学部・研究科等ごとの目的
◆教育研究上の目的
人間の尊厳を基盤とし、保健医療福祉をとりまく環境の変化に斬新、創造的かつ先駆的に対応できる専門知識と技術をもった人材を育成し、 実践と研究をとおして看護学の発展に寄与することを理念としています。
共同災害看護学専攻一貫制博士課程においては、人間の安全保障を共通理念とし、参画する大学院がそれぞれ蓄積してきた資源を共有し、日本や世界で求められている災害看護に関する多くの課題に的確に対応・解決し、学際的・国際的指導力を発揮し、人々の健康社会構築と安全・安心・自立に寄与するグローバルリーダーを養成することを目的としています。
◆育成する人材像
日本ならびに世界で求められている災害看護に関する課題に的確に対応・解決し、高度な実践能力かつ研究能力を兼ね備えた学際的・国際的指導力を発揮して人々の健康社会構築と安全・安心・自立に寄与するグローバルリーダーの育成を目指しています。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
◆求める学生像
本研究科は二つの専攻を持ち、それぞれの目指すところを追求しようとする意欲的な人を求める。教育理念として、人間の尊厳を基盤とし、保健・医療・福祉環境の変化に斬新的、創造的かつ先駆的に対応できる人材を育成し、実践と研究を通じて看護学の発展に寄与することを目的としている。
◆アドミッションポリシー
【共同災害看護学専攻 5年一貫生博士課程】
1.大学院修了後の災害看護グローバルリーダーとしてのビジョンを持っている人
2.大学院修了後の災害看護グローバルリーダーとしての活動にコミットメントでき、その能力を伸ばしていくことができる人
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
◆本研究科看護学専攻では、ディプロマ・ポリシーの達成のために、それぞれの課程やコースの特性に沿って科目編成を行っている。基本的に大学院レベルの国際・学際的教養を身につけ、看護学を精深に理解し、さらにそれぞれの専門性を深められるよう、カリキュラムを工夫している。
災害看護グローバルリーダーコースは、災害看護のグローバルリーダーの養成を目的として、博士前期課程と後期課程を一貫した5年間のコースとして設定し、以下の科目を配置している。
1.災害による人の生活や健康への影響をグローバルな視点から捉え理解し、人間の安全保障を具現化する知識と実践的スキルの育成を目指し、講義、演習、実習(フィールドワーク/インターンシップ)科目を置く。
2.より広い視野から災害看護の諸現象とアプローチ方法を探求するために、災害看護学の教育を連携して行う大学院によるコンソーシアムによって提供される科目ならびに関連学問分野である減災復興政策研究科等の他研究科が提供する科目も履修できる編成とする。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
◆本研究科看護学専攻博士課程に所定の期間在学し、看護学およびその関連開設科目を履修して修了要件となる単位数を修得するとともに、学位論文の審査および最終試験に合格した次の要件を満たす者に、学位を授与する。
【災害看護グローバルリーダーコース(5年一貫)】
人間の安全保障を基本理念として、いかなる災害状況でも「その人らしく健康に生きる」ことができる安全安心社会の実現に向けて、学際的、グローバルな視点から災害看護の実践と災害看護学の発展にリーダーシップを発揮することができる能力を獲得することを修了認定の要件とする。具体的には、以下に掲げる災害看護グローバルリーダーに必要な5つの能力を修得した学生に、博士(看護学)を授与すると共に、災害看護グローバルリーダーコース (Disaster Nursing Global Leader)の修了を認定する。学位の英語表記はDoctor of Philosophy in Nursingとする。
1.実践力:災害看護の高度な専門性と高い倫理観を有している職業人として、人間の安全保障を基本理念とし、いかなる災害状況でも「その人らしく健康に生きる」ことを支援する能力
2.研究開発力:学際的見地に立って災害看護学に関する研究開発を遂行、推進するとともに災害看護学の発展を牽引する能力
3.国際力:グローバルな視点から災害の状況と課題を捉え、発信できる能力
4.連携力:卓越したリーダーシップと調整力とを発揮し、他の学術分野やセクターと協働・協力して、災害事態への対処と課題解決を行うことができる能力
5.政策提案力:安心安全な社会の実現に向けて、制度やシステムの変革に向けて提案する能力