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ヘルスシステム統合科学研究科(博士前期課程)

 
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教育研究上の目的と3つの方針

学部・研究科等ごとの目的

ヘルスシステム統合科学研究科は、よりよいヘルスシステムの構築に資する人材を育成します。ヘルスシステムとは医療や介護の現場を含めた広く人間や社会の健康にかかわる人々とモノ、しくみを意味します。学生が他者との対話や議論を通して、ヘルスシステムに内在する課題について深く理解する力や自らの専門分野の知見を深めつつ他分野を理解できる力(統合科学)を涵養し、課題解決に貢献しイノベーションの基盤を支え得る高い能力と人格を備えた人材の育成を目的とした教育を行います。

入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)

求める人材像
課題解決に挑戦する実践力と、ヘルスシステムの課題について深く考えようとする探求力、広く協働しようとする意欲、専門分野を深め自らの知を深めようとする力を身につけている人材を学内外から広く求めます。

求める力
【実践力】
ヘルスシステムの課題解決に向けて、他者と協働して行動することができる。

【探究力】
ヘルスシステムの課題について課題について複眼的な検討を加えて本質を明らかにすることができる。

【コミュニケーション力】
他者との協働や分野を超えた学際的研究により自らを高めることができる。

【専門力】
自らの専門領域の基礎研究や応用研究に留まらず、異なる分野の考え方や研究手法などを取り入れることができる。

【教養力】
自らの専門領域に留まらず、異なる領域にも興味を持ち学び続けることができる。


選抜方針・各選抜方法の具体的な考え方
入学者選抜の基本方針
入学者選抜試験を毎年夏と冬と推薦選抜の3回実施し、合格者は4月(外国人特別選抜は10月入学あり)に入学します。入学選抜試験では、様々な能力や得意分野、異なる背景を持った多様な学生がこれまでに培ってきた人間性に富む豊かな教養や専門性について、筆記試験や口述試験等により評価します。
一般入試
原則として筆記試験・論述試験と口頭試問・面接を課しています(ヘルスケアサイエンス部門は書類審査、口頭試問・面接のみ)。筆記試験・論述試験では、本研究科に必要な素養を問う課題を課し、理解力、日本語の表現力等を総合的に評価します。また志望する教育研究分野の専門科目により、専門性への理解力を評価します。専門科目の口述試験では、専門科目に関する知識、理解力や研究計画の具体性、志望度、学部で修得した専門性、人間的信頼性などについて志望する研究分野の教員が評価します。
推薦入試
口頭試問・面接を課しています。口頭試問・面接では、専門科目に関する知識、理解力や研究計画の具体性、志望度、学部で修得した専門性、人間的信頼性などについて志望する研究分野の教員が評価します。
外国人留学生特別入試
ヒューマンケアイノベーション部門では、筆記試験・論述試験と口頭試問・面接を課しています(ヘルスケアサイエンス部門は書類審査、口頭試問・面接のみ)。筆記試験・論述試験では、本研究科に必要な素養を問う課題を英語または日本語で課し、理解力、解答の表現能力等を総合的に評価します。また志望する教育研究分野の専門科目により、専門性への理解力を評価します。専門科目の口述試験では、専門科目に関する知識、理解力や研究計画の具体性、志望度、学部で修得した専門性、人間的信頼性、就学の前提となる異文化適応状況と経済状況などについて、複数の教員が多面的に確認します。

外国人留学生海外特別入試(Global Interdisciplinary Science Course)
書類審査により、専門科目に関する知識、理解力や研究計画の具体性、志望度、学術的専門性、人間的信頼性などについて志望する研究部門の教員が総合的に評価します。

入学前に学習しておくことが期待される内容
自らの専門分野については学部レベルの内容を十分理解していることが必要です。くわえてヘルスシステムとはなにか、統合科学とはなにか、自分なりに検討し考えをまとめておくことが期待されます。

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教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

教育の実施方針
持続可能社会の実践に向けて学生が主体的に学び続ける能力を育成する教育を実施します。

 教育内容の考え方
主体的・対話的で深い学びの視点から、「何を教えたか」から学生が「何ができるようになったか」を重視して、以下の教育内容を提供します。

【共通教育】
 研究科の学生に共通して求められる汎用的技能の育成を目指し、他の学生と学び合う、共に育ち共に創る実践的な活動を提供します。

 ヘルスシステムが内包する諸課題を知り、他の専門領域の多様な視座を理解し協働しながら課題の本質を考え解決へと導くために必要な知識や技能を身につけるカリキュラム「統合科目」を提供します。

【専門教育】
専門領域の内容を体系的に提供することによる深い理解と、異なる専門領域の知識を統合したり、創造したりすることができる機会を提供します。

自身の専門領域に関する先端的な知識や技能を学びつつ、関連する他の専門領域の知見や技能を吸収し統合し専門的な立場から課題を記述して社会実装も視野に入れて解決できる力を身につけるカリキュラムを提供します。

【言語教育】
グローバル社会で必要とされる英語力を伸ばす教育を提供します。

英語での研究活動や実践現場での活動を想定して、学会等で日本語だけでなく英語での発表や交流する機会をもつことを推奨します。

教育方法の考え方
前述の教育内容を以下の方法で提供します。

①自身の可能性を主体的に広げる教育方法を展開します。
人が交わる全学共通教育や研究科共通科目「統合科目」群、知が交わる専門教育を通して、他者を理解しヘルスシステム統合科学の考え方や方法論を学び(「ヘルスシステム統合科学序論」)、その考え方や方法論について演習を通して身に付け(「ヘルスシステム統合科学総論」)、さらに実践的なプラクティス(「先進病院実習」、「実践ヘルスシステム統合科学」)を通して、イノベーションサイクル活動の実践に必要な知識や能力を育成します。また、ヘルスシステムに関連する現場の状況や課題を理解し、コミュニケーション能力の向上や倫理感も涵養します。「専門科目」群では、コースワークとして専門分野の先端的な手法や技術を学び、手法や技術を応用する思考を深化させ、課題やニーズを自身の専門領域の立場から理解して社会実装も意識した研究開発を実践できる専門家としての能力を育成します。さらにリサーチワークとして、コースワークで学んだ知識や能力を総合的に活用して特別研究に取り組み、イノベーションの基盤を支えるための知識や能力を向上させます。

②総合大学の特長を活かした教育体系を提供します。
自らの専門を深めながらも様々な専門との出会いにより、多様な視座を理解し協働しながらヘルスシステムが内包する諸課題の本質を共に考え、解決方策を共に創り、共に育む教育体系を提供します。

③学生の成長に応じた実践的な教育プログラムを提供します。
実践的なプラクティス教育プログラムとして、「先進病院実習」、「実践ヘルスシステム統合科学」、複数の「インターンシップ」といった学内外・国内外とつながった実社会における学びを提供します。

学修評価の考え方
以下の考え方にもとづいて学修評価を実施します。

①統合科学のアプローチや様々な専門領域の視座や手法の理解について評価します。
「ヘルスシステム統合科学序論」、「ヘルスシステム統合科学総論」や概論科目において、統合科学のアプローチやイノベーションのループへの理解やヘルスシステム統合科学に関連する専門領域の視座や基本的手法が身に付いていることを、レポートや受講態度等で評価します。

②ヘルスシステムにおける多様な困難や課題の理解について評価します。
 「ヘルスシステム統合科学序論」や概論科目においては、様々な専門領域の視座や手法などを理解していること、「医療政策」や「医学研究概論」では、医療の状況や課題を理解していること、「先進病院実習」や「実践ヘルスシステム統合科学」では、ヘルスシステムの現場を構成する異なる立場から課題の整理と考察が行えていることを、レポート等により評価します。また、修士論文の内容により多様な困難や課題の理解度を評価します。

③研究開発を実施して創造的解決に取り組む能力について評価します。
 「先進病院実習」や「実践ヘルスシステム統合科学」では、課題解決策を考察していることをレポート等により評価します。専門的知識や手法を活用して取り組む特別研究では、新しい知見が含まれていることや新規な手法や技術を創造的に研究・開発していること、社会実装に関する考察をしていることを、修士論文および中間審査、最終審査でのプレゼンテーションと質疑応答により評価します。

④課題の解決に貢献しイノベーションの基盤を支える能力について評価します。
 専門科目では、先端的な専門知識や能力を身につけていることをレポートや期末試験等により評価します。また、「先進病院実習」や「実践ヘルスシステム統合科学」において、他の専門分野の学生と課題解決に向けた協同の記録や振り返りにより評価します。また、修士論文とその最終審査により課題解決能力が身に付いているかを評価します。

正課外教育の考え方
国内外の公開シンポジウムや学会等の学術交流への参加など、学生が授業での学びを越えて自らの成長を実感できる正課外の機会を提供します。

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学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

本研究科は、先に掲げた人材を養成するため、所定の期間在学し、以下に掲げる力を身につけ、所定の単位を修得した学生に学位を授与します。

修得できる力:実践力・探究力・コミュニケーション力・専門力・教養力

【実践力】課題解決のために活用されるモノやアイディアを他者と協働して創出する実践力
ヘルスシステムにおける多様な困難や課題を理解し、課題解決のために他者と協働し新たなモノやアイディアの創出に向けて行動することができる。

【探究力】ヘルスシステムに内在する課題について深く理解する探求力
明らかにされた課題の本質について、自らの専門領域と他専門領域の視座や手法を踏まえて、物質的側面と人の内面的側面との両面より複眼的かつ論理的に明らかにし、創造的解決に取り組むことができる。

【コミュニケーション力】広く協働するコミュニケーション力
他者との議論を通して相互理解を促進し、協働を通して新たなモノやアイディアを創造することができる。

【専門力】自らの専門分野を深めつつ他分野を理解し協働・統合できる専門力
 自らの専門領域をさらに深めつつ他専門領域の視座や手法を学び、それらを統合し社会の多様な課題の創造的解決に協働して取り組むことができる。

【教養力】 幅広い学びから自らの知を深める教養力
学部で学んだ専門領域をさらに深め、また他専門領域の視座や手法を学ぶことを通して、自らの知を深めることができる。

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