学部・研究科等ごとの目的
国際地域学研究科の目的は、「グローバル化に対応し、国際社会の実情と動向、地域(東アジア)の国際関係と東アジアの中の各国(ロシア・中国・韓国)の実情と動向、東アジアと日本の経済についての高度な知識・政策分析能力を持ち、あわせて英語によるコミュニケーション能力を備えた世界に通用する人材」を養成することです。したがって、本研究科では、出身地や国籍を問わずまた社会人など広く学生を受け入れ、本大学院のプログラムに興味・関心のある方々に対して、国際地域学に関する知識・分析能力を提供するカリキュラムを軸に据えています。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
本研究科は、様々な入試制度を通じてそのプログラムに興味・関心のある者に対して出身地や国籍を問わず多様な背景をもつ学生を受け入れる。学位授与の方針及び教育課程編成・実施の方針に基づく教育を受けることのできる者として、次に揚げる能力及び主体的な態度を備えた者を広く受け入れる。
1.学士課程で専攻した専門分野を中心とする専門的な知識・技能・および一定レベルの英語能力を修得している人。
2.本学研究コミュニティの一員として、周囲と円滑なコミュニケーションをとり、相互に研究活動を尊重し貢献できる人。
3.グローバルな視野に立って柔軟な姿勢で自ら考え主体的に学んでいく強い意欲を持つ人。
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
高度な専門知識と技能の修得を図り、高度専門職業人あるいは学術研究活動に必要な能力を養うためのカリキュラムを編成する。また長期履修制度を設け、社会人受講生に一定の配慮を行う。
カリキュラムを「研究基礎科目」、「研究発展科目」と「アカデミック外国語科目」の三つで構成し、多様な専門分野および文化的背景を持つ学生が、それぞれのニーズに応じて専門性を深める。
研究基礎科目は、国際地域学に関する理論的・方法論的知識を体系的に習得し、各自の専門研究へと発展させるための基盤を形成するものである。具体的には、国際政治と国際経済の導入的内容、実証研究に不可欠な手法を実践的に学び、ならびに北東アジア地域に関する広範な知識の修得を通じて、研究の土台を築く。
研究発展科目は、「国際政治・国際関係研究科目」、「国際経済・国際開発研究科目」と「北東アジア研究科目」の三つの科目群から構成されている。
1.国際政治・国際関係研究科目では、国際政治、国際関係を分析するための基本的な概念、理論に加え、現実の国際問題および政策的課題分析への応用を学ぶ。
2.国際経済・国際開発研究科目では、国際経済、国や地域の経済成長および開発課題を分析するための理論や応用を学ぶ。
3.北東アジア研究科目では、経済、社会、政治といった多角的視点から北東アジア地域全体及び域内各国・地域(ロシア、中国、朝鮮半島、モンゴル)における諸課題に関する知識や分析手法を学ぶ。
論文執筆と発表に欠かせない語学力を養成するアカデミック外国語科目では、英語および日本語によるディスカッションや論文執筆を円滑に実施する能力を身につける。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
高度の専門性が求められる職業を担うあるいは更なる学術研究に従事するために、国際社会、就中、東アジア諸国についての深い知識・政策分析能力を持ち、併せて英語によるコミュニケーション能力を備える。