学科・専攻等
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
◆教育課程の編成の方針
総合理工学部DPが定める(DP①)幅広い教養・豊かな人間性・自己理解、(DP②)情報収集・分析・論理的思考、(DP③)コミュニケーション・協働・社会参画、(DP④)グローバル/ローカルなマインドとリテラシー、(DP⑤)課題発見・探究・解決(社会実装)、(DP⑥)価値創造(挑戦性、社会創造)の6つの資質・能力を涵養するため、下のように教育課程を編成する。
①全学基礎教育(※特に関係のあるDP:①②④)
現代社会が求める基礎的な資質・能力の成長を促すために、すべての学士課程に所属する学生は「全学基礎教育」を履修する。全学基礎教育は、下の4つの科目群からなり、それぞれの学修目標とする資質・能力に関連する授業科目によって構成される。
ⓐ島大 STEAM 科目群:現代社会の求める新たなリテラシーを身につける「島大 STEAM 科目群」では、現代社会の課題を思考し、将来に向けた創造的な解決策を導き出す方法の修得を目指す。具体的には、数理・データサイエンスの知識・技能や、情報を読み解く批判的思考力、創造的解を導くデザイン力、新たな価値の創造に挑戦するアントレプレナーシップの涵養を目標とした授業科目を開設する。必修科目として「数理・データサイエンスへの誘い」と「情報科学」がある。
ⓑユニバーサル科目群:国際社会で必要とされる基礎的知識・技能と地球規模の視野を身につける「ユニバーサル科目群」では、国際社会で主体的に活動するための高度な外国語運用能力や、地球規模の問題を捉えるための視野、多様性を尊重し国際関係や異文化を理解して他者と対話できる能力を涵養することを目標とした授業科目を開設する。必修科目として「英語(I、II等)」と「初修外国語(中国語、フランス語等)」、「SDGs入門」がある。
ⓒ地域創生科目群:山陰地方の地域の問題解決に資する能力・資質を身につける「地域創生科目群」では、山陰地方の自然環境・人間社会への理解を深め、その課題発見・問題解決能力を向上させること、問題解決にあたって他者と協働するためのコミュニケーション力を涵養することを目標とした授業科目を開設する。
ⓓ教養育成科目群:豊かな人生の基盤となる幅広い教養を自己の興味・関心に応じて身につける「教養育成科目群」では、自然・人間社会と多様な学問分野との関わりに対する理解を獲得すること、自己の身体・精神を生涯にわたって向上させる意志を育むこと、市民社会の主権者としての基礎的素養を身につけることを目標とした授業科目を開設する。
②島大クロス教育(※特に関係のあるDP:③⑤)
学修者本位の柔軟な教育システムの下での自己調整型学修により、自己のもう一つの成長の可能性を発現させるため、「島大クロス教育」を選択履修する。島大クロス教育は下のⓐからⓔの 5 つの教育プログラムカテゴリからなり、自己が定める成長の方向性や興味・関心に応じて、学生自身が主体的に教育プログラムや授業科目を選択する。
ⓐテーマ別プログラム(10単位):特定の学問分野にかかわらず、現代社会の諸課題に関連したテーマを深く学ぶプログラムから選択して履修する。
ⓑ他学部学問基礎プログラム(10単位):総合理工学部以外の学問分野の基礎的な知識の習得や、各学問分野と社会とのかかわり、当該分野固有のものの見方・考え方等を学修する教育プログラムを選択して履修する。
ⓒ同学部異領域専門プログラム(10単位):総合理工学部は該当しない。
ⓓアドバンストプログラム(20単位):ⓐ〜ⓒのうち2つのプログラムを履修するか、または、いずれか1つのプログラムに加えて10単位の学びを主体的に設計して履修する。
ⓔトランスボーダープログラム(30単位):ⓓに加えて、地域課題探究力、コーディネーション力、グローバル展開力などトランスボーダーな探究力を身につけるプロジェクト型の教育プログラム(10単位)を履修する。
③専門教育(※特に関係のあるDP:①②⑤⑥)
専門教育では、学問分野ごとの知の獲得だけでなく、全学基礎教育やクロス教育での学びもふまえて、獲得した専門知を社会実装や社会変革に活かすこと、分野の枠を超えて未知の領域に挑戦し続けることができるようになることを目指す。
総合理工学を学ぶための基礎的な知識を身につけ、総合理工学の幅広い専門分野に対する興味と学修意欲を涵養するため、理工共通基礎科目を履修する。理工共通基礎科目には、総合理工学を学ぶ基礎学力を身につけるため、データサイエンスのための微積分Ⅰ(2単位)、データサイエンスのための線形代数Ⅰ(2 単位)、及び基礎プログラミング(2 単位)を必修とし、また幅広い基礎理数学について選択必修で履修する。また、理工学分野の外国語能力を身につけ、グローバルに活躍できる人材を養成するため、理工学英語(2単位)を必修とする。また、総合理工学の幅広い専門分野に対する興味と学修意欲を涵養するため、総合理工学部の多様な専門分野を幅広く学ぶフレッシュマンセミナーI、Ⅱ(4 単位)を開設する。
現代社会の課題を発見・探求し、修得した知識を活かして新しい視点や発想で解決にあたることができる能力を涵養するため、理工社会実装教育科目を開設する。理工社会実装教育科目として、社会実装セミナーⅠ〜Ⅳを配置する。社会実装セミナーⅠでは、総合理工学分野の研究の社会や産業とのつながり、SDGsとの関連について学生同士で議論し、大学の研究の社会実装について考える力を育む。社会実装セミナーⅡでは、理工系学生に必要な知財戦略や経営論などの文理融合科目を開設し、4単位を選択必修とする。社会実装セミナーⅢでは、新たな事業の創造やリスクの理解と挑戦の姿勢などを、企業経営者などと協働した授業やインターンシップ等により学ぶ、アントレプレナーシップ教育を行う(2 単位)。地域の企業からの講師を招いて企業等での課題を発見し、解決までの手法を経験するアントレプレナーシップ科目と、企業での短期インターンシップを中心とする科目を配置し、いずれかを選択必修とする。
主体的・意欲的に自らの学びを選択し、特定の分野に対する高度な専門知識を持ちながら、幅広い専門分野における素養を兼ね備えることを目的として、専門人材教育科目を開設する。専門人材教育科目では、目指すべき人材像に応じて選択する選択科目をおき、学生は主体的に自らの学びを設計できるものとする。学生の履修選択のガイドラインとするため、選択科目は基礎科目と発展科目に分類する。目指すべき人材像を更に具体化した上で、それを目指すための「標準履修モデル」を複数設定し、学生はそれを参考として体系的な単位修得を可能とすることで、高度専門人材育成・社会実装教育に繋がる教育を行う。専門人材教育科目では、座学、実験実習をバランスよく配置するとともに、アクティブラーニングを積極的に取り入れ、学生の主体性が発揮される機会をつくる。
人材像主導の社会実装教育の集大成として、学んだ知識を駆使して既存の専門分野の枠組みを超えた先端的な領域に挑戦し続け、新たな価値の創造に向かうことができる能力を涵養するため、社会実装セミナーⅣ(卒業研究:8 単位。卒業研究を選択しない学生には、長期企業インターンシップや海外留学などを通じて、卒業研究と同等の教育を実施)を行う。ここでは人材像を明瞭に意識した研究テーマの設定がなされるとともに(例えば、研究室または研究テーマが目指す人材像を明記して知らせるなど)、既存の学問分野にとらわれることなくより広い視点での研究指導を行うために、卒業研究を主として指導する分野内の主担当教員の他に、異分野を含む副担当教員を加えた複数名での指導体制を原則とする。
◆教育課程における教育・学修方法に関する方針
①学生自身が入学までに培った探究心や探究力(学びのタネ)を活かして学修できるよう、特に全学基礎教育やクロス教育においては、必修科目等を除いて可能な限り授業科目や教育プログラムを主体的に選択できるようにする。
②学修方法としてアクティブラーニングを重視し、他者との協働学修やフィールドを活かした体験学修、プロジェクトベースの学修など学生の主体性が発揮される機会をつくる。
③教室での面接授業だけでなく、必要に応じて遠隔授業(オンデマンド型等)も組み合わせた学修方法を用い、知識の習得・定着を促す。また、すぐには訪れることが困難な遠隔地(他地域・海外)等と結んだ同時双方向型の遠隔授業も、カリキュラム上の必要に応じて実施する。
◆学修成果の評価の方針
①授業の成績評価は「成績の評価に関する取扱要項」にしたがい、試験等の成績に平常成績及び修学状況等を考慮し、到達目標の達成度に準じて評価を行う。評価方法については、到達目標との対応関係や評価の割合等とともに、各授業科目のシラバスに明示する。また、複数の観点から評価を行う多面的評価を重視する。
②学生自身の学修過程(学修目標や学修成果等)を学修ポートフォリオに記録して蓄積し、個々の学生の成長を評価して学修指導に活かす。
③成績評価について疑義があるときは、全学基礎教育科目や全学的に開講される教職科目については「成績の評価に関する取扱要項」にしたがって、専門教育科目については各学部で定められた手続きにしたがって、不服申し立てをおこなうことができる。
※物理工学科、物質化学科、地球科学科、数理科学科、知能情報デザイン学科、機械・電気電子工学科、建築デザイン学科についてはHPを参照
教育課程の特色(履修モデル、カリキュラムマップ等)
授業科目
授業の方法・内容
年間の授業計画
シラバス等
学生が修得すべき知識及び能力に関する情報
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
◆人材育成の目的・学位授与の方針
・人材育成目標(社会における顕在・潜在ニーズ、卒業生が身につけるべき資質・能力)
現代の社会においては、新たな総合知の創出とその活用による更なる科学技術の発展が求められています。一方で、限りある地球を次世代に引き継ぎ、自然と共生する豊かで平等な社会を実現しなければなりません。総合理工学部は、理学、工学の教育・研究を基盤に、従来の枠組みを超えた分野間の有機的な連携を図り、文理融合と社会実装の視点を取り入れた理工学教育を推進することにより、幅広い視野を持つ高度理工系人材を輩出します。
・目標としての学修成果
総合理工学部では、学士課程において以下に掲げる資質・能力を身につけた者に学位「総合理工学」を授与します。
①幅広い教養・豊かな人間性・自己理解 文理の枠を超えた幅広い教養の修得や文化・芸術への理解を通じて知的基盤と豊かな人間性を形成し、生涯にわたって主体的に学ぶことができる。
②情報収集・分析・論理的思考 論理的思考のもとで、さまざまな情報を収集・分析し、課題に応じて表現することができる。
③コミュニケーション・協働・社会参画 他者と対話しながら、問題解決のために協働し、社会に主体的に参画することができる。
④グローバル/ローカルなマインドとリテラシー 地球環境・地域環境や異文化・地域性への理解、高度な外国語運用能力をもってグローバル/ローカルな活動に参画できる。
⑤課題発見・探究・解決(社会実装) 現代社会の課題を発見・探求し、総合理工学における学修成果・研究成果を活かして新しい視点や発想で解決にあたることができる。
⑥価値創造(挑戦性、社会創造) 総合理工学の専門分野に関する確かな基礎力と応用力とを備え、文理の枠を超えた幅広い分野の見識を持ち合わせるとともに、社会のニーズに応じて、修得した専門知識・技術を更に高め、分野を超えて主体的に学び続ける態度を身につけている。
※物理工学科、物質化学科、地球科学科、数理科学科、知能情報デザイン学科、機械・電気電子工学科、建築デザイン学科についてはHPを参照
学修の成果に係る評価の基準
卒業・修了認定の基準
転学部・編入学等の可否、費用負担
| 可否 | 費用負担 | |
|---|---|---|
| 転学部 | 可 | 0円 |
| 編入学 | 可 | 312,000円 |
(2024年9月26日現在)
転学部・編入学情報補足
内訳(検定料 30,000円 入学料 282,000円)
支払期日 検定料-出願時
入学料-入学手続時
専攻分野
| 専攻分野 |
|---|
| 数学・情報科学・統計学 物理学 天文学・地球・惑星科学 化学 地質学 機械工学・自動車工学 電気・電子・通信工学 システム・制御工学 情報工学・コンピューター 建築学 環境デザイン・都市デザイン デザイン工学 応用化学・環境工学 応用物理学 画像工学・光工学・音響工学 環境学・災害科学 |
専攻分野に関する説明