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工学部

 
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学部・研究科等の特色等

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<学部長メッセージ>
 東京農工大学工学部は、1874年に現在の新宿御苑の地に設立された内務省勧業寮内藤新宿出張所蚕業試験掛を起源として150年を超える歴史を誇ります。全国に理工学系学部は数多くありますが、本学は工学部と農学部のわずか2学部からなる国立大学です。しかし、学部規模としては全国的に見ても本学工学部は大きな学部であり、工学と農学の融合領域における教育研究の強みを活かして「生命工学科」「生体医用システム工学科」「応用化学科」「化学物理工学科」「機械システム工学科」および「知能情報システム工学科」の6学科が設置されています。研究室に配属される際には、指導教員あたりの配属学生はわずか4〜5人程度であり、研究指導を通した密度の高い尖端研究と教育が行われています。世界的にも評価の高い研究が数多く行われていることは本学の特徴であり、研究室では学生のみなさんと教員が一緒になり、毎日わくわくしながら研究が進められています。

 この10年間ほどの世の中の動きを俯瞰してみると、急速にエコノミーからエコロジーへの社会変革が進んでいます。まさに本学が得意とする工学領域と農学領域のマリアージュにより、本学は食料・カーボンニュートラル、エネルギー・ロボティクス・AI・ライフサイエンスなどの地球規模の課題解決に挑戦しており、学部教育にも反映されています。また、工学部は実学の府でありますが、基礎研究にも力をいれており、学理の解明から社会実装に至るまでスケールの大きな研究が展開されていることも特徴です。さらに本学工学部は定常的に女子学生の比率が高いことも大きな特色であり、各学科に外国人専門教員や女性教員を優先的に配置するなどダイバーシティの拡大にも力をいれています。

 研究基軸大学である本学工学部では、学部卒業生の80%以上が大学院に進学し、ほとんどの卒業生が企業や大学・公的機関などで研究者・技術者として世界的に活躍しています。このような歴史と伝統、そして卒業生の活躍に裏付けされて、みなさんの就職時にも大変有利な環境にあると思います。しかし、みなさんの就職後の社会活動期間は40年を超えます。この間にAIや情報技術をはじめとする科学技術の発展により、不要となる仕事や職業が多くでてくることは確実です。すなわち就職してしまえば一生安泰という時代は終わりました。このような時代に長期間に渡り社会の第一線で活躍していくためには、表面的な知識のみでは太刀打ちできないことが明らかです。人にしかできないこととして、みなさんにはぜひ「無」から「有」をつくりだす人になっていただきたいと思います。まずは人生における大切なこの時期に志を立て、学友と切磋琢磨し、教員と語らい、主体的に学生生活を楽しんでください。同時に、学問の本質とその面白さを知り、研究において世界と戦うことができる人になっていただきたいと思います。そして40年以上に渡り、常に成長を続けられ、社会の第一線で活躍することができる力を本学で身につけてほしいと思います。そのために私たちは、みなさんが人としての成長を確実に実感できることに視点をおいた教育と研究を提供します。

 このように工学部では教育研究を通してみなさんが「なりたい自分になれる」こと、そしてみなさんの未来価値の最大化に強力に取り組んで参ります。