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獣医学部

 
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学部・研究科等の特色等

学部・研究科等の特色等

 獣医学部は、獣医師の養成とともに、将来、大学院に進学し、研究者となることを希望する学生の基礎教育をも担っています。獣医学部の目指すところは国際レベルの質の高い獣医師の養成であり、獣医師となる前に、基礎研究のトレーニングを受けることは、獣医師として臨床に臨み、質の高い動物医療を行う上で重要です。
 研究重視に加え、学部のもう一つの特徴は国際性です。学部では、国際獣医師人材を育成する獣医学教育世界展開プログラムを実施し,タイ・英国・ザンビア・米国へ学生を派遣しています。国際人の養成と国際社会への学術的貢献は、国際レベルで質の高い獣医師の養成とともに、本学部の目指す道です。

 北海道大学獣医学部は小動物臨床やライフサイエンス研究、生態系保全や人獣共通感染症を重点に、また帯広畜産大学は産業動物診療、生産獣医療や獣医公衆衛生学教育を重点に教育研究を行ってきました。
 獣医学は様々な社会的要請、例えば食の安全・安心の確保、動物由来感染症の拡大防止、飼育動物の疾病の多様化や診断・予防・治療技術の高度化、動物愛護や野生動物保護管理など、に対応しなければなりません。
 両大学は、国際的水準の獣医学教育を実践するため、共同獣医学課程を編成し、北海道というフィールドを生かした実践的かつ先進的な獣医学教育を行っています。2019年12月11日、欧州獣医学教育機関協会(EAEVE: European Association of Establishments for Veterinary Education)による認証を取得しました。EAEVEによる獣医学教育の評価は、国際的機関による第三者評価と位置づけられるものであり、その認証は、実施する獣医学教育が欧州水準にあり、国際通用性を有することを意味するものです。
 このため、いくつかの講義科目は北海道大学の先生が帯広畜産大学で教えたり、帯広畜産大学の先生が北海道大学で教えたりします。学生が移動する演習や実習もあります。また、ITを用いた双方向遠隔授業も行います。

 北海道大学獣医学部では、海外の大学・研究機関との教育・研究交流や獣医学的知識を用いた社会活動を幅広く行っています。平成25年~平成29年度までタイ・カセサート大学と大学の世界展開力事業を実施し、更に平成30年度からは国際的な枠組みの中でグローバルに活躍できる獣医師の育成を目指し,国際獣医師人材を育成する獣医学教育世界展開プログラムを実施し,タイ・カセサート大学,チュラロンコン大学,英国:エジンバラ大学,ザンビア:ザンビア大学,米国:コロラド州立大学へ学生を派遣する,短期留学プログラムを実施しています。
 本学部の教員が所属する獣医学研究院では、人獣共通感染症リサーチセンターと共に、世界保健機関(WHO)や国際獣疫事務局(OIE)のリファレンス・ラボラトリー等の機能や国際協力機構(JICA)との共同作業を通して国際社会における獣医学・獣医療に貢献するだけでなく、多くの海外の大学の人材育成や教育体制整備にも貢献してきました。最も顕著な例として、ザンビア大学獣医学部の設立と獣医学教育体制確立への貢献があげられます。1980年代前半に始まった技術協力から、共同研究、学部設立、人材育成へと発展し、現在では同所に現地オフィスが開設され、北海道大学全体のアフリカ地域拠点として、研究・調査等に広く活用されています。