入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
東京大学大学院人文社会系研究科は、思想、歴史、言語、社会にかかわる諸問題について、独創的な観点から論理性を備えた議論を展開し、それぞれの関心に沿って、高度な言語能力を身につけ、実証性に裏打ちされた、説得力のある研究成果を生み出すことのできる学生を求めます。入学者選抜においては、以下の点が問われます。
・人間の思想、歴史、言語、社会に対する真の理解を目的として、系統立てられた課題について実証的で独創的な研究を遂行するための高度な専門的知識、柔軟な思考力と幅広い表現力を習得していること。
・志望する専門分野において、学術の発展に繋がり得る研究課題を自ら発見し、それを解決できる研究能力を習得していること。
・自らの研究成果を国内外に向けて発信し、最先端の学術成果を共有するための外国語能力を習得していること。
各専攻における入学者受入の方針
各専攻における入学者選抜においては、人文社会系研究科が定めるものの他に、以下の点が問われます。
(基礎文化研究専攻)
・あらゆる文化活動の基礎にある人間の思考・認識・感情、および言語・表現・文物・制度についての根源的な理解を目的として、系統立てられた課題について、実証的で独創的な研究を遂行するための高度な専門知識、柔軟な思考力と幅広い表現力を身につけていること。
(日本文化研究専攻)
・国語学、国文学および日本史学の分野において、研究対象とされる原典や史料を厳密に読解して、その読解をもとに広い視野にたち研究史を整理咀嚼したうえで、自己の独自な論を構築することができる能力を有することを、修士論文(もしくはそれに代わる論文)および試問において示すこと。
(アジア文化研究専攻)
・アジア諸地域における思想・宗教、言語・文学、政治・経済・社会の多様な様相と複雑な歴史展開について、また、アジアに起源を有する諸文化の伝播・交流・変容の諸相について、人類の諸文化や世界の諸課題を視野に入れながら、研究課題を自ら発見し、根元的、多元的な視座から考察するとともに、すぐれた成果をともなう研究を遂行するに十分な学力と知識、思考力と表現力を習得していること。
(欧米系文化研究専攻)
・人類の歴史に多大な影響をおよぼしてきた欧米諸地域の思想・文学・歴史について、原典・史資料を緻密かつ正確に読み解き、研究課題を自ら発見し、さらに国際的な水準に立った専門的研究活動を行うに十分な学力と知識、思考力と表現力を習得していること。
(社会文化研究専攻)
・人間の社会的な行動に対する真の理解、あるいは、人間の行為、相互関係、集団、制度、全体社会の状態ならびに動態への透徹した理解を目的として、系統立てられた課題について実証的で独創的な研究を遂行するための高度な専門的知識、高い水準の思考力と学術的な論証力、実証力を習得していること。
・文理の壁を超え、他学問に対する幅広い興味関心をもちつつ、新しい形の「人間知」を生み出すことに意欲的に取り組む意思ならびに知的な視野をもつこと。
(文化資源学研究専攻)
・形態資料や文字資料などの文化資料を、文化資源として分析・評価し、またそれらを保存・公開・活用するにあたっての諸問題に関して、学術の発展に繋がり得る研究課題を自ら発見し、自らの研究成果を国内外に向けて発信するに十分な学力と知識、思考力と表現力を習得していること。
(韓国朝鮮文化研究専攻)
・韓国朝鮮および周辺地域の歴史・思想・言語・文学・社会などに対する広範な専門的知識を持ち、通時的あるいは共時的観点から人文・社会系諸分野の方法を駆使しつつ、独立した研究者として洞察力に満ちた先進性のある独創的研究を遂行できる能力を習得していること。
・韓国朝鮮および周辺地域の文化を研究し、その成果を国際的に発信するのに必要な外国語能力を習得していること。
入学者数
| 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 |
|---|---|---|
| 64人 | 71人 | 84人 |
(2025年5月1日現在)
数値の説明(増減理由等)
実施している入試方法
| ○ | 一般 |
|---|---|
| 総合型(旧区分名:AO) | |
| 学校推薦型(旧区分名:推薦) | |
| 帰国生徒 | |
| ○ | 社会人 |
| 附属校 | |
| 編入学 | |
| その他 ※ | |
| 留学生 |
※その他は一芸一能入試、専門高校・総合学科卒業生入試、飛び級、中国引揚者等子女入試など
障害のある入学志願者に対する合理的配慮
| 1.5 倍または1.3 倍の時間延長 | |
|---|---|
| 点字での受験、文字サイズ1.4 倍、紙面2 倍に拡大した問題用紙、拡大鏡等の使用 | |
| 回答方式(チェック解答、文字解答、代筆) | |
| 意思伝達装置やパソコンを使用した意思表出 | |
| 手話通訳者、介助者の配置 | |
| リスニングの免除、またはリスニング音声聴取を制御する許可 | |
| 試験室の場所(トイレやエレベータとの距離関係) | |
| 杖や補聴器、車いす、特製机の使用など |
障害のある入学志願者に対するその他の合理的配慮
上記項目に限らず、志願者が受験及び修学上特別な配慮を要望する場合は、その内容を個別に検討し、可能な範囲で要望に応えている。
入学者の構成(男女別)
| 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | |||
|---|---|---|---|---|---|
| 男 | 女 | 男 | 女 | 男 | 女 |
| 38人 | 26人 | 49人 | 22人 | 53人 | 31人 |
(2025年5月1日現在)
数値の説明(増減理由等)
入学者の構成(出身高校所在地別)
| 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | |||
|---|---|---|---|---|---|
| 都道府県 | 学生数 | 都道府県 | 学生数 | 都道府県 | 学生数 |
| 北海道 | 北海道 | 北海道 | |||
| 青森県 | 青森県 | 青森県 | |||
| 岩手県 | 岩手県 | 岩手県 | |||
| 宮城県 | 宮城県 | 宮城県 | |||
| 秋田県 | 秋田県 | 秋田県 | |||
| 山形県 | 山形県 | 山形県 | |||
| 福島県 | 福島県 | 福島県 | |||
| 茨城県 | 茨城県 | 茨城県 | |||
| 栃木県 | 栃木県 | 栃木県 | |||
| 群馬県 | 群馬県 | 群馬県 | |||
| 埼玉県 | 埼玉県 | 埼玉県 | |||
| 千葉県 | 千葉県 | 千葉県 | |||
| 東京都 | 東京都 | 東京都 | |||
| 神奈川県 | 神奈川県 | 神奈川県 | |||
| 新潟県 | 新潟県 | 新潟県 | |||
| 富山県 | 富山県 | 富山県 | |||
| 石川県 | 石川県 | 石川県 | |||
| 福井県 | 福井県 | 福井県 | |||
| 山梨県 | 山梨県 | 山梨県 | |||
| 長野県 | 長野県 | 長野県 | |||
| 岐阜県 | 岐阜県 | 岐阜県 | |||
| 静岡県 | 静岡県 | 静岡県 | |||
| 愛知県 | 愛知県 | 愛知県 | |||
| 三重県 | 三重県 | 三重県 | |||
| 滋賀県 | 滋賀県 | 滋賀県 | |||
| 京都府 | 京都府 | 京都府 | |||
| 大阪府 | 大阪府 | 大阪府 | |||
| 兵庫県 | 兵庫県 | 兵庫県 | |||
| 奈良県 | 奈良県 | 奈良県 | |||
| 和歌山県 | 和歌山県 | 和歌山県 | |||
| 鳥取県 | 鳥取県 | 鳥取県 | |||
| 島根県 | 島根県 | 島根県 | |||
| 岡山県 | 岡山県 | 岡山県 | |||
| 広島県 | 広島県 | 広島県 | |||
| 山口県 | 山口県 | 山口県 | |||
| 徳島県 | 徳島県 | 徳島県 | |||
| 香川県 | 香川県 | 香川県 | |||
| 愛媛県 | 愛媛県 | 愛媛県 | |||
| 高知県 | 高知県 | 高知県 | |||
| 福岡県 | 福岡県 | 福岡県 | |||
| 佐賀県 | 佐賀県 | 佐賀県 | |||
| 長崎県 | 長崎県 | 長崎県 | |||
| 熊本県 | 熊本県 | 熊本県 | |||
| 大分県 | 大分県 | 大分県 | |||
| 宮崎県 | 宮崎県 | 宮崎県 | |||
| 鹿児島県 | 鹿児島県 | 鹿児島県 | |||
| 沖縄県 | 沖縄県 | 沖縄県 | |||
| その他 | その他 | その他 | |||
※その他は外国の学校卒、高卒認定等
(2025年5月1日現在)
数値の説明(増減理由等)