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山岳流域研究院

 
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教育研究上の目的と3つの方針

学部・研究科等ごとの目的

教育目的
本研究院は、高度な専門科目群により養われる高度な専門性、フィールドを活用した実習等により身に付くフィールドスキル、分野横断型の履修により得られる幅広い視野、英語科目の履修や研究発表を通して磨かれるコミュニケーション能力を持ち合わせ、静岡はもとより、日本各地、更には海外において、流域が有する共通課題の解決に資する人材の育成を目的とします。

研究目的
本研究院は、気候変動や人間活動に伴う生物多様性の喪失や災害の頻発、都市域での経済循環が上流域へ及んでいないことによる中山間地の過疎化といった、流域が抱える課題を解決するために必要な研究を進めることを基本方針として、以下の成果の創出を目的とします。
(1) 富士山や南アルプス、駿河湾をはじめとした地域の多様な自然環境を活用したフィールド研究により、自然環境の保全と社会・経済活動を両立する流域管理手法を開発
(2) 木材などの森林資源を都市域で活用することで、都市域における経済循環を上流域へ波及させるともに、都市域と中山間地の間での社会連携を促進するための手法を提案
(3) 自然災害に脆弱な環境下においても持続的な社会を構築ために必要な、流域を俯瞰した自然管理手法および防災手法を開発

入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)

求める学生像
山岳流域に内在する自然環境及び社会に関する諸問題に対して強い関心があり、自らが専門知識やフィールドスキルを身に付けることで、社会貢献や関連科学分野の発展に対する強い意欲を持っている学生を求める。さらに、国際的な感覚を有し、海外の学生や研究者と協働して学修及び研究や開発を遂行できる学生を求める。

入学に必要とされる資質・能力
学士課程の個別的な専門分野で形成されるべき、基礎的な知識と能力が必要である。また、これらの知識と能力を応用できる思考力、判断力及び表現力が必要である。さらに、フィールドスキルの修得や流域を俯瞰できる視野の獲得についての意欲が必要である。

教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

1. 山岳流域が有する課題解決能力を身に付けるため、山岳域から海までを対象とし、かつ自然環境と人間活動の双方を含んだ分野横断型のカリキュラム編成とする。
2. 高度なフィールドスキルと課題解決能力を修得するため、静岡県周辺地域の山岳流域フィールドを活用した実習・演習科目を設置する。
3. 山岳流域の有する課題解決に必要な、高いコミュニケーション能力を修得するため、英語科目(外国人留学生と共に履修する英語対応科目を含む)や発表スキルの向上を目指すための科目を設置する。
4. 山岳流域に関する高度な専門性に基づき課題を解決できる人材の育成のため、専門性の高い講義科目及び特別研究を設置する。

学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

自然科学を中心に、人文社会科学なども含めた分野横断型の視野を持ち、山岳流域が有する課題を解決するため、学生が以下の資質・能力を身に付けていることを「修士(流域学)」の学位授与の要件とする。

1 フィールドスキルと幅広い学識によって山岳流域が有する課題の本質を捉え、その解決に向けた取組を実践できる能力を有する。
2 国際的な取組や、立場を超えた流域内での社会活動・経済活動の連携において、リーダーシップを発揮できる人材となるために必要な高いコミュニケーション能力を有する。
3 山岳域から海までを含めた流域全体を俯瞰し、山岳流域の自然環境の保全と持続的な社会の創出に貢献できる能力を有する。