学部・研究科等の特色等
情報科学の概念と体系化は、コンピュータ技術を中心とした情報技術の発展・普及と関連する学問分野の形成から大きな影響を受けているが、 その萌芽は、言語学・数学・哲学・倫理学などの伝統的な学問に見出すことができる。 それゆえに情報科学は自然科学だけではなく人文・社会科学なども包含する学際的・総合科学分野として発展させることが本来の姿であろう。 すなわち、情報科学は、従来の個別科学を統合する共通概念としての「情報」に着目することにより、あらゆる学問分野間の相互作用の中から、 単なる技術・知識を越えた新しい知の地平を切り拓くことを可能にする学問分野として位置づけられる。 情報科学の開拓によって、新時代の規範となる先端的かつ学際的教育研究環境の創出と、新時代を主導する人材を育成することが本研究科の主要な目的である。