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文化科学研究科(博士課程(後期))

 
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教育課程

2023年4月 学生募集停止

学科・専攻等

学科・専攻名修業年限取得可能な学位
地域文化学専攻 3年 博士(文学)、博士(学術)
比較文化学専攻 3年 博士(文学)、博士(学術)
国際日本研究専攻 3年 博士(学術)
日本歴史研究専攻 3年 博士(文学)、博士(学術)
日本文学研究専攻 3年 博士(文学)

※表示人数は前年度の学位授与者数

教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

【地域文化学専攻】
地域文化学専攻では、学生はアジア、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカ及びオセアニアの諸地域の文化に関する講義や演習を受講することで、研究対象地域の文化に関する専門知識を習得します。それと同時に、基盤機関を同じくする比較文化学専攻の講義や演習の受講を通じて、多様な地域の文化を比較し、人類の普遍性と特殊性を考究する視点も身につけます。
演習では、学生一人ひとりが自分の研究を主体的に構想し、実行し、その成果を提示する能力を身につけます。1年次の地域文化学基礎演習I・II(1年生ゼミ)では、関心を深化させ、計画を主体的に策定する能力に加えて、現地調査や文献調査などの方法の習得を目指します。2年次以降の地域文化学演習I・II(論文ゼミ)では、調査を終えた学生がデータの整理・分析を進めながら、その成果を段階的に発表することで、多角的で独創的な議論を展開する力を培い、博士論文の完成を目指します。
本専攻を置く国立民族学博物館では、国内外の研究者が数多く集い、共同研究会やシンポジウムが頻繁に開催されるとともに、展示や講演会など市民を対象とする活動も行われています。本専攻の学生はそれらに積極的に参加することで、国際的・学際的な研究力、リーダーシップ、社会的実践力を培うことができます。
各学生には指導教員1名と副指導教員1名がつき、入学から学位取得までの全過程において、個別の目標、関心、資質に応じたきめ細かい指導を行います。
講義および演習科目の学習成果は、レポートや試験、ゼミにおける発表やディスカッションなどで評価することとし、各科目の具体的な到達目標および評価方法はシラバスに記載されています。最終的に提出される博士論文に関しては、本専攻で定めた学位論文評価基準にそって評価されます。

【比較文化学専攻】
比較文化学専攻では、諸文化の比較研究によって各々に通底する普遍性の発見と理論的解釈を目指すため、比較社会、比較宗教、比較技術、比較言語、比較芸術の科目群を設定するとともに、文化資源の科目群において資料の整理・分析・管理等について情報科学などの成果も交えて学びます。また、個々の多様な文化に関しては、基盤機関を同じくする地域文化学専攻の講義や演習の受講を通じて学びます。
演習では、学生一人ひとりが自分の研究を主体的に構想し、実行し、その成果を提示する能力を身につけます。1年次の比較文化学基礎演習Ⅰ・Ⅱ(1年生ゼミ)では、関心を深化させ、計画を主体的に策定する能力に加えて、現地調査や文献調査などの方法の習得を目指します。2年次以降の比較文化学演習Ⅰ・Ⅱ(論文ゼミ)では、調査を終えた学生がデータの整理・分析を進めながら、その成果を段階的に発表することで、多角的で独創的な議論を展開する力を培い、博士論文の完成を目指します。
本専攻を置く国立民族学博物館では、国内外の研究者が数多く集い、共同研究会やシンポジウムが頻繁に開催されるとともに、展示や講演会など市民を対象とする活動も行われています。本専攻の学生はそれらに積極的に参加することで、国際的・学際的な研究力、リーダーシップ、社会的実践力を培うことができます。
各学生には指導教員1名と副指導教員1名がつき、入学から学位取得までの全過程において、個別の目標、関心、資質に応じたきめ細かい指導を行います。
講義および演習科目の学習成果は、レポートや試験、ゼミにおける発表やディスカッションなどで評価することとし、各科目の具体的な到達目標および評価方法はシラバスに記載されています。最終的に提出される博士論文に関しては、本専攻で定めた学位論文評価基準にそって評価されます。

【国際日本研究専攻】
本専攻は博士後期課程であり、学生は研究者としての前提的な素養は身につけたものとして、自らが主体的に計画を立てて研究に打ち込むことを求められます。他方で、自分の専門に閉じこもるだけではなく、国際的学際的な視野を育成することを重視しています。そのために、本専攻の専門を異にする多彩なスタッフによる講義・演習を必修としています。博士論文の作成指導についても、指導教員による個別指導とともに、副指導教員をはじめとする複数指導体制を設けています。学習成果は、学生が追究する個々の研究テーマに即しながら、専門分野と周辺領域にわたる知識と幅広い総合的な視野のもとに国際的かつ学際的な研究を展開できる能力の修得という観点から評価します。
・日本研究基礎論:本専攻の多彩な専門および国籍の教員によるリレー式講義であり、これを通じて人文社会科学の様々な分野の最先端の知識と方法を得るよう導く。
・学際研究論:学生による研究の中間報告の場であり、複数の教員の前で自分の現時点での研究成果を披露し、主任指導教員以外の他分野の教員から批評を受けることで、学際的な論文作成の能力を培うとともに、国際的かつ学際的な学会などの場での口頭発表および質疑応答の能力を身につける演習を行う。
・論文作成指導:主任指導教員から定期的に個別指導を受け、研究の進捗状況を確認してもらうと同時に、論文完成のために必要な講義・演習・実習をプログラムしてもらう。必要に応じて、他の関係教員からも個別的な指導を受け、学際的研究の深化を図る。
・シンポジウム等運営実習:選択科目であり、基盤機関である国際日本文化研究センターが実施するシンポジウム・セミナー・共同研究会・講演会等に参加し、その運営方法を実習して、将来、国際的な学術会議を組織運営できるための技術と能力を養う。また、これらのシンポジウム等における討論への積極的な参加を通じて、国際的な研究者コミュニティーへの参画と学際的なネットワークの構築を促す。

【日本歴史研究専攻】
日本歴史研究専攻では、研究者としての知識の修得と学際的かつ総合的な能力の育成、および博士論文の作成のために個別授業・基礎演習・論文指導という三つの形態の授業を行います。
個別授業は、具体的な資料の分析・研究に重点をおいた資料研究系と、社会・地域文化・技術史・環境史などの研究に重点をおいた社会史研究系に大別され、専門性の深化と関連分野の学際的知識の修得を目的とし、本専攻の教員の専門性に基づいて行われる授業です。実物資料を利用できるという博物館としての特性を活かし、歴史研究の基礎である各種資料の分析方法を学際的に学びつつ、各分野・時代の歴史像・文化像の構築を行います。
基礎演習は、本専攻の教員全員の参加・指導のもとに行われる、発表と討議による演習形式の授業です。各教員との直接的なディスカッションによって学際的な見地からの知識を得るとともに、自身の研究状況および研究成果を、他者に効果的に伝える能力を養うことを目的としています。
論文指導は、博士論文の作成に向けて、指導教員を中心に講義・演習・実習を複合的に行うものです。専門的・学際的知識の修得、および研究者としての自立的・総合的能力を涵養するだけではなく、論文作成上の様々な技術・方法の修得を目的としています。
これら三つの授業形態以外にも、実地での訓練と学際性を養うために各種の集中講義を行います。
さらに上記の授業以外にも、年次ごとに研究計画書と研究報告書を作成し、研究を主体的に構想・実行する能力と研究デザイン力を高めます。
学習成果についての評価は、各授業への参加の積極性、レポート、演習等におけるプレゼンテーションの結果などを基に総合的に判断します。

【日本文学研究専攻】
日本文学研究専攻では、国文学研究資料館の文化資源を活用しながら、日本文学及びその周辺分野における深い専門知識と関連資料の調査技術・総合的な分析能力の修得を柱とする教育を行います。日本文学を中心に、分野に広く目配りした体系的なカリキュラムを編成し、高度な専門知識を有した研究者及び研究業績によって社会に貢献しうる人材を育成します。
カリキュラムは以下の4分野に分け、それぞれに授業科目を配置します。このうち共通科目では、専攻の全教員が担当するオムニバス形式の日本文学研究に関する基礎科目を必修とします。各授業の成績評価は、授業内での発表、レポートなどに基づいて行います。
・文学資源研究…文学の資源的基盤である書物及び周辺資料について、書写・出版・集積・交流などの文化史的観点から考察し、資料に表れた文化的特質を多様な観点から総合的に研究する。
・文学形成研究…文学を構成する個々の書物及び周辺資料が、いかに書かれ読まれたか、具体的な資料に即して考察し、文学作品形成及び享受の動態を研究する。
・文学環境研究…文化情報としての文学を成り立たせてきた制度・環境・コミュニティはどのようなものかという観点から、文学環境の実態を考察し、その特質を多角的・総合的に研究する。
・共通科目…文学を含む多様な文化資源を情報化して活用するために、書物及び周辺資料に即して分析し、新しい文化科学の基本構造を研究する。学生の研究課題の取り組みに応じた指導体制を築くため、学生1人につき主任指導教員1名、副指導教員2名を定め、多角的な観点からきめ細かい研究指導を行います。学位請求論文の執筆に向けて、毎年度定められた時期に学生から提出された研究計画書に基づき、指導教員は研究指導計画を定めます。毎年度に研究発表会を開催し、その時点での学生の研究成果に対し、指導教員以外からも意見を求めます。年度末に研究成果をまとめて提出された中間報告論文を審査して段階的に研究指導を進めます。国内外の研究動向の把握のために学会・研究集会への積極的な参加を学生に推奨するとともに、研究の進展に応じて、学会等での研究発表や学術雑誌への投稿を促します。

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教育課程の特色(履修モデル、カリキュラムマップ等)

授業科目

授業の方法・内容

年間の授業計画

シラバス等

学生が修得すべき知識及び能力に関する情報

学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

【地域文化学専攻】
地域文化学専攻では、文化人類学・民族学またはその隣接諸科学の方法論に従って、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカ及びオセアニアの諸地域の文化を調査研究し、その成果に基づいて学術的貢献と実践的提言ができる人材の養成を目指しています。本専攻の学生は、以下にあげる知識や能力を身につけるとともに、所定の年限以上在学し、必要な研究指導を受けた上で、所定の単位数以上を修得し、博士論文の審査及び試験に合格することが求められます。
・文化人類学・民族学またはその隣接諸科学の高度な専門知識をもち、特定地域の文化の諸側面に関する独創的な研究を主体的に遂行する能力
・文化人類学・民族学またはその隣接諸科学の調査研究方法を習得し、その方法に従ってデータを収集・整理・分析し、その成果を著作や展示、映像音響作品などのかたちで明瞭に、説得力をもって提示・発信する能力
・研究対象地域の文化に関する先行研究を踏まえつつ、その地域を横断または包摂するような超域的な文化動態にも関心をもち、先端的な問題を提起するとともに、新たな研究方法の開発を進める能力
・研究対象地域の文化に関する高度な専門知識に基づいて、当該地域の人びとが直面する現代的課題に取り組み、解決策を提案または実施する能力
・国際的な水準からみて十分な研究能力を備え、その成果を日本及び世界に広く発信するとともに、諸外国の研究者と対話し、研究を先導する発信力とリーダーシップ

【比較文化学専攻】
比較文化学専攻では、文化人類学・民族学またはその隣接諸科学の方法論に従って、諸文化の比較研究によって各々に通底する普遍性の発見と理論的解釈を目指し、その成果に基づいて学術的貢献と実践的提言ができる人材の養成を目指しています。本専攻の学生は、以下にあげる知識や能力を身につけるとともに、所定の年限以上在学し、必要な研究指導を受けた上で、所定の単位数以上を修得し、博士論文の審査及び試験に合格することが求められます。
・文化人類学・民族学またはその隣接諸科学の高度な専門知識をもち、人類の諸文化の比較を通じた独創的な研究を主体的に遂行する能力
・文化人類学・民族学またはその隣接諸科学の調査研究方法を習得し、その方法に従ってデータを収集・整理・分析し、その成果を著作や展示、映像音響作品などのかたちで明瞭に、説得力をもって提示・発信する能力
・高度な専門性の上にたった領域横断的・学際的な視野をもち、先端的な領域を切り開くとともに、情報科学などの隣接諸科学の成果を導入・応用して新たな研究方法の開発を進める能力
・複雑化するグローバルな現代社会の諸課題に深い関心をもち、多角的に研究するとともに、社会的要請に応えて実践的問題に取り組み、解決を導き出す能力
・国際的な水準からみて十分な研究能力を備え、その成果を日本及び世界に広く発信するとともに、諸外国の研究者と対話し、研究を先導する発信力とリーダーシップ

【国際日本研究専攻】
本専攻修了にあたっては、下記の基準に到達していることが求められます。
(1)日本の文化や社会に対して、国際的な比較や連関を視野に収めた総合的な思考法を身につけていること。
(2)人文社会科学に関する深い学識を備え、学界で共有されている専門的な知識を把握し吸収したうえで、従来の考え方を乗り越えていく自由な着想と観点を示し、学界に寄与できる新たな知見を説得的に展開できること。
(3)研究者の社会的責任を自覚し、日本社会を取りまく広範な文化的・社会的問題に対する深い関心にもとづき、その解決のために専門知識を総合した明確なビジョンを提示できること。
(4)自分の専門にとどまらず、人文社会科学の高度な社会的ミッションと研究者としての倫理性を絶えず自省しつつ、人文社会科学全般にわたる幅広い知識と教養の修得に努め、自らの研究成果を広く国際的に発信することのできる十分な国際的かつ学際的な能力を有していること。
以上をまとめるに、人類文明や世界秩序のなかでの日本の意義と位置ということを常に意識し、多角的かつ新しい観点から日本という時空間で成立した文化現象を考察し、その成果を日本および国際社会に広く還元していく研究者となることが、本専攻の教育が目指すところです。

【日本歴史研究専攻】
日本歴史研究専攻では、次に掲げる目標を達成した学生に博士の学位を授与します。
1.広義の日本歴史の分野に関して、資料に基づいた高度な研究を行う能力を身につけ、学問的な発展に貢献できること。
2.学際的な見地と論理的な判断能力に基づき、ニーズを踏まえつつ、高い倫理観と責任をもって社会に貢献できること。
3.獲得した知見に基づき、高い水準の研究成果を国内外に向けて発信するとともに、独創的な研究を主導できること。

【日本文学研究専攻】
日本文学研究専攻では、課程修了時に学生が身につけるべき能力として以下のものを定め、所定の在学年限において研究指導を受け、所定の単位を取得したうえで、博士論文審査及び試験に合格した学生についてはこの能力を身につけた者と認め、博士の学位を与えます。
1)日本文学及びその周辺分野における深い専門知識と高い分析能力並びに論理的な思考力と優れた表現能力。
2)文化資源を活用しつつ、国内外の研究動向を適切に把握して高度な研究を行う能力。
3)独創的な研究を展開してその成果を国内外に発信し、それを通して社会に貢献できる能力。

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学修の成果に係る評価の基準

卒業・修了認定の基準

転学部・編入学等の可否、費用負担

可否費用負担
転学部
編入学

転学部・編入学情報補足

専攻分野

専攻分野に関する説明