学部・研究科等ごとの目的
少子高齢社会の健康の護り手として人々の生活を支援するため、確かな看護判断能力と実践能力を身に付け、他専門職と協働して健康上の課題に創造的に対応できる人材を養成する。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
看護はあらゆる「ひと」を対象にし、すべての人々が健康な生活を実現できるように支援します。本学部は、卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)及び教育課程の編成方針(カリキュラム・ポリシー)に定める人材を育成するために、次に掲げる知識・技能や能力、意思を備えた人を求めます。
1) 日本語および英語による聞く・話す・読む・書くというコミュニケーションの基本的な能力を身につけている。
2) ものごとを論理的に探求するために必要な高等学校の教育課程をバランスよく修得している。
3) 多様な価値観を尊重し真摯な態度で「ひと」に向きあえる。
4) 地域社会に看護職者として貢献する意思を持っている。
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
本学部は、本学の卒業認定・学位授与の方針に掲げる知識・能力などの目標を達成するために、
1.基礎分野Ⅰ、2.基礎分野Ⅱ、3.専門基礎分野、4.看護専門分野の教育科目群を体系的に編成し、講義、演習、実習を適切に組み合わせた授業を開講します。
1. 基礎分野Ⅰ:5学部横断型の全学共通科目として、広い教養と知識を学び、総合的かつ自主的な判断能力を養う。また、地域理解として「しずおか学」科目群の履修も必修とする。
2. 基礎分野Ⅱ:地域・国際的動向をふまえた、保健医療福祉の課題に対応する看護実践の基礎となる能力を養うことを目的とする。「主体性と判断力の育成」「英語コミュニケーション」「運動」「研修」「教育」の5科目群からなる。
3. 専門基礎分野:人間の健康、生活・社会の理解及び看護実践の基礎となる科学的知識を看護専門分野の履修に先立ち修得する。「人間と人間生活の理解」「人体の構造と機能」「疾病の成り立ちと回復の促進」「健康支援と社会保障制度」の4科目群からなる。
4. 看護専門分野:個人、家族及び集団の健康ニーズに対応した看護実践に必要な専門知識・技術の修得を目的とし、「専門分野Ⅰ」「専門分野Ⅱ」「統合分野」の3科目群からなる。
1) 専門分野Ⅰ:
看護学の理念的理解と人間の健康生活を支援するための基本的な看護方法や技術を修得する。
2) 専門分野Ⅱ:
看護の基本的理念を基に、人間の発達段階と健康レベルに対応する看護方法について学ぶ。加えて少子高齢社会の進展や慢性疾患の増加、医療の高度化・専門化に対応した専門領域の看護方法についても学ぶ。さらに、演習を通して領域・分野毎の看護方法や看護技術を修得し、理論と実践の統合を目的とする臨地実習を行う。
3) 統合分野:
看護の基本的理念を基に、在宅・地域などの看護活動の場に対応する看護方法について学ぶ。そして、健康長寿延伸の取り組みや静岡型地域包括ケアに関連した演習や実習を通して看護方法や看護技術を学ぶ。さらに、4年次の「卒業研究」「発展看護実習」等を通じて、看護専門分野の教育内容の統合を図る。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
看護学部は、126単位の単位取得と必修等の条件を充たしたうえで、学則に定める少子高齢社会の健康の護り手として人々の生活を支援するため、確かな看護判断能力と実践能力を身に付け、他専門職と協働して健康上の課題に創造的に対応できる人材を育成することを目的とします。
その実現のために下記の能力・資質を修得・涵養し、時代の要請と地域社会の要望に応え得る人材に学位を授与します。
1. 幅広い教養を身につけ、「ひと」および「ひと」を取り囲む生活や地域社会、環境に関する知識を有している。
2. 豊かな人間性と倫理観を持ち、科学的根拠に基づいた思考・判断を説明できる。
3. あらゆる「ひと」と地域社会の健康課題とそれらに対する対応を統合的に考え看護を実践できる。
4. チームの一員として、健康の課題や地域社会の課題に対する解決策を表現できる。
5. 社会の動向及び保健医療福祉の課題や政策に関心を持つことができる。
6. 看護学の発展に寄与するために、探求心と主体性を身につけている。