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人文社会系研究科(博士課程(後期))

 
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教育研究上の目的と3つの方針

学部・研究科等ごとの目的

人間の思想、歴史、言語、社会に対する真の理解をめざして教育と研究を実践することにより、高度な教養と思考力、表現力を身につけ、人類文化の発展に寄与する人材を養成することを目的とする。

入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)

東京大学大学院人文社会系研究科は、思想、歴史、言語、社会にかかわる諸問題について、独創的な観点から論理性を備えた議論を展開し、それぞれの関心に沿って、高度な言語能力を身につけ、実証性に裏打ちされた、説得力のある研究成果を生み出すことのできる学生を求めます。入学者選抜においては、以下の点が問われます。

・人間の思想、歴史、言語、社会に対する真の理解を目的として、系統立てられた課題について実証的で独創的な研究を遂行するための高度な専門的知識、柔軟な思考力と幅広い表現力を習得していること。
・志望する専門分野において、学術の発展に繋がり得る研究課題を自ら発見し、それを解決できる研究能力を習得していること。
・自らの研究成果を国内外に向けて発信し、最先端の学術成果を共有するための外国語能力を習得していること。

各専攻における入学者受入の方針
各専攻における入学者選抜においては、人文社会系研究科が定めるものの他に、以下の点が問われます。

(基礎文化研究専攻)
・あらゆる文化活動の基礎にある人間の思考・認識・感情、および言語・表現・文物・制度についての根源的な理解を目的として、系統立てられた課題について、実証的で独創的な研究を遂行するための高度な専門知識、柔軟な思考力と幅広い表現力を身につけていること。
(日本文化研究専攻)
・国語学、国文学および日本史学の分野において、研究対象とされる原典や史料を厳密に読解して、その読解をもとに広い視野にたち研究史を整理咀嚼したうえで、自己の独自な論を構築することができる能力を有することを、修士論文(もしくはそれに代わる論文)および試問において示すこと。
(アジア文化研究専攻)
・アジア諸地域における思想・宗教、言語・文学、政治・経済・社会の多様な様相と複雑な歴史展開について、また、アジアに起源を有する諸文化の伝播・交流・変容の諸相について、人類の諸文化や世界の諸課題を視野に入れながら、研究課題を自ら発見し、根元的、多元的な視座から考察するとともに、すぐれた成果をともなう研究を遂行するに十分な学力と知識、思考力と表現力を習得していること。
(欧米系文化研究専攻)
・人類の歴史に多大な影響をおよぼしてきた欧米諸地域の思想・文学・歴史について、原典・史資料を緻密かつ正確に読み解き、研究課題を自ら発見し、さらに国際的な水準に立った専門的研究活動を行うに十分な学力と知識、思考力と表現力を習得していること。
(社会文化研究専攻)
・人間の社会的な行動に対する真の理解、あるいは、人間の行為、相互関係、集団、制度、全体社会の状態ならびに動態への透徹した理解を目的として、系統立てられた課題について実証的で独創的な研究を遂行するための高度な専門的知識、高い水準の思考力と学術的な論証力、実証力を習得していること。
・文理の壁を超え、他学問に対する幅広い興味関心をもちつつ、新しい形の「人間知」を生み出すことに意欲的に取り組む意思ならびに知的な視野をもつこと。
(文化資源学研究専攻)
・形態資料や文字資料などの文化資料を、文化資源として分析・評価し、またそれらを保存・公開・活用するにあたっての諸問題に関して、学術の発展に繋がり得る研究課題を自ら発見し、自らの研究成果を国内外に向けて発信するに十分な学力と知識、思考力と表現力を習得していること。
(韓国朝鮮文化研究専攻)
・韓国朝鮮および周辺地域の歴史・思想・言語・文学・社会などに対する広範な専門的知識を持ち、通時的あるいは共時的観点から人文・社会系諸分野の方法を駆使しつつ、独立した研究者として洞察力に満ちた先進性のある独創的研究を遂行できる能力を習得していること。
・韓国朝鮮および周辺地域の文化を研究し、その成果を国際的に発信するのに必要な外国語能力を習得していること。

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教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

東京大学大学院人文社会系研究科は、博士号授与の方針に示された目標を学生が達成できるよう、以下の方針に基づき教育課程を体系的に編成・実施します。修士課程で身につけた高度な専門的知識の上に、学生ひとりひとりの特性に沿って、自立した研究者として社会に貢献するための学修の機会が与えられます。
具体的には、①資料・データをより高度に専門的に分析する研究手法を身につけるための演習、②より高度な専門知識や研究手法を体系的に学ぶ機会を提供する講義、③学外連携機関との協力に基づき専門的技術を実践的に学ぶインターンシップ教育、④世界の研究者と緊密に連携しつつ研究活動を展開するコミュニケーション能力を養うための各種言語によるアカデミック・ライティング、⑤個々の学生の課題に応じた博士論文指導等を通じて、学生が自ら定めた研究課題について、実証的で独創的であるとともに、それぞれの研究分野の発展に寄与する論考をまとめるための教育が提供されます。
各専攻における教育課程編成上の方針
各研究専攻博士課程は、大学院人文社会系研究科が定めるものの他に、以下の方針に基づき教育課程を編成・実施します。
(基礎文化研究専攻)
・基礎文化研究の分野において、研究の対象とする原典・資料を正確に読解・理解し、またデータを適正に採取・評価することがもっとも重要な基礎をなすため、両者に関する「演習」を開設し、学生が主体的に研究の基礎的手法を修得していくよう重点的に指導することと並んで、演習に際して指導的役割を担わせることで、将来各分野の研究指導者たりうる資質を養います。また、専門的かつ体系的な知識、研究の現時点での水準、研究の新しい潮流などを伝えるための、「特殊研究」を開設します。
・博士論文についての中間報告を、定期的に求めるともに、準備中の草稿の論点について指導教員との間で双方向的な批判・検討を行うとともに、その研究成果の一部については、国内外の学会において公表していくよう指導します。
(日本文化研究専攻)
・国語学、国文学および日本史学の分野において、研究対象とされる原典や史料を正確に読解する能力を身につけるため、「演習」においてテキストの講読を行い、専門的かつ体系的な知識を修得し、研究史整理の能力を身につけるため「特殊研究」を開設します。
・博士論文作成のための中間報告を求め、研究成果については海外も含めて学会での発表を指導します。
(アジア文化研究専攻)
・アジア諸地域における人間の諸活動を、所属する専門分野で言語、文学、思想、歴史についてそれぞれに開講する演習や特殊研究などの授業を通じて教授し、学生が専門的かつ体系的な知識を身につけるように指導することを目標とします。
・上記目標を実現するには、原典・資料を厳密に読解できる学力がもっとも重要な基礎をなすため、少人数形式での授業を重視します。あわせて、先行研究の蓄積や研究の新潮流を紹介することにより、学生がみずからの課題を定めて自発的・自律的に研究が遂行できるように指導します。
・博士学位申請論文作成作業の進捗状況について、中間報告を定期的に求めるとともに、準備中の草稿について踏み込んだ検討を行ないます。
・その過程で、学術的に一定水準に達していると判断される研究成果を、国内・国外で開催される学会・研究会等で口頭報告したり、学術誌等に投稿したりすることによって、公表するよう指導していきます。その際、日本語のみならず、研究対象とする分野で学術的に用いられている言語や英語による発表を積極的に推奨します。外国語による学術論文執筆能力を修得するよう、適宜、アカデミック・ライティングを履修するよう指導します。
(欧米系文化研究専攻)
・欧米系の言語、文学、歴史の分野において、研究の対象とされた原典・資料・言語データを厳密に読解・分析することがもっとも重要な基礎をなすため、正確な読みと分析、研ぎすまされた資料批判精神を培うべく「演習」を開設し、学生が主体的に資料・データの読解・分析にとり組むよう、引き続き重点的に指導します。また、専門的かつ体系的な知識、研究の現時点での水準、研究の新しい潮流などを伝えるための、「特殊研究」を開設します。
・博士論文についての中間報告を、定期的に求めるともに、準備中の草稿について踏み込んだ検討を行ないます。途中の段階であっても、すでに十分まとまり、国内外の学会への貢献となりうるものついては、公表に向けて指導します。
(社会文化研究専攻)
・社会心理学と社会学の分野において、各研究分野における既存の研究方法と理論に立脚しつつ、学生自らの問題関心を発展させた独自の成果を博士論文として執筆できるように、個別指導ならびに研究室レベルでの研究報告会を通して、論文執筆を指導・支援します。
・国内外の学会報告、論文投稿を促進し、将来の研究を含むキャリアの設計を学生自ら早期に自覚し、各専門分野での高度人材としてキャリア形成できるよう指導・支援します。
(文化資源学研究専攻)
・既存の文化領域や学問領域にとらわれることなく、人間の文化を「かたち」「おと」「ことば」という根源的なレベルから捉え直し、総合的に理解し、学際的に研究する能力を身につけることを目指します。
・文化をめぐる現代社会の諸制度に通暁するとともに、その歴史や成立の仕組みについても深く理解し、実践力を養い、将来を展望する能力を得られるようにします。
・働きながら学ぶ社会人学生がさらに高度な専門的知識と能力を身につけることを支援します。
(韓国朝鮮文化研究専攻)
・韓国朝鮮および周辺地域の歴史、思想、言語、文化、社会といった諸分野について、それぞれの方法論を複合的に用いて深くかつ幅広く探求し、高度に専門的で体系的な知識を身につけることを目標とします。そのために専門講義のほかに、分野を横断する学複合的な教育をめざす総論講義を設け、韓国朝鮮を通時的あるいは共時的観点から実証的に把握する優れた能力を養います。

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学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

東京大学大学院人文社会系研究科は、研究科の「教育研究上の目的」に定める人材を養成するため、次に掲げる目標を達成した学生に博士の学位を授与します。
・人間の思想、歴史、言語、社会に対する真の理解を目ざす過程で身につけた、高度な素養と思考力、表現力を基盤として、課題を自ら発見し、実証的かつ優れて独創的な研究を独立して遂行する能力を修得していることを、提出した博士論文により立証し得たこと。
・自立した研究者として社会およびそれぞれの研究分野の発展に貢献し得る資質を涵養していること。
・博士論文によって得られた学術的な知見が、国内外の学術分野において新たな貢献となりうるものであること。
各研究専攻における博士号授与の方針
各研究専攻博士課程の学生は、大学院人文社会系研究科が定めるものの他に、下記の要件を満たすことによって博士の学位が授与されます。
(基礎文化研究専攻)
・基礎文化研究の分野において、研究の対象とする原典・資料を精確に読解・解釈し、またデータを適正に採取・評価して、研究史全体の咀嚼を経て、博士論文に関するかぎりでの先行研究を網羅し、かつ関連領域への充分な配視を踏まえた上で、その成果を表現する能力を博士論文および試問において示すこと。
(日本文化研究専攻)
・国語学、国文学および日本史学の分野において、研究の対象とする原典や史料を厳密に読解して、その読解をもとに広い視野にたち厖大な研究史を整理咀嚼したうえで、自己の独自な論を構築することができる能力を、博士論文および試問において示すこと。
(アジア文化研究専攻)
・アジア諸地域における言語・文学・思想・歴史の分野において、研究の対象とする原典・資料を厳密に読解し、その理解に基づき、先行研究を可能なかぎり博捜した上で立論し、自己を相対化しつつ、理路整然と明晰に自己の立場を表現する能力を博士論文および試問において示すこと。
(欧米系文化研究専攻)
・欧米系の言語・文学・歴史の分野において、研究の対象とする原典・資料を厳密に読解し、あるいは言語データそのものを精密に分析し、その理解に基づき、先行研究を可能なかぎり博捜しつつ立論し研究史の中に自らを位置づけながら、理路整然と明晰に自己の立場を表現する能力を博士論文および試問において示すこと。
(社会文化研究専攻)
・人間と人間の相互作用から生じる諸現象を研究対象として、独自の問題を設定し、調査、実験、観察、資料分析等の学術的な方法に立脚した、理論的・実証的な論考をまとめる専門的な能力と高度な教養を博士論文ならびに試問において示すこと。
(文化資源学研究専攻)
・人間の文化を「かたち」「おと」「ことば」という根源的なレベルから捉え直し、文化資源として分析・評価し、それらの保存・公開・活用にあたっての諸問題・諸制度に関して、より高度な知識と思考力と実践力を獲得していること。
(韓国朝鮮文化研究専攻)
・韓国朝鮮および周辺地域の文化に対して具体的な課題をみずから選択し、優れた分析と立論を行い独創的な知見を得るとともに、独立した研究者としての能力と先進性をもっていること。

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