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工学研究科(博士前期課程)

 
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教育課程

学科・専攻等の名称

学科・専攻名修業年限取得可能な学位
工学専攻 2年 修士(工学)、修士(学術)

教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

教育理念に従って人材を育成するため、以下の観点から、教育課程を編成しています。

大学院博士前期課程は、学士の能力と工学の基礎知識・使命感の上に、高度な専門知識を身につけると同時に研究に取り組み、未来社会をつくりだす人材を育成します。

1.倫理的・社会的観点を含めて人間、文化、社会の諸課題について学び、技術的観点から理解・考察する能力を身につける。
2.数理的理解を基礎として、数理情報と工学の広い範囲の知識を学ぶ。
3.様々な人々との協働や実践的課題への取り組みを通してコミュニケーション力を修得する。
4.技術を社会で活用するための諸課題を理解し、また、研究実践を通じて課題解決へのアプローチについて学修する。
5.プログラムの到達目標に応じて工学の高度な知識・技術を修得し、技術課題を発見、解決する能力を身につける。

◆学修内容
カリキュラム・ポリシーに対応する学修内容は次のとおりです。

〔生命・物質化学プログラム、ソフトマテリアルプログラム、環境セラミックスプログラム、材料機能プログラム、応用物理プログラム、電気電子プログラム、機械工学プログラム、ネットワークプログラム、知能情報プログラム、メディア情報プログラム、情報数理プログラム、建築・デザインプログラム、環境都市プログラム、経営システムプログラム〕

1.人間・文化、倫理観を身につける科目を学修する。
2.工学専攻の全科目から数理情報の科目を含めて計画的に学修する。
3.研究課題遂行・成果発表を通じて議論等を行い、また、国内外の研究者の研究実践から学修する。
4.産業や経営に関する知識を学び、研究実践を通じて社会の中での研究の位置づけや影響について学修する。
5.プログラムごとに以下を学修する。
  【生命・物質化学プログラム】
  生命・物質化学分野の知識・技術を習得し、物質のデザイン・合成、機能解析とその応用の諸課題の解決法を計画・実践する。
  【ソフトマテリアルプログラム】
  ソフトマテリアル分野の知識・技術を習得し、暮らしや生命科学に関わる材料創成の諸課題の解決法を計画・実践する。
  【環境セラミックスプログラム】
  環境セラミックス分野の知識・技術を習得し、情報通信やエネルギー、医療等に係るセラミックス材料の諸課題の解決法を計画・実践する。
  【材料機能プログラム】
  材料機能分野の知識・技術を習得し、金属材料の設計、合成、機能性付与に応用するための諸課題の解決法を計画・実践する。
  【応用物理プログラム】
  応用物理分野の知識・技術を習得し、ナノからマクロまでの物理現象の計測・分析、材料の高性能化やナノ加工、材料やシステムの予測に関する諸課題の解決法を計画・実践する。
  【電気電子プログラム】
  電気電子分野の知識・技術を習得し、機器の設計・制御・通信やデバイス設計、エネルギー変換の諸課題の解決法を計画・実践する。
  【機械工学プログラム】
  機械工学分野の知識・技術を習得し、機器開発・設計・製造、エネルギーの輸送・変換・貯蔵・利用の諸課題の解決法を計画・実践する。
  【ネットワークプログラム】
  ネットワーク分野の知識・技術を習得し、高度情報化社会を支える通信と計算機技術開発の諸課題の解決法を計画・実践する。
  【知能情報プログラム】
  知能情報分野の知識・技術を習得し、ひとのように思考・行動する知能処理システム構築の諸課題の解決法を計画・実践する。
  【メディア情報プログラム】
  メディア情報分野の知識・技術を習得し、ひとの知覚や認知、感性や感覚に基づくメディア情報システム実現の諸課題の解決法を計画・実践する。
  【情報数理プログラム】
  情報数理分野の知識・技術を習得し、情報・構造・数理解析等、工学における様々な数理的諸課題の解決法を計画・実践する。
  【建築・デザインプログラム】
  建築・デザイン分野の知識・技術を習得し、人間をとりまく都市、建築、空間、環境などの計画、設計・デザイン、製作の諸課題の解決法を計画・実践する。
  【環境都市プログラム】
  環境都市分野の知識・技術を習得し、強靭な国土、安心安全で持続可能な都市社会、魅力あるまちづくりの諸課題の解決法を計画・実践する。
  【経営システムプログラム】
  経営システム分野の知識・技術を習得し、幅広い分野で問題解決能力と社会の多様なシステムにおけるマネジメントの諸課題の解決法を計画・実践する。


〔創造工学プログラム〕
1.人間・文化、倫理観を身につける科目を学修する。
2.工学専攻の全科目から数理情報の科目を含めて計画的に学修する。
3.研究課題遂行・成果発表を通じて議論等を行い、また、国内外の研究者の研究実践から学修する。さらに、国内外での研究プロジェクト参加によって学修する。
4.産業や経営に関する知識、研究遂行方法等を学修し、また他の学生との議論を通じて課題や成果の社会的位置づけに関する検討方法を修得する。
5.工学デザインに関する高度な知識・技術を学修し、これらを他の工学知識と統合して技術課題の解決や新たな価値や応用を計画・実践・改善する。

〔社会人イノベーションプログラム〕
1.人間・文化、倫理観を身につける科目を学修する。
2.工学専攻の全科目から数理情報の科目を含めて計画的に学修する。
3.研究課題遂行・成果発表を通じて議論等を行い、また、国内外の研究者の研究実践から学修する。さらに、技術事例を取り上げ、技術の実装や産業・環境等の側面から議論を行い、技術及びその活用に関する実践への考え方を学修する。
4.産業や経営に関する知識、研究遂行方法等を学修し、また他の学生との議論を通じて課題や成果の社会的位置づけに関する検討方法を修得する。
5.工学の活用に関する高度な知識・技術を学修し、これらを総合して技術的利用・課題解決について評価・改善する。

〔未来通信プログラム〕
1.人間・文化、倫理観を身につける科目を学修する。
2.工学専攻の全科目から数理情報の科目を含めて計画的に学修する。
3.研究課題遂行・成果発表を通じて議論等を行い、また、国内外の研究者の研究実践から学修する。
4.産業や経営に関する知識を学び、通信の高度・高信頼化がもたらす自動運転、モビリティ、ロボット、スマート工場、遠隔医療等の未来産業や社会について明確な理念をもつ。
5.通信・情報工学に係るデバイス・システム・アプリケーション等の工学知識・技術を習得し、高度な通信技術を活用した未来産業や社会に関わる諸課題の解決法を計画・実践する。

〔カーボンニュートラルプログラム〕
1.人間・文化、倫理観を身につける科目を学修する。
2.工学専攻の全科目から数理情報の科目を含めて計画的に学修する。
3.研究課題遂行・成果発表を通じて議論等を行い、また、国内外の研究者の研究実践から学修する。
4.産業や経営に関する知識を学び、未来の産業や社会におけるカーボンニュートラル技術の役割や位置づけについて明確な理念をもつ。
5.幅広い工学の知識・技術を習得し、健全な地球環境とともに持続的に発展する社会に関わる諸課題の解決法を計画・実践する。

〔医学工学プログラム〕
1.人間・文化、倫理観を身につける科目を学修する。
2.工学専攻の全科目から数理情報の科目を含めて計画的に学修する。
3.研究課題遂行・成果発表を通じて議論等を行い、また、国内外の研究者の研究実践から学修する。
4.産業や経営に関する知識を学び、未来社会における医学と工学の役割や位置づけについて明確な理念をもつ。
5.幅広い工学と医学への応用に関わる知識・技術を習得し、高度な医療技術を支える工学技術に関わる諸課題の解決法を計画・実践する。

なお、学修成果の評価は、各授業科目における達成目標の達成度に基づき、公正・厳格な成績評価を行い、ディプロマ・ポリシーに示す知識と能力の達成度を評価します。修士論文又は特定の課題の研究成果に対しては、審査基準及び審査方法を明示し、それに基づき研究成果の審査及び試験を行い評価します。

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教育課程の特色(履修モデル、カリキュラムマップ等)

大学院博士前期課程では、「工学分野の専門知識を持ち、新たな技術を創出する高度専門技術者」を育成します。
社会人イノベーションプログラムは、夜間や土曜日に開講する講義科目を多く設定し、所属機関の業務に大きな支障を来たさない配慮も施されており、最短1年で修士号を取得することができます。

授業科目

授業の方法・内容

年間の授業計画

シラバス等

学生が修得すべき知識及び能力に関する情報

学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

大学院博士前期課程は、教育理念に従って次の高度な専門知識及び能力を有する、新たな技術創出のための技術者を輩出します。

名古屋工業大学大学院規則で定める修了要件を満たした学生に修士の学位を授与します。

1.人間、文化、社会の課題を技術的観点から理解・考察する能力
2.広い範囲の工学的知識と数理的理解
3.様々な研究者・技術者と意見を交わすことのできるコミュニケーション力
4.課題に対して適切なアプローチを計画し、解決する問題解決力
5.工学の高度な知識・技術とこれを現実課題に適用し解決する能力

◆到達目標
ディプロマ・ポリシーに対応する到達目標は次のとおりです。

〔生命・物質化学プログラム、ソフトマテリアルプログラム、環境セラミックスプログラム、材料機能プログラム、応用物理プログラム、電気電子プログラム、機械工学プログラム、ネットワークプログラム、知能情報プログラム、メディア情報プログラム、情報数理プログラム、建築・デザインプログラム、環境都市プログラム、経営システムプログラム〕

1.人間、文化、社会と技術の関わりについて知識を有し、技術課題やその解決法について、倫理的・法的、社会的な影響について自覚し、これらの視点から解決法を検討できる。
2.データ解析等の数理的知識・理解と複数の工学分野の高度な知識を有する。
3.工学課題を解決するためのチームや関係者と意思疎通できるコミュニケーション力を有し、自身の役割を定めて他の人々と協働することができる。
4.工学課題を分析・詳細化し、文献調査や必要な学習を行い、実社会への活用を考慮してアプローチや実験等の計画を立て課題解決をすることができる。
5.プログラムごとに固有の到達目標とする。
 【生命・物質化学プログラム】
 分析化学、物理化学、無機化学、化学工学、有機化学、高分子化学、生化学の知識と意見を持ち、環境、資源、エネルギー、医療等の諸課題の解決に貢献することができる。
 【ソフトマテリアルプログラム】
 ソフトマテリアルについての合成、物理化学、構造や材料物性、機能発現の知識と意見を持ち、産業や暮らし、医療、エネルギー、環境等に係る材料の諸課題の解決に貢献することができる。
 【環境セラミックスプログラム】
 セラミックスについて構造や機能、材料設計の知識と意見を持ち、情報通信、エネルギー、医療等に関わる循環型社会実現のためのセラミックス材料開発の諸課題の解決に貢献することができる。
 【材料機能プログラム】
 金属材料の物理的・化学的性質について知識と意見を持ち、高機能材料の設計・開発と分析評価技術の研究を先導し、環境や産業の諸問題の解決に貢献することができる。
 【応用物理プログラム】
 ナノからマクロまでの物理の原理について知識と意見を持ち、ナノ計測・分析・加工や素子作製技術、シミュレーション解析に関する研究開発を先導し、エネルギーや環境の諸課題の解決に貢献することができる。
 【電気電子プログラム】
 電気・電子工学、制御工学、通信理論について知識と意見を持ち、これらの観点からエネルギーシステム、電機・エレクトロニクス産業、福祉・医療、モビリティ等の諸課題の解決に貢献することができる。
 【機械工学プログラム】
 材料工学、熱・流体工学、機械加工学、制御工学、生体工学、数理工学について知識と意見を持ち、これらの観点から生産・システム設計、福祉・医療、自動車・航空宇宙産業等の諸課題の解決に貢献することができる。
 【ネットワークプログラム】
 計算機技術、ソフトウェア、通信についての知識と意見を持ち、これらを深化させることで、未来の情報工学を先導し、情報システム、インターネットサービス等の諸課題に貢献することができる。
 【知能情報プログラム】
 人工知能理論、知的情報処理についての知識と意見を持ち、これらを深化させることで、知的情報技術を先導し、知能システムや知能ロボット、知能科学の諸課題に貢献することができる。
 【メディア情報プログラム】
 ひとの感覚やメディアの数理的原理についての知識と意見を持ち、これらを深化させることで、未来のメディア情報処理を先導し、ひとを含む高度なシステムやサービスの諸課題に貢献することができる。
 【情報数理プログラム】
 代数学・幾何学・解析学等についての知識と意見を持ち、これらを深化させることで、高度な情報・ 数理工学を先導し、数理科学の諸課題に貢献することができる。
 【建築・デザインプログラム】
 人を取り巻く環境、建築や人々の活動などについて意匠、計画、構造、材料などの知識と意見を持ち、これらに関わるものの設計・デザイン、解析、保存に貢献することができる。
 【環境都市プログラム】
 社会基盤に関わる現象の解釈、シミュレーション、設計と計画等についての知識と意見を持ち、都市や環境が抱える諸課題に対して自ら合理的な解決策の創造に貢献することができる。
 【経営システムプログラム】
 数理解析やデータサイエンスの工学知識に加え、心理学、社会学、経営学、人間工学の知識と意見を持ち、幅広い産業分野での問題解決やマネジメントに貢献することができる。

〔創造工学プログラム〕
1.人間、文化、社会と技術の関わりについて知識を有し、技術課題やその解決法について、倫理的・法的、社会的な影響について自覚し、これらの視点から解決法を検討できる。
2.データ解析等の数理的知識・理解と複数の工学分野の高度な知識を有する。
3.工学課題を解決するために他の技術分野の人々等と協働することができ、役割分担や効果的な作業方法を計画し、作業進捗を評価し、これを改善することができる。
4.自身のビジョンと工学課題に対するアプローチの計画・改善をすることができ、問題解決の体系的定式に基づき、実社会への活用を考慮して問題解決をすることができる。
5.論理的思考、システム思考、デザイン思考、創造的思考に基づいて適切に工学課題の論点・要求を整理し、様々な観点を考慮して問題やその技術的解決法を検討・評価することができる。

〔社会人イノベーションプログラム〕
1.人間、文化、社会と技術の関わりについて知識を有し、技術課題やその解決法について、倫理的・法的、社会的な影響について自覚し、これらの視点から解決法を検討できる。
2.データ解析等の数理的知識・理解と複数の工学分野の高度な知識を有する。
3.異なる分野の技術者等と技術開発やその実践について様々な観点から議論し、考察を深めることができる。
4.企業等の実践に見出される課題に対して、関連する技術等を様々な観点で調査・分析することができ、問題解決・改善について提案することができる。
5.1つ以上の工学分野の知識と技術の活用に関する事例分析の能力を有し、マーケティング、開発戦略、 経営法務等、技術経営の観点から技術の改善等ができる。

〔未来通信プログラム〕
1.人間、文化、社会と技術の関わりについて知識を有し、技術課題やその解決法について、倫理的・法的、社会的な影響について自覚し、これらの視点から解決法を検討できる。
2.データ解析等の数理的知識・理解と複数の工学分野の高度な知識を有する。
3.工学課題を解決するためのチームや関係者と意思疎通できるコミュニケーション力を有し、自身の役割を定めて他の人々と協働することができる。
4.工学課題を分析・詳細化し、文献調査や必要な学習を行い、実社会への活用を考慮してアプローチや実験等の計画を立て課題解決をすることができる。
5.有線・無線・光通信工学、情報工学、計測・制御等の工学技術に加え、未来通信の柱となる情報通信システムの完全性や国際標準化や社会実装等についての知識と意見を持ち、未来社会を支える高信頼通信に関わる諸課題に貢献することができる。

〔カーボンニュートラルプログラム〕
1.人間、文化、社会と技術の関わりについて知識を有し、技術課題やその解決法について、倫理的・法的、社会的な影響について自覚し、これらの視点から解決法を検討できる。
2.データ解析等の数理的知識・理解と複数の工学分野の高度な知識を有する。
3.工学課題を解決するためのチームや関係者と意思疎通できるコミュニケーション力を有し、自身の役割を定めて他の人々と協働することができる。
4.工学課題を分析・詳細化し、文献調査や必要な学習を行い、実社会への活用を考慮してアプローチや実験等の計画を立て課題解決をすることができる。
5.電気・機械工学、固体物理、物質化学等の工学の学術・技術に加え、エネルギー・環境科学、社会基盤開発等についての知識と意見を持ち、カーボンニュートラル実現に向けた諸課題の解決に貢献することができる。

〔医学工学プログラム〕
1.人間、文化、社会と技術の関わりについて知識を有し、技術課題やその解決法について、倫理的・法的、社会的な影響について自覚し、これらの視点から解決法を検討できる。
2.データ解析等の数理的知識・理解と複数の工学分野の高度な知識を有する。
3.工学課題を解決するためのチームや関係者と意思疎通できるコミュニケーション力を有し、自身の役割を定めて他の人々と協働することができる。
4.工学課題を分析・詳細化し、文献調査や必要な学習を行い、実社会への活用を考慮してアプローチや実験等の計画を立て課題解決をすることができる。
5.機械工学、電気・電子工学、情報工学、社会工学等の工学技術に加え、それらの医学応用等への課題を理解し、医療・福祉技術、リハビリテーション、ヘルスケアの研究開発における諸課題に貢献することができる。

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学修の成果に係る評価の基準

卒業・修了認定の基準

転学部・編入学等の可否、費用負担

可否費用負担
転学部0円
編入学不可

転学部・編入学情報補足

本学は単科大学のため他の研究科への異動制度はありませんが、審査合格することにより、プログラム変更を認めています。

※創造工学プログラム及び社会人イノベーションプログラムを除く。

専攻分野

専攻分野
機械工学・自動車工学
電気・電子・通信工学
システム・制御工学
情報工学・コンピューター
土木工学
建築学
環境デザイン・都市デザイン
デザイン工学
応用化学・環境工学
応用物理学
応用生物学(生物工学)
金属・材料工学
経営工学・管理工学
画像工学・光工学・音響工学
医用工学・生体工学

専攻分野に関する説明