学部・研究科等の特色等
生命科学研究科は、本学におけるライフサイエンス研究・教育の中核的拠点として、主に理学研究科、農学研究科、医学系研究科、遺伝生態研究センター、多元物質科学研究所、加齢医学研究所からの参画により平成13年4月に学部をもたない独立研究科として設立されました。さらに、平成30年4月に、新たな協力教員を含めて全学9部局からの教員が参画する、現行の組織へと改組し、東北大学をはじめとする国内外の大学を卒業した学生が大学院博士前期・後期課程学生として学んでいます。
21世紀のライフサイエンスはめざましい発展を続けています。その一方で、私たちを取り巻く社会は、地球規模の温暖化、生物多様性の喪失、人口増加、急速な高齢化など、さまざまな問題に直面しています。生命科学研究科はライフサイエンスの研究・教育を推進することにより、これら諸問題の解決ならびに生命のさらなる探求に挑みます。
本研究科は、「こころと体を制御するしくみの解明をめざす、脳生命統御科学専攻 (Integrative Life Sciences)」、「環境変動下における細胞・生物個体から生態系までの維持機構の解明をめざす、生態発生適応科学専攻 (Ecological Developmental Adaptability Life Sciences)」、「分子が生命体内で働く仕組みから生命制御の方法を解明する、分子化学生物学専攻 (Molecular and Chemical Life Science)」の3つの専攻で構成されています。それぞれの専攻では、最先端の研究・教育を通して、ライフサイエンスに関する幅広い知識と研究力をもち、さまざまな方面で活躍できるグローバルリーダーを育成します。
また、産業界において指導的立場で活躍する博士バイオ人材を育成するために、専攻横断的な「バイオ人材育成カリキュラム」が設けられています。