学部・研究科等ごとの目的
地域の未来を担う一人ひとりの子どもの成長や学び、発達や障害を総合的に捉え、変化する子育て環境や教育環境に対応できる高い専門性と実践的指導力を有し、家庭や地域と連携して子育て支援ができる教育者・保育者を地域で育成すること。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
幅広い教養と豊かな人間性を備え、地域の未来を担う子どもの乳児期から児童期までの発達・成長を総合的に捉え、一人ひとりの子どもを尊重した指導・支援ができる実践的指導力を備えた教育者・保育者を育成することを目標としている。このため教育学部では、次の方針のもとに入学者を受け入れていく。
【求める学生像】
・教育者や保育者をめざす強い意志と熱意を持ち、そのために必要な基礎的な学力を備え、自らの人間性や力量を高めていく意欲のある人
・子どもたちの成長や発達に関わることに使命感を持ち、子どもたちの未来のために働くことにやりがいや生きがいを感じることの出来る人
・子育てに関わる地域の多様な人々とのコミュニケーションを図り、地域の人々と連携し協力しながら教育・保育現場の課題に熱意を持って取り組んでいくことの出来る人
【入学者選抜の基本方針】
・入学者の選抜は、学校推薦型選抜、一般選抜(前期日程)、一般選抜(後期日程)、社会人入試、私費外国人留学生選抜の5区分で実施する。
・学校推薦型選抜では、調査書による高等学校での学習状況や活動状況等の評価とともに、基礎学力検査による基礎的な学力の評価に重点をおいて入学者を選抜する。
・一般選抜(前期日程)では 大学入学共通テストによる幅広い教科学力の評価とともに、現代社会の課題を題材とする総合問題による理解力・思考力・表現力等の評価に重点をおいて入学者を選抜する。
・一般選抜(後期日程)では 大学入学共通テストによる得意な教科の学力評価とともに、現代社会の課題を題材とする総合問題による理解力・思考力・表現力等の評価により一層重点をおいて入学者を選抜する。
・社会人入試では、小論文及び面接の結果に重点をおいて入学者を選抜する。
・私費外国人留学生選抜では、日本留学試験による学力の評価とともに、小論文及び面接の結果に重点をおいて入学者を選抜する。
【入学者に期待する学力等】
・高等学校で履修する教科・科目の知識・技能を十分に身に付けていること。
・自ら考え、判断し、表現する一定の能力を持ち、その能力をさらに高める意欲があること。
・主体性を持って多様な人々と協働しながら学び、議論することで、知を深めていこうとする能動的な姿勢があること。
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
教育コースと保育コースが置かれ、教育コースでは小学校教諭一種免許状に加えて幼稚園教諭一種免許状又は特別支援学校教諭一種免許状の取得が、また、保育コースでは保育士資格に加えて幼稚園教諭一種免許状の取得が可能となるよう教育課程が編成されており、教育課程を履修して、教育者や保育者をめざす。
教育課程は、学部基礎科目、基幹科目、展開科目、発展科目、実習科目、演習、卒業研究の7つの科目区分で構成し、教育コースと保育コースで一体的に編成されている。
教育者・保育者をめざした専門的学習への導入科目である基礎科目では、教育・保育の内容を融合しつつ、幅広く教育・保育の意義や基本概念について学ぶ。
「発達」「家族」「障害」の3分野から構成される基幹科目では、3分野にわたり幅広く教育・保育の基本的課題を理解するとともに、教育・保育の理論的・実践的基礎を培う。
展開科目は、教員免許状や保育士資格の取得に必要な科目と、今日の教育・保育現場のニーズに対応した本学独自の関連科目で構成される。展開科目では、免許・資格制度が求める教育者・保育者としての専門的な知識と素養とともに、教育・保育現場の課題に実践的に対応できる基礎的な知識や能力を培う。
発展科目では、基礎科目、基幹科目及び展開科目での学修を踏まえて、「教育学・保育学分野」「心理学・発達臨床分野」「特別支援教育・児童福祉分野」「教育・保育内容研究分野」のうちから、さらに深く学びたい分野を選んで専門性を高めるとともに、教育者・保育者として課題意識や探究へのモチベーションを養う。
実習科目では、教育・保育現場を直接体験することにより、(1)学校、幼稚園、保育所等の役割や機能について学び、(2)基礎科目、基幹科目、展開科目及び発展科目で学修した知識や技術を実践の場で適用する体験を通して確かなものにし、(3)児童の実態に即した指導や実践ができる能力を養い、(4)教育者・保育者をめざす自分自身の課題を明確にし、(5)教育者・保育者としての使命感や責任感を養う。
演習科目は、1年次の共通教育科目「大学入門ゼミ」「教育入門ゼミ」に引き続き、少人数編制の参加型授業のゼミナール形式で、2年次に「教育基礎ゼミ」、3年次に「教育専門ゼミ」、4年次に「教育研究ゼミ」が開講される。これらの演習科目では、テーマを立てて取り組む調査、分析、報告、議論等を通して、企画力や実践力、探究的な能力等を3年間にわたって発展的に養う。
卒業研究では、授業や実習で身につけた知識や素養をもとに、自らの関心に基づいてテーマを設定し、指導教員の指導のもとに学生自らが主体的に研究に取り組み、その成果を発表する。これにより、課題探究力、調査分析能力、情報処理能力、文章表現力、創造的思考力等の総合的な力を身につける。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
≪児童教育学科・教育コースを卒業する者≫(学位:学士【教育学】)
教職の意義、教育の原理・制度・歴史等への深い理解、今日の初等教育の課題についての幅広い理解、教員としての高い使命感や責任感
小学校段階の児童の成長や発達についての学問的理解、発達段階に応じた適切な指導を行える実践的力量
教科内容についての幅広い深い理解、指導法についての専門的知識や技能、豊かな学力形成を担える高い授業実践力
確かな小学校段階の児童理解、豊かな対人関係能力、適切な生徒指導や学級経営が出来る指導力
就学前と就学後の児童の成長や発達を連続的・一体的に捉えていくために必要な乳幼児段階の児童の成長や発達及び乳幼児保育や幼児教育についての知識や素養
一人ひとりの児童のニーズに応じた指導・支援に必要な特別支援教育についての知識や素養
児童の育ちの環境である家庭や地域との連携・協働についての知識や素養
教育実践において、判断、行動する拠りどころとなる生涯活用できる思考の軸を持ち、多様な人々と協働し、主体的に専門的実践家として自己研鑽していくための意欲と知識や素養
≪児童教育学科・保育コースを卒業する者≫(学位:学士【教育学】)
保育の本質や目的、歴史や制度等への深い理解、今日の保育の課題についての幅広い理解、保育者としての高い使命感や責任感
乳幼児の成長や発達についての学問的理解、発育段階に応じた適切な保育活動を行える能力や技能
保育5領域についての深い内容理解、保育方法についての高い専門的知識や技能、豊かな成長・発達を支える高い保育実践力
確かな乳幼児理解、豊かな対人関係能力、適切な成長・発達の援助や学級経営が出来る指導力
就学前と就学後の児童の成長や発達を連続的・一体的に捉えていくために必要な小学校段階以降の児童の成長や発達及び初等教育についての知識や素養
一人ひとりの乳幼児のニーズに応じた保育において必要な障害児保育及び特別支援教育についての知識や素養
保護者等への相談・助言及び児童の育ちの環境である家庭や地域との連携・協働についての知識や素養
保育実践において、判断、行動する拠りどころとなる生涯活用できる思考の軸を持ち、多様な人々と協働し、主体的に専門的実践家として自己研鑽していくための意欲と知識や素養