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理学部

 
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教育研究上の目的と3つの方針

学部・研究科等ごとの目的

◆教育研究上の目的
 「物質の科学」及び「生命の科学」を2本の柱とし、教育研究を展開します。数学、物理学、化学、生物学及び地学の学際領域又は境界領域に芽生える新しい科学と技術に対応するため、物質科学科、生命科学科の2学科構成とし、相互に連携しながら、次のとおり学科ごとに特色ある教育研究を推進します。
【物質科学科】
 物性を支配する原理や法則、物性の発現機構、物性制御の手法及び物質創製のための反応機構について体系的な理解を育むことを教育研究上の根幹とします。そのため、物質の物性及び反応について電子、原子及び分子を基礎にした教育研究に取り組み、物質に関する深い理解と洞察力を身につけた人材を育成することを目的とします。
【生命科学科】
 生物が持つ複雑かつ巧妙な構造と機能の理解及び生物の生活基盤である地球の構造の理解を育むことを教育研究上の根幹とします。そのため、生物の構造と機能に関する細胞、分子及び原子レベルにおける教育研究並びに地球表層と内部の性質及びその変遷についての教育研究に取り組み、生命科学及び地球科学への深い理解と洞察力を身につけた人材を育成することを目的とします。

◆育成する人材像
 国際性をもった教員により、物質科学と生命科学の基礎を幅広く教育・研究し、学内外との活発な交流を通して、学際的な活動を展開しています。自然科学分野の基本知識を基に物質や生命の世界を支配する基本原理を理解し、学際領域に芽生えた新しい課題の解決にも意欲を示す国際性を備えた人材の育成を目指します。

入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)

◆求める学生像
 本学理学部の理念に共感し、意欲ある学生を求める。

◆アドミッションポリシー
1.他人の意見を正しく理解し、自己の考えを正確に表現するための国語力、高校英語の基礎読解力、自然の物事を論理的に扱う数学、理科などの基礎学力を備えた人
2.新しい課題に対して自分で考えて解決していくことに意欲のある人
3.分子から分子の究極の統合体である生物まで、様々なレベルからなる自然の構造、機能に関心をもち、興味を維持できる人

≪入学者選抜の基本方針≫
1.一般選抜
 中期日程で大学入学共通テストを課す。このことによって、高等学校での学習の到達度をみるとともに、大学での学習に必要な基礎学力を持っているかを判断する。また、個別学力検査は、数学、英語、理科の試験を行い、理学部において専門知識を得るための語学力や基礎学力を持っているかをみる。
2.学校推薦型選抜
 高等学校が学業成績、勉学態度と意欲の面からみて大学で学ぶ能力を有すると認めた人物に対して行う。選考では、調査書と推薦書によって高等学校での学習の達成度をみるほか、小論文で理学部に適性を有するかどうか、面接で適性と意欲を口頭試問により評価する。
3.外国人留学生特別選抜
 日本国籍を有しない者で「日本留学試験」を受験した人を対象に、日本語による小論文、数学(筆記)の試験、面接(日本語)を行い、理学部で勉学できる学力と日本語能力を持っているかを判断する。
4.帰国生特別選抜
 日本国籍を有する者又は日本国の永住許可を有する者で、2年以上外国で学んだ人を対象に、日本語による小論文、数学(筆記)の試験、面接(日本語)を行い、理学部で勉学できる学力と日本語能力を持っているかを判断する。

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教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

◆学際的な研究と教育をめざす本学部は、狭い専門分野に限った学科とせず、物質科学、生命科学を2本の柱とした学科としている。あえて対応をつけるとすれば、物質科学科は数学、物理学と化学の内容に相当し、生命科学科は基礎的な数学、物理学、化学と生物学および地球科学の講義内容になっている。両学科とも、講義の理解を深めるために、演習や実験など以下のカリキュラムを充実させている。

1.講義内容を自然の現象と対応させて理解し、また、問題を解くことで応用力を身につけ、科学に対する興味を高めることを目的に、1年次から3年次まで必修の実験・演習科目を配当している
2.英語力やコミュニケーション能力の充実のために、2年次では基礎ゼミナールや英語による専門講義を、4年次では配属講座で科学英語のゼミナールを行う
3.情報科学関連科目を1年次から3年次まで配当し、高度な情報処理能力の習得を目指す
4.1、2年次学生に対して、科学に対する興味・関心を継続的に刺激することを目的として、最先端の研究成果を紹介する基礎ゼミナール(物質科学科)や生命科学入門(生命科学科)などの科目を配当している
5.両学科にはそれぞれ下記のように3つのコースをおき、履修モデルには、各専門科目を「標準科目」あるいは「推奨科目」として挙げている。本カリキュラムを通して自然科学の基本原理を解明するための基礎知識、実験技術やコミュニケーション能力、遭遇した問題解決に貢献できる判断力と深い洞察力や新しい分野を開拓するための旺盛な好奇心を育成し、理学部の目指すディプロマポリシーを保証する

【物質科学科】
 エレクトロニクスや新素材といった先端技術の基礎にある物質の原子的、分子的構造に立脚して、その物質の示す性質、物性がどう発現するかを理解し、また、そのような物質を作り出す創造力を養う。
1.物性基礎コース・・・物質の持つ諸物性を電子・原子レベルで理解し、新しい物性の探索を理論的・実験的に追究する方法を習得する。基礎学問的な色彩が濃いコースであるため、物質科学に代表される専門科目に加え、数学演習や解析学等の専門基礎科目、および生命科学科の基礎的専門科目も含む多くを標準科目や推奨科目として挙げている。
2.物性コース・・・物質のもつ諸特性を電子・原子レベルで理解し、実験的に解明する手法を習得する。物質科学に代表される物理系・数学系・化学系専門科目を中心に、生命科学科の専門科目も含む多くを標準科目や推奨科目として挙げている。
3.物質コース・・・物質の持つ諸物性を電子・原子・分子レベルで理解し、物質を作り出す手法を修得する。物質科学の中でも物理化学、無機化学、有機化学、生物化学など化学系専門科目を中心として、基礎物理系科目および生命科学科の専門科目も含む多くを標準科目や推奨科目として挙げている。

【生命科学科】
 生物を構成している最も基本的な単位は細胞で、細胞を構成しているのは、物質と同様に原子や分子である。物質を支配する基本的な原理を理解し、その上に立って原子、分子および細胞レベルの生命現象の解明に迫るための必須の知識や方法論を学び、判断力を磨く。
1.生体物性コース・・・生命現象を原子・分子レベルにおいて、主として物理化学的手法によって解明することを学ぶ。生体分子構造と機能の理解において学際的色彩が濃いコースであるため、生物物理学に代表される専門科目に加え数学や物理学の専門基礎科目や物質科学科の専門科目の多くを標準科目や推奨科目として挙げている。
2.生体分子コース・・・生命現象を分子レベルにおいて、主として化学的な手法によって解明することを学ぶ。生物化学をはじめとする専門科目に加え、生命現象を化学の言葉で理解するため、専門基礎科目や物質科学科の専門科目の多くを標準科目や推奨科目として挙げている。
3.細胞コース・・・生命現象を細胞レベルにおいて、主として細胞生理学的な手法によって解明することを学ぶ。分子生物学をはじめとする専門科目に加え、細胞から個体にいたる複雑な生理現象を理解するために、専門基礎科目や細胞生物学や発生学の専門科目の多くを標準科目や推奨科目として挙げている。

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学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

◆理学部では、「物質科学」と「生命科学」を2本の柱とした教育と研究を展開している。数学、物理学、化学、生物学及び地学の学際領域に芽生える新たな科学と技術に対応するため、物質科学科と生命科学科の2学科構成により、互いに連携しながら下記に示す学生を育成し学位を授与する。

1.物質科学や生命科学の基礎となる体系的な知識や実験技術・情報処理能力を身につけている
2.物質科学や生命科学に関わる問題解決に貢献できる、深い理解と洞察力を身につけている
3.自身の学習した領域に加えて、自然科学の学際領域において今後芽生える種々の問題にも関心を示すことができる
4.地域の資源も活用しながら、世界レベルの視点に立ち、国際的に通用する感覚を身につけている

◆以上に加えて、学科ごとに以下の能力を身につけていることを必要とする。
【物質科学科】
 物性を支配する原理や法則・物性の発現機構、物性制御の手法や物質創製のための反応機構について体系的に理解できている下記学生を育成する。
1.物質科学の基礎となる数学、物理学や化学の分野の専門知識と実験技術・情報処理能力を身につけている
2.物質科学研究の基礎となる物性を支配する原理や法則、物性制御の手法や物質創製のための反応機構に関わる専門知識と実験技術を身につけており、得られた実験データを正しく解釈・評価できる
3.物質科学の基礎に関する深い理解と洞察力に基づき、専門・学際領域の問題解決に関心を示すことができる
4.物質科学における世界レベルの研究を体験することにより、国際的に通用する感覚を身につけている

【生命科学科】
 生物が持つ複雑かつ巧妙な構造と機能の関係について、原子・分子レベルで理解する力を身につけている下記学生を育成する。
1.生命科学の諸分野を理解するための、数学、物理学、化学や生物学や、地球科学の基礎知識と基礎実験技術、情報処理能力を身につけている
2.生命科学研究の基礎となる生物の構造と機能に関わる細胞についての原子・分子レベルにおける専門知識と実験技術を身につけており、得られた実験データを正しく解釈・評価できる
3.生命科学の基礎に関する深い理解と洞察力に基づき、専門・学際領域の問題解決に意欲と関心を示すことができる
4.生命科学における世界レベルの研究を体験することにより、国際的に通用する感覚を身につけている

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