学部・研究科等ごとの目的
医科学専攻修士課程は, 医学部医学科以外出身の者に, 総合的・学際的サイエンスとしての医科学の視点を付与し, 本学及び地域における独自の研究・教育の実績を, 教育・訓練を通じて学生に還元することによって, 老年・若年人口対策, 医食同源等の分野に関わる研究・教育,社会事業・企業活動などに, 医科学の基礎と専門知識を持って携わることのできる人材の育成を目的とします。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
島根大学が推進する地域基盤型教育と地域課題解決型研究に積極的に参加し,地域再生・活性化に取り組む熱意にあふれ,将来,老年・若年人口対策,医食同源,医療,福祉等の分野での活躍を希望する,医学部医学科出身以外の学生を求めています。
一般入試では地域課題を医科学の視点から研究するための基礎学力及び英語力を備えた学生を,推薦入試では上記の資質を確認できる大学の成績または社会における実績を持ち,人物が優秀で意欲のある学生を求めます。
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
(1)医学系研究科医科学専攻修士課程では,様々な分野における研究・教育,社会事業・企業
活動において,医科学の基礎と専門知識を持って活躍できる人材を育成することを目標にし
ています。そのために,基本となる総合医科学コースに加えて,地域医療支援コーディネー
タ養成コースなど特色のあるコースを設定し,多様な背景を持つ学生が総合的・学際的な「学」
である医科学の視点を身につけ,島根大学が行っている独自の研究・教育の実績を自らのも
のにすることができるように教育課程を編成しています。
(2)医学系研究科医科学専攻修士課程では,SDGs の目標とその達成への理解を促すため,研
究科共通科目の「持続性科学と SDGs(2単位)」を選択科目として学修します。
また,「生命科学概論(1単位)」,「医の倫理学(2単位)」,「臨床医学概論(2単位)」をは
じめ,基礎医学・社会医学・臨床医学の各分野授業科目から成る学修を通じて, SDGs の
目標「3.すべての人に健康と福祉を」,「4.質の高い教育をみんなに」,「12.つくる責任
つかう責任」,「17.パートナーシップで目標を達成しよう」すべての達成に資する人材を育
成します。
さらに,全ての授業科目において,SDGs の 17 の目標との対応関係をシラバスに記載しま
す。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
・人材育成目標(社会における顕在・潜在ニーズ,修了生が身につけるべき資質・能力)・学位授与の方針
医学部医学科以外出身の者に, 総合的・学際的サイエンスとしての医科学の視点を付与し, 本学及び地域における独自の研究・教育の実績を, 教育・訓練を通じて学生に還元することによって, 老年・若年人口対策, 医食同源等の分野に関わる研究・教育,社会事業・企業活動などに, 医科学の基礎と専門知識を持って携わることのできる人材の育成を目的とします。
総合医科学コース
多様な背景を持つ学生に,医科学の視点から教育することによって,老年・若年人口対策, 医食同源等の分野にかかわる研究・教育,社会事業・企業活動などに,医科学の基礎と専門知識を持って携わることのできる人材を育成します。
がん専門薬剤師養成コース
薬剤師免許を有する者(薬剤師免許取得見込みの者を含む。) を対象とし,課程修了後にがん薬物療法認定薬剤師及びがん専門薬剤師の認定申請資格が取得可能な人材を養成します。
地域医療支援コーディネータ養成コース
県及び各市町村において地域の医師定着支援と地域で働く医師・看護師等の支援を業務とする「地域医療支援コーディネータ」を養成します。
医療シミュレータ教育指導者養成コース
医療系大学及び医療機関に設置されたスキルアップセンターやスキルラボにおいて医療シミュレータ教育に従事することや,医療系職種の養成機関において臨床実習前のシミュレータ教育に従事することができる「医療シミュレータ教育指導者」を養成します。
・目標としての学修成果(学修成果として身につく具体的な資質・能力の項目)
本課程に所定の期間在学し,修了に必要な単位を修得し,以下の能力・資質を修得し,かつ,必要な研究指導を受けた上で,学位論文又は特定の課題についての研究の成果の審査及び最終試験に合格した学生に対して修了を認定し,修士(医科学)を授与します。
1.自己の研究に関連する医科学分野の基礎的知識および専門的知識を修得している。
2.医科学に対する社会的ニーズを踏まえた学術的意義を有する研究を高い倫理性を備えて遂行できる。
3.自己の研究成果を日本語または英語により論理的に説明できる。
・DP と特に関わりが深い SDGs17 の目標(大学院課程を通じた資質・能力の修得が,社会におけ
る SDGs のゴール達成とどのように関わるか)
1.SDG「3.すべての人に健康と福祉を」
医科学専攻修士課程修了者は,基礎医学・社会医学・臨床医学の各分野において高度な専
門知識・技術を修得しており,それらを礎として,人類の健康と福祉に貢献できる基盤を
有しています。
2.SDG「4.質の高い教育をみんなに」
医科学専攻修士課程修了者は,研究,臨床経験に富んだ教員より指導を受け,自身が教導
する立場に際しても,適切かつ良質な教育をできる基盤を有しています。
3.SDG「12.つくる責任 つかう責任」
医科学専攻修士課程修了者は,研究内容を発展させた開発に際して,生産者また医療機器
を使用する消費者として責任感を持ち,地球の環境と人々の健康を守れるよう行動する基
盤を有しています。
4.SDG「17.パートナーシップで目標を達成しよう」
医科学専攻修士課程修了者は,研究を通して必要な情報・連携を見極め,効果的な公的、
官民、市民社会とのパートナーシップをすすめる基盤を有しています。