と福祉を」
医科学専攻博士課程修了者は,基礎医学・社会医学・臨床医学の各分野において高度な専
門知識・技術を修得しており,それらを礎として,人類の健康と福祉に貢献できる基盤を
有しています。
2.SDG「4.質の高い教育をみんなに」
医科学専攻博士課程修了者は,研究,臨床経験に富んだ教員より指導を受け,自身が教導
する立場に際しても,適切かつ良質な教育をできる基盤を有しています。
3.SDG「12.つくる責任 つかう責任」
医科学専攻博士課程修了者は,研究内容を発展させた開発に際して,生産者また医療機器
を使用する消費者として責任感を持ち,地球の環境と人々の健康を守れるよう行動する基
盤を有しています。
4.SDG「17.パートナーシップで目標を達成しよう」
医科学専攻博士課程修了者は,研究を通して必要な情報・連携を見極め,効果的な公的、
官民、市民社会とのパートナーシップをすすめる基盤を有しています。
学修の成果に係る評価の基準
卒業・修了認定の基準
転学部・編入学等の可否、費用負担
| 可否 | 費用負担 | |
|---|---|---|
| 転学部 | 可 | 0円 |
| 編入学 | 不可 |
転学部・編入学情報補足
専攻分野
| 専攻分野 |
|---|
| 医学・医師養成課程 |
専攻分野に関する説明