学部・研究科等ごとの目的
総合性と専⾨性を並⾏して修得できる教育カリキュラムの中に少⼈数の演習・実習・インターンシップなどを取り⼊れ,問題解決のための実践的なスキルの向上を⽬指す。地域創造学類で学ぶ4年間を通じて,地域の⾃然的・⽂化的資源,伝統,⼈材,資⾦,社会関係などを専⾨的に分析把握し,⾃治を活かした地域固有のスタイルで,住⺠の健康・福祉・環境・産業・⽂化を発展させるとともに,新たな価値創出によって地域を再⽣し活性化するため,質の⾼い個性ある地域を計画・設計・政策⽴案する能⼒を持った⼈材を養成することを⽬的とする。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
【地域創造学類】
地域創造学類は,地域の自然,文化,住環境,人材,産業,社会関係などを専門的に分析把握し,自治を活かした地域固有のスタイルで,持続可能で質の高い個性ある地域を計画・設計・政策立案する能力を育成します。
プログラムの選択は,2年次終了までに本人の問題関心と将来像及び学業成績等考慮して決定します。
求める人材
・大学での地域創造学の学修に必要な基礎学力を有している人
・地域創造力を修得するために,本を読み,文章を書き,地域に出かけ,能動的に学修する努力を惜しまない人
・誰もが生き生きと安心して暮らせる地域づくりとグローバルな共生社会の発展に貢献したい人
・外の情報に積極的にアプローチしようとする意欲と能力を有している人
選抜の基本方針
■一般選抜
基礎学力に加え,文系・理系科目両面の基本的科目である国語・数学・外国語を評価します。
■KUGS 特別入試(総合型選抜)
基礎学力に加え,口述試験により地域創造に関わる学修への意欲や事象への関心,大学入学後の主体的な学修・研究への計画や積極性,授業を理解するための基礎的知識や思考力・判断力・表現力,大学での経験を踏まえた将来の希望等をあわせて総合的に評価します。
■帰国生徒選抜
国語と数学の2科目による基礎学力を問うとともに,口述試験では地域創造に関わる課題への多面的な質問を行い,基礎的知識,思考力・表現力,勉学意欲等を総合的に評価します。
■国際バカロレア入試
出願資格に定める国際バカロレア資格の要件充足に加え,口述試験では地域創造に関わる課題への多面的な質問を行い,基礎的知識,思考力・表現力,勉学意欲等を総合的に評価します。。
■私費外国人留学生入試
日本留学試験,TOEFL iBT により基礎学力を問うとともに,口述試験では地域創造に関わる課題への多面的な質問を行い,基礎的知識,思考力・表現力,勉学意欲等を総合的に評価します。
入学までに身につけて欲しい教科・科目等
地域創造学類では,専門的総合的に地域創造学を学ぶことから,高等学校で学ぶ教科全般について文系・理系科目両面にわたり理解しておくことを求めます。
また,地域の諸課題を調査・分析し,政策立案できる能力の修得を目指す前提として,地域社会に対して強い関心を持ち,自ら主体的に情報を集め,自分なりの考えをまとめられるようにしておくことを望みます。
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
【教育課程編成に関する基本的考え⽅】
地域創造学類では,ディプロマ・ポリシーに掲げる⽬標を達成するために,全学
共通科⽬,専⾨教育科⽬を体系的に編成し,講義,演習,実習を適切に組み合わ
せた授業科⽬を開講する。教育課程については,カリキュラム・ツリーやナンバ
リングを⽤いてその体系性や構造を明⽰する。
【教育内容・教育⽅法(教育課程実施)に関する基本的考え⽅】
1.教育内容
(1)学類基礎科⽬群では地域を知る基礎的な⽅法やリテラシーを学ぶ
(2)地域課題科⽬群では地域とその諸問題を理解し,専⾨的知識を修得する
(3)地域創造科⽬群では学⽣⾃⾝の将来像を意識させ,地域づくりのリーダー
としての素養を修得する
(4)演習及び実習科⽬群では地域を多⾯的に理解する調査や分析の⽅法を修得
する
(5)地域創造学特別演習では多様な地域課題に対処する能⼒を⾼め,総合性を
担保する
(6)卒業論⽂では修得した知識と⽅法を統合的に発揮して⾃ら発⾒した地域課
題に向かい合う
2.教育⽅法
(1)学⽣の能動的学習を積極的に促すアクティブラーニングの⼿法を取り⼊れ
る
(2)地域課題解決に実践的に取り組むための現地実習やインターンシップを配
置し,フィールドワークによるプロジェクト学習や問題解決学習の⼿法を導⼊し
た実践的学修機会を⽤意する
(3)外国語による地域創造に関する情報の収集と発信機会を提供する
【学修成果の評価】
(1)授業科⽬に対して成績評価の基準及び⽅法を明⽰し,それに基づいて,学
修成果を評価する。
(2)学⼠課程での学修成果は,「卒業研究」を含めた修得単位数によって⾏な
う。
(3)「卒業研究」の審査は,論⽂審査及び⼝述試験により実施する。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
地域創造学類では,現実の社会から提起される現代的諸課題に目を向け,それらを解決できる能力の育成を行う。そして,誰もが生き生きと安心して暮らせる社会,グローバルな共生社会,しなやかで折れない地域,将来にわたって持続発展する地域を実現するため,地域創造学の専門的知識と技術を修得し,地域の資源と特徴を生かし,質の高い個性ある地域づくりに意欲と責任をもって参加できる人材を,金沢大学<グローバル>スタンダード(KUGS)に立脚して育成する。また,海外の地域創造情報を自ら英語で収集し発信できる人材を育成する。金沢大学<グローバル>スタンダード(KUGS)及び本学類が掲げる人材養成目標を踏まえ,次の学修成果を達成した者に学士(地域創造学)の学位を授与する。
1.知識・理解
人間の生活基盤となる地域とその諸問題を理解するための地域創造学の専門的知識を修得している。
理念目標・社会的責任:対象となる地域課題の理念・目標や社会的責任について理解している。
現状理解・把握:対象となる地域課題の現状理解や把握について理解している。
実践論・対処方法:対象となる地域課題の実践論や対処方法について理解している。
2.技能・表現
調査・分析方法:地域の諸課題の解決に必要な調査や分析の方法を修得している。
伝達技能:他者の声に耳を傾け,自らの考えを的確に伝達するコミュニケーション能力と他者を繋げ合意形成に導くコーディネーション能力を身に付けている。
3.思考・判断
地域や社会の諸問題を生活から制度・政策まで多角的に分析し考察できる。
4.関心・意欲
地域の諸問題を自ら探求し,よりよい地域の創造に貢献する意欲を持っている。
5.態度
地域で暮らすすべての人に共感と尊敬をもって接することができる。