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人文科学府(博士課程(後期))

 
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教育研究上の目的と3つの方針

学部・研究科等ごとの目的

人文科学府は、人間文化や人間性を深く理解することを目指すとともに、そうした理解に基づいて現代社会の諸領域において創造的な貢献を果たすことができる有為な人材を養成する。

入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)

人文基礎専攻
本専攻は、真・善・美という人類の最も基本的な価値を研究することが特色ですので、学生は、ものごとを根本から思索する能力が求められます。そのために、過去の偉大な古典を厳密かつ正確に読解する能力が必要とされます。

歴史空間論専攻
本専攻では、現代社会の成り立ちを、時間的あるいは空間的な社会の多様性への関心を通じて見通すことを目標とします。具体的には、自ら史資料を収集・解析することで、特定の地域や時代における社会の特質を、実証的に、また理論的に解明する能力が求められます。その過程においては、人間精神の多様性を認識するセンスと、論理的思考力および独創性を養っていくことが期待されます。

言語文学専攻
本専攻は、言語という人類の最も基本的な知についての研究を特色とすることから、学生は、ものごとを根本から思索する能力が求められます。そのためにまた、現代の言語現象のみならず、過去に蓄積された重要な文献、とりわけ古典と呼ばれる文献を厳密かつ正確に読解する能力も必要とされます。

教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

人文科学研究院は、哲学・歴史学・文学という、人文科学の伝統を重んじた3部門から構成され、その下に19の講座が配置されている。本研究院でなされる人文学の研究の特徴は以下のものである。
philosophia(フィロソフィア、知への愛)とphilologia(フィロロギア、言葉への愛)の精神に基づくフマニタスの学(人間の学、人間の研究)。哲学、歴史学、言語・文学、人間科学の諸学問分野は対象や方法は異なれ、人間という中心的問題に真っ向から取り組むという姿勢において根本はひとつである。大学には文系・理系を問わず多数の学部と学問領域が存在するが、人間への関心を中心に置くという点で、人文学は大学の諸学問の中核をなす。
言葉の重視。文系・理系を問わずいかなる学問分野であれ、言葉を何らかの手段として用いない学問領域はない。しかし言葉を直接の対象とし、言葉の批判的検証を主たる課題とする領域は人文学を措いて他にない。哲学思想であれ、文学作品であれ、歴史史料であれ、それは文字となった言語テクストであって、人文学はいわば言語テクストの中に人間の営みを探る学である。むろん美術史や考古学や地理学や社会学のようにフィールドを重んずる分野もあり、実験心理学のように実験を主たる手段とする分野もある。しかしそれらの分野を含めた諸学問分野が、言葉への関心を核としてひとつに結びついているのが人文学である。その意味で人文学においては日本語の精確な運用能力と外国語の豊富な知識が決定的な意味を持っている。
批判精神に基づく批判の学。過去のものであれ現在のものであれ、あらゆる解釈や通念を「果たして本当にそうであるか」と疑い、それを新たに問い直し、さまざまな方法にのっとって批判的・実証的に検証し、自らの思索を通じて新たな筋道と解釈に至るということ、そしてそれを通じて対象の新たな人間的意義を見出すということ、そこに人文学の真髄の一つがある。
また、3. のような共通の特徴を基盤としながら、哲学、歴史学、言語・文学、人間科学のあらゆる領域にまたがって、実に多種多様な専門分野が一堂に会しているのが人文学の魅力であり、特徴でもある。各専門分野がそれぞれにしっかりした核を持ち、同時にあらゆる専門分野に開かれていて、全体として一種の普遍的人間学を形成していることこそ、他では見られない人文学の一大特色である。

学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)