大学の基本情報
- 大学名
- 大阪府立大学
- 本部所在地
- 大阪府堺市中区学園町1番1号
- 設立年(設置認可年)
- 2005
- 大学の連絡先(代表番号、メールアドレスなど)
- 072-252-1161
- 大学の種類
- 公立・大学(大学院大学を含む)
- 総学生数(学部)
- 5,902人
- 総学生数(大学院)
- 1,803人
- 総教員数(本務者)
- 643人
(2020年5月1日現在)
大学の教育研究上の目的や建学の精神
<基本理念>
社会の牽引役となる有為な人材の育成は、教育・研究の両輪によって実現される。「実学」と「リベラルアーツ」の伝統を有する本学は、組織的な教育体制の整備とともに、学生に対する手厚い指導に基づく教育力および教員個々の研究力を一層深めることにより、このような人材の育成をめざす。
まず学士課程では、充実した教養教育と専門基礎教育によって人間力のある学士を育てて社会に輩出する。同時に、学士課程から博士前期課程に至るカリキュラムの連続性や融合性を重視した体系的なシステムによって博士前期課程への進学を促す。また博士前期課程においては、高度な研究を通じて行う少人数教育によって効果的な専門教育を行い、そこにおいて修得した専門知識によって社会で活躍できる高度専門職業人を養成する。さらに博士後期課程では、先進的な教育・研究を深めると同時に、地域社会や産業界との協働によって、社会を牽引する博士学位を有する人材を育成する。
公立大学としての存在意義を高め、地域に信頼される存在となるためには、地域社会や産業界を牽引する人材が本学から持続的に巣立ち、広く世界に翔く(はばたく)ことでその証を立てなければならない。それらを追求するため、日本のみならず世界の研究型大学の変革の起点となり、地域に信頼される知の拠点となるべき基本理念を表す言葉として、
高度研究型大学 ―世界に翔く地域の信頼拠点― を掲げる。
<大切にする三つの視点>
「高度研究型大学 ―世界に翔く地域の信頼拠点―」を実現するために大切にしたい視点として、以下の「多様」「融合」「国際」の三つを掲げる。
【多様】
自然界においては生物種や生態系の多様性が不可欠であるのと同様に、文化の多様性は、その交流・革新・創造の源であり、人類に正義・自由・平和をもたらすものである。大学が革新的な「知」を創出する拠点になるためには、多様な環境が重要である。このような認識に立って、本学では専門分野、価値観の多様性とともに、それらを担う教員、職員、学生の多様性を重んじる。
【融合】
自然は多様なものを包含しながら全体として秩序・調和ある姿を示している。その秩序を支える法則を人類が共有できる真理として探究する学問は、複雑な現象を分析することによって追究してきた。その結果、それぞれの分野における研究成果は人類に利便性や効率性をもたらし社会の発展を促してきた。大学が、今後もたゆみなく新しい「知」を生み出すためには、複雑に分化されたものの新たな組み合わせ・結合の発見が重要である。本学では、秩序ある有機的な結合こそが革新をもたらすものとの認識に立って、学問分野の融合、教育と研究の融合、大学と社会の融合を重んじる。
【国際】
大学が生み出した「知」は、より多くの多様な環境にある人々によって共有され、役立てられて初めて命ある人類の財産となる。これを実現する環境としては、多様な人々が自由に交わる中で知的で文化的な刺激が得られる国際性豊かな「場」、機会・雰囲気が必要不可欠である。本学では、日本や地域の歴史と伝統、文化が、世界的な共有財産であることを誇りとする心を育み、それを共有する拠点となることによって世界に貢献し得るものとの認識に立ち、教育・研究の「場」における国際性を重んじる。
大学の特色等
本学の前身は、1883 年の大阪獣医学講習所にまで遡る。大学としては、1949 年に複数の旧制専門学校を母体に設立された浪速大学(1955 年に大阪府立大学と改称)、大阪府女子専門学校を母体に同年に開学した大阪女子大学、1994 年に設置された大阪府立看護大学の三大学を、高度研究型大学として更なる発展を目指すため、2005 年に再編・統合して7学部7研究科で構成する総合大学としての姿を整えた。2012 年には、複雑化する現代社会の課題解決に必要となる学際性を重視した教育を提供することを目指して、学士課程の7学部28 学科を4学域13 学類に再編した。また、大学院課程においても、社会のニーズに対応して量子放射線系専攻、観光・地域創造専攻(2018 年度に経済学専攻 観光・地域創造分野に再編)、現代システム科学専攻、数理科学専攻、人間社会学専攻を順次開設し、改組を進めてきた。
(1)教育面では、学士課程においては、学域制への改組に伴い、経過選択型の進路選択を導入するとともに、全学必修科目の「初年次ゼミナール」、「Academic English」の開講、学域・学類共通科目や副専攻プログラムの提供など、幅広い教養と専門性を兼ね備え、さらに各自の専門の枠を超えた学際的な知識を身につけることができる教育課程を編成・実施している。また、文部科学省AP 事業を活用した反転授業などのアクティブ・ラーニングの推進、ラーニングコモンズの充実などによる自主的学修環境の整備に取り組んでいる。さらに、学修活動の自己評価を可能にするポートフォリオ・システムの運用や学生調査の継続的な実施により、学習成果を適切に可視化し、教育内容の改善・充実に取り組んでいる。
大学院課程においては、地域や産業界を牽引するリーダーの養成を目指し、博士課程教育リーディングプログラムや高度人材育成プログラムの展開、イノベーション創出型研究者を養成するTEC 科目の正規カリキュラムとして全研究科に展開するなど、様々な教育プログラムに積極的に取り組んでいる。
また、本学における教育機能の向上と教育内容の充実を図るため、高等教育推進機構を設置し、学士課程のみならず大学院課程も含む全学の共通教育の企画・実施を行うとともに、高等教育についてのファカルティ・ディベロップメント(FD)の企画・実施を推進している。
(2)研究面では、「高度研究型大学~世界に翔く地域の信頼拠点~」の基本理念の下に、世界水準の研究を目指し、教員の自発的な研究の活性化を図るとともに、分野横断的な研究や戦略的な研究活動を推進するために研究推進機構の下に21 世紀科学研究センターを設置している。21 世紀科学研究センターでは45 研究所が活動しており、植物工場研究センター、BNCT 研究センターは、施設設備を充実させ産学官共同で先導的研究を進めている。また、インセンティブ事業を活用し、女性研究者支援や外部資金獲得額増加に取り組んでいる。また、テニュアトラック制を活用し若手研究者の育成に取り組んでいる。
(3)地域貢献の面では、国際・社会連携推進本部、研究推進本部及び研究推進機構が中核となり、産学官連携による中小企業支援や生涯教育等の活動に取り組んでいる。大学の研究シーズと企業ニーズのマッチングを促進し共同研究の増加につなげるとともに、金融機関も含めた「新産学官金連携推進モデル」を構築し、人材育成から共同研究、事業化まで中小企業の支援に積極的に取り組んでいる。また、小中高校生、社会人、高齢者など多様な層への生涯教育を実施するとともに、都心部の拠点として「I-site なんば」を開設し、「まちライブラリー」の展開などにより情報発信と交流の場を提供している。また、文部科学省の「地(知)の拠点整備事業(COC)」の採択により、地域の課題に主体的に向き合う人材の養成とともに、地域を志向した教育・研究の充実を図っている。国際交流については、環境人材育成プログラムの国際活動演習としてのベトナムハロン湾での環境活動、泰日工業大学留学生の堺市内企業等でのインターンシップの実施など学生の交流活動を推進している。
(4)国際化については、グローバル化戦略を策定し、国際・社会連携推進本部を設置。39 の国と地域の153 校8 研究機関と学術交流協定を締結し、海外大学との研究交流、学生の派遣・受入を推進している。また、留学生寮と交流エリアを備えた国際交流会館を整備し、レジデント・サポーターとして在学生が外国人学生の支援等を行っているほか、留学生アドバイザー制度を創設。外国人学生支援に取り組んでいる。「グローバルリーダー育成奨学金」等の大学独自の奨学金を創設し、学生のグーバル活動を支援している。
教育研究上の基本組織
その他の学内組織 |
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高等教育推進機構 |
研究推進機構 |
教育研究上の基本組織に関する説明
キャンパス情報
中百舌鳥キャンパス
所在地
大阪府堺市中区学園町1番1号 GoogleMapで参照
アクセス
南海高野線「白鷺駅」下車、南西へ約500m、徒歩約7分。
南海高野線「中百舌鳥駅」下車、南東へ約1,000m、徒歩約13分。
地下鉄御堂筋線「なかもず駅(5号出口)」から南東へ約1,000m、徒歩約13分。
南海高野線「中百舌鳥駅」・地下鉄御堂筋線「なかもず駅」から南海バス(北野田駅前行31、32、32-1系統)で約5分、「府立大学前」下車。
南海本線「堺駅」から南海バス(北野田駅前行31、32、32-1系統)で約24分、JR阪和線・南海高野線「三国ヶ丘駅」から南海バス(北野田駅前行31、32、32-1系統)で約14分、「府立大学前」下車。
(注意)車両での来学はご遠慮いただいておりますので、公共交通機関をご利用ください。諸事情により車で来学される場合は、当該用件の担当部局に事前にご相談ください。
外観


アクセス図

周辺図

校地・校舎等の施設及び設備その他の学生の教育環境(バリアフリー等の対応状況含む)
・校地面積
465,267㎡
・建物延面積
195,094㎡
・各種施設
運動場(グラウンド、体育館、テニスコート、プール等)
図書館・ホール(学術情報センター・Uホール白鷺)
学術交流会館
国際交流施設(国際交流センター「I-wingなかもず」)等
・バリアフリー対応
学舎整備に際し、学舎出入り口のスロープ、エレベーター、多目的トイレ等を整備。
高等教育の修学支援新制度
高等教育の修学支援新制度の対象校か | 確認年月 |
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○ | 201909 |
※対象校とは、大学等における修学の支援に関する法律に定める授業料等減免実施のための要件を満たしていることについて確認を受けた機関を指す。
要件を満たさない機関及び対象校となるための申請をしていない機関は空欄で表示される。
※対象校であっても要件に合う学生のみが支援の対象になる。
評価結果(認証評価及びその他の評価の結果)
評価機関 | 評価年月 | |
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公立大学法人評価 | 大阪府市公立大学法人大阪評価委員会 | 2020年8月 |
評価機関 | 評価年月 | |
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公立大学法人評価 | 大阪府市公立大学法人大阪評価委員会 | 2019年9月 |
学生支援
修学支援
授業料減免、徴収猶予を実施しています。
また、大学独自の奨学金制度の実施をしています。
※詳細はHPをご覧下さい。
心身の健康に係る支援
学生相談室では臨床心理士によるカウンセリング、WEB学生サービスセンターでは臨床心理士にメール及びTV電話相談による相談をすることができます。また、各キャンパスに保健室を設置しており、学校医による健康相談も実施しています。
※詳細はHPをご覧下さい。
留学生支援
大阪府立大学では留学生の学業と生活の支援のために、支援体制を整えています。
※詳細はHPをご覧下さい。
留学生支援(日本人学生への支援)
海外留学制度として、夏休みや春休みを利用した語学研修・海外短期プログラムと、1学期間または1年間協定校に交換留学するプログラムがあります。
海外留学支援制度には、つばさ基金海外留学支援事業、海外留学チャレンジ奨励金制度、国際学会PLUS奨励金制度、認定留学制度等があります。
※詳細はHPをご覧下さい。
障害者支援
障がいにより修学上の支援を必要とする学生に対し、全学的な相談・支援窓口として「アクセスセンター」を中百舌鳥キャンパスに設置しています。学生アドバイザーや指導教員、関係部署職員とも連携しながら、授業担当者への配慮依頼書の配付、ノートテイクや移動介助、コミュニケーションサポート等の支援を行っています。また、アクセスセンターでは、性的指向や性自認(「SOGI」)等に係る相談・支援も行っています。羽曳野、りんくうキャンパスには必要に応じてコーディネーターが訪問するようにしています。
※詳細はHPをご覧下さい。
就職・進路選択支援
本学の就職支援は、各キャンパスで担当部門スタッフが教員と連携して取り組んでおり、中百舌鳥キャンパスにある学生センター学生課キャリア支援室が全学の就職支援業務を統括しています。就職はもとよりこれからの進路全般の相談に対応しており、キャンパス間でも個別相談ができるようにキャリアカウンセラー職員が訪問したり、WEB面談により対応しています。
※詳細はHPをご覧下さい。
課外活動
クラブ活動の状況
中百舌鳥、羽曳野、りんくうの3キャンパスで体育系・文化系の様々なクラブ活動が行われています。また、各キャンパスの自治会や、大学祭の実行委員会などの学生団体も活動をしています。
※詳細はHPをご覧下さい。
ボランティア活動の状況
「ボランティア・市民活動センター V-station」において、ボランティア活動に取組む学生を支援しています。ここでは地域からのボランティア募集の依頼について、学生の皆さんに向けてボランティア活動を案内し、ボランティアを必要としている人々のところへ学生を紹介する、仲介(コーディネート)を行っています。また、ボランティア活動についての相談も受け付けています。
※詳細はHPをご覧下さい。
学生寮一覧
学生寮の有無 |
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有 |
学生寮名 | I-wing |
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所在地 | 大阪府立大学 中百舌鳥キャンパス 〒599-8531 堺市中区学園町1番1号 GoogleMapで参照 |
学生寮からキャンパスへのアクセス | |
定員 | 80人 |
寮費(食費込) | |
寮費(食費無) | 37,800円 |
入寮条件 |
【外国人留学生】 【外国人留学生】 |
特色 |
この宿舎は大阪府立大学で学ぶ外国人留学生と日本人学生(レジデントサポーター)がそれぞれ個室に入居しながら1つのユニットで共同生活を送るもので、入居者同士が自然と交流できるシェアハウスのような雰囲気が特徴です。 この宿舎は大阪府立大学で学ぶ外国人留学生と日本人学生(レジデントサポーター)がそれぞれ個室に入居しながら1つのユニットで共同生活を送るもので、入居者同士が自然と交流できるシェアハウスのような雰囲気が特徴です。 |
(2020年5月1日現在) |
財務諸表等
公立大学法人大阪は、旧公立大学法人大阪府立大学と旧公立大学法人大阪市立大学の新設合併により2019年4月1日に設立され、新たなスタートを切りました。