学部・研究科等の特色等
1. 国際的な場で活躍できるスペシャリストの養成
グローバル企業、国際NGOなどの国際機関、または、国際化するわが国の行政、教育、社会、文化、ジャーナリズムなどの分野で活躍できるスペシャリストの養成を図ります。2専攻各5名の学年定員に、60名に及ぶ充実したスタッフを配置し、先端の研究に基づく学際的できめ細かい指導にあたります。
2. 最新の国際関係を分析する研究視点の提示
21世紀の国際社会の動向を理解するためには、政治、経済、法律、文化といった様々な領域を考慮した新しい研究枠組みを提示する必要があります。唯一の超大国としての米国、台頭する中国、国家の枠を超えて統合を試みる欧州、不安定要素を抱えながらも新たな市場として期待される新興国など、わが国を取り巻く世界は激変しています。グローバル化する経済、地球環境の問題など、複雑化する国際関係に対する新たなアプローチを探究しています。
3. グローバル化する市民社会を学際的な観点から分析
グローバル化の進行により、国家を単位としてきた従来の専門分野による研究の限界が目立つようになり、国境を越えた市民の行動を、様々な専門分野の協力に基づく調査研究を通じて、学際的に究明することが現在重要になっています。こうした状況に即して、社会学、社会心理学、文化人類学、メディア研究等の諸分野による学際的アプローチを試みます。グローバル化の時代に即したグローバル・スタディーズと呼ばれる新しい調査研究のアプローチを身につけることを目指しています。
4. 幅広い比較の視点から文化の諸相を解明
世界における様々な文化のあり様を、言語、文学、歴史、思想、宗教などの観点からとらえ、その様態を究明する研究を行っています。さらに、比較研究法を習得することによって、学問領域内外の視点を拡げるとともに、多様な文化や価値観の固有性と普遍性を解明し、国際社会を複眼的にみることができる人材を養成します。
5. グローバルな視野の獲得
日本、アジア、英米、ヨーロッパを中心とする4つの地域研究分野を設け、それぞれの地域を熟知した専門的研究を深めるとともに、比較研究のための方法論を身につけます。地域を深く知ると同時に比較によって視野を拡げることを通じて、グローバルな視野を獲得することに重点をおいています。